8月9月にやらなきゃと思っていたことがまだ残っているのに、来月からはさらに忙しくなりそうだということで、今週は一挙にネジを巻いての作業。いくつもの仕事を並行してこなしていくのは時間管理に苦労するところ大で、優秀な秘書がいるとよいのにと思うことしきりだが、この辺はどうにもいたしかたない。

昨日までは「天気がよい」という事前の予報だったので、
屋外で制作作業をすすめている弥彦野外アート展の作品も、いろんな合間をぬってこの間すすめていた。昨日で制作自体ほぼ完了という感じだが、インスタレーションということでは結局は搬入当日が勝負にはなる。来週土曜が作品搬入で、搬入日が近づいているという切羽詰まるような感覚がなかったが、あと1週間はどれだけ緊張感を高めていけるか、に費やせればとは思う。
さて明日10月1日は、
長岡小嶋屋(村山陽展)と
FATO(吉野榮子展)の両展とも一部作品の展示替えをおこなうことになっている。朝一から、村山陽展→吉野榮子展と午前中に2会場を廻る予定でいる。
吉野展はスタートしてからまだ間もないところで、ちょっと勿体ない気もしないでもないが、作家要望により実施。上の画像は村山陽作品を展示中の、長岡小嶋屋CoCoLO長岡店から。
■弥彦・野外アート展は10月9日~23日、弥彦総合文化会館前階段広場にて開催します。
http://atelierzen.blog.fc2.com/blog-entry-902.html
星奈緒展 no name
会期:10月19日(水)~11月7日(月)/火曜定休
11:00~21:00(日曜は20:00まで。最終日は15:00で終了)
会場:カフェギャラリーFATO(フェイト) 【長岡市】
今年の県展(第66回県美術展覧会)で初出品にして最高賞の県展賞に輝いた長岡造形大4年・星さんの初個展。no name(名前のない人)と題し、パステルで描いた人物画を展示します。(企画:アトリエZen)
群馬県立近代美術館で12月に開催予定だったロシア国立エルミタージュ美術館所蔵・ガラス工芸品展が「福島第1原発に近い」とするロシア側の意向で中止された、とのこと。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110928/dst11092814080016-n1.htm
上記の産経新聞の記事には、210kmも離れているのに原発に近いというのはおかしい、というような空気が漂っているが、でも世界の常識としてはそうは見ないだろうな、とは、やっぱり思ってしまう。元東電の技術者だった
O院長がいうように「福島原発災害の爪痕は、考えられないくらい大きな被害を日本にもたらしている」が、最近の新聞報道を見てもやけに控え気味だし、妙な静けさが気にかかる。
昨年も記した埼玉県での野外展が、今年も開催されているよう。
ボタニカルミュージアム2011
-自然のなかの現代美術館 in 埼玉-
会期:9月23日(金・祝)~10月10日(月・祝)/10時から日没まで/入場無料
会場:(株)黒須植物園敷地内 【埼玉県上尾市】
出展:秋葉ミキノ/天田政浩/イナエ・ケケ/木方彩乃/日下正彦/黒須達夫/斉藤佐江/斉藤文志郎/野村俊幸/平岡厚子/Paul Vincent Farrell/藤田博史
カフェギャラリーFATOで始まった、吉野榮子展の会場風景を。
昨日の記事で
瀬尾ひろみ展&障がい者のアートについて書いていたが、そういえば吉野さんと知り合ったのも障がいのある人のアートがきっかけだった。昨日はあまり意識しないで書いていたが、奇しくも関連しているとあとから気付いた次第。ちなみに当時は「エイブル・アート」という言い方がされていた。
吉野さんは、障害のある人のためのアート教室「すい星アート」を主宰されている。活動15年目となったため、来年1月にギャラリー十三代目長兵衛で記念展を予定しているとのこと。
ポーラ・ピンクの物語 エピキュリアンⅤ ~女を生きる女たち~
吉野榮子(REN)展
10月16日(日)まで、カフェギャラリーFATO(フェイト)にて開催中/(火曜定休)
◆案内↓
http://atelierzen.blog.shinobi.jp/Entry/1223/
※10月1日(土)に一部作品の展示入替を予定しています
「おはよう」星野千尋作品展
会期:9月24日(土)~10月1日(日)/火曜定休
会場:エムスタジオ 【新潟市江南区】
今年3月に新潟市美術館ギャラリーで「
エックス展Ⅱ~若きクリエイターたちの自由表現」と題して、県内在住20代若手クリエイター13人による展覧会を企画開催しましたが、星野さんはそのときの出展者のひとりです。少女を油彩で描いた作品群。綿布の柔らかい感じがキーかな。
