額の制作依頼とその相談を受けたことから昨日は出張。高崎まで。
また昨年「押入れ百貨展」を企画したDamaDamTal(ダマダムタル)が高崎のビエント・アーツ・ギャラリーで展覧会を開催中で、そちらも合わせて廻れると楽しみにしていた。他、たぶん時間