「風の工房」で活動していた(故)瀬尾ひろみさんの一周忌展、「WONDER! WONDER! WONDER!瀬尾ひろみ展」が長野県上田市で開催されている。
WONDER! WONDER! WONDER! 瀬尾ひろみ展
会期:9月1日~29日/日曜定休
会場:カフェ&ギャラリーSAAN【長野県上田市真田町】
web上で展示の様子も紹介されている。↓
http://n-life-a.net/kaze/201109/wonder-wonder-wonder_seo-hiromi/
「風の工房」とはもう10年以上のおつきあいとなるが、瀬尾さんとはその最初のころから。蛍光ボールペンでひたすら塗る、と言葉でいってしまうと簡単なのだが、独特の味わいにこんな表現のし方があるのかと、初見で仰天した記憶がある。2000年12月に長岡で「風の工房展」を開催し、寄稿する機会に恵まれ新潟日報紙に書いたのだが、そのなかで瀬尾さんについても少し記述している。その頃はライター稼業をやっていなかったので、私自身これが世に出た初原稿である。なにしろ10年前の話だし、障がい者アートの取り巻く環境も当時とは変化しているから、読み返すと今ならこう書きたい、こう書くべきだ、などと思うところもあるのだが、瀬尾さんの一周忌展の記念として以下引用してその前半部分を記してみた。
注目される障害者アート(新潟日報2000年12月9日、文化欄より)
障がいをもつ人たちの創りだすアートが注目されている。従来は福祉的視点から「障がいがあるにもかかわらず」という形でみられがちで、作品の優劣よりもその「障がい」自体やそれを克服するための「努力」に焦点があてられていた感があるが、近年では彼らの作品を純粋に芸術として評価しようとする機運が全国的に高まりつつあるようだ。
長岡市のカフェ&ギャラリーZenで16日まで開かれている「冬空のヘルツⅡ~がんばらない作品展・風の工房のアート」は、知的障がい者の通所施設「風の工房」(長野県)の作品展である。障がい者アートに興味を持つ長岡市内のサークルの主催。「障がいを乗り越えない」「がんばらない」を標榜する同工房に通う9人が、自分のペースで自分のしたいことを気持ちのおもむくままに制作したという絵画と陶芸作品である。約30点。
9人にはそれぞれ特有の「こだわり」があり、その表現方法を含め一様ではない。瀬尾ひろみは段ボール紙を蛍光ボールペンでひたすら丁寧に塗りつぶすという作業を延々と続ける。一本の細い線は描き進めるにつれ面となり、ボールペンの素材感が消え、動物や女性がモチーフとして登場するが、ユーモラスな形に蛍光色の鮮やかな色彩が生き生きとしている。
パステルで描く宮下宣続の各作品にはどこか…
と、このあとも続くのだが、以下は省略。記事はかなり反響があったし、なにせ初原稿でここからライター的な仕事もするようになったわけなので、個人的にも記念的な文章である。
それまでまったく書いてないのに、なぜここに書くはめになったのかはわけがあって、振り返ると偶然だとか人との出会いとかも作用していてそれもまた面白いところだと思うのだが、まぁ長くなりそうだからここでは割愛。それらはまたなにか機会があれば。

FATOでは
吉野榮子展がスタートしましたが、その次の展示「星奈緒展」のDMがちょうど出来あがっていますので、会場内入口のインフォメーション台に置きました。目をひくDMです。興味あるかたはどうぞお持ちください。
星さんは長岡造形大の4年生。大学内のギャラリーに数点並べていたものを前に目にして、なにやら面白い空間のつくりかたにこれは個展をするとよいんじゃないかと思ったことがきっかけで、今回の個展企画にとつながりました。展覧会については後日またアップしますが、とりいそぎ予告ということで日程のみ下記に。
ちなみに次号10月号の
マイスキップでも、「造形大生ギャラリー」のコーナーに星さんから寄稿してもらったので、その作品が紹介されてます。(10月1日ころの発行予定です)
カフェギャラリーFATO(フェイト)
長岡市城内町3-5-1レーベン長岡1F /tel. 0258-86-7610
火曜定休、11:00~21:00(日曜は20:00LO)
■10月16日(日)まで開催中:
ポーラ・ピンクの物語 エピキュリアンⅤ ~女を生きる女たち~
吉野榮子(REN)展
■10月19日(水)~11月7日(月):
星奈緒展 no name
カフェギャラリーFATO
「吉野榮子(REN)展」の作品展示作業をいまほど無事に済ませてきました。展覧会は明日(24日)からのスタートとDMにはうたってありますが、すでに展覧会として見れる状態になっています。
染料を使って表現した抽象作品、大小あわせて15点を飾っています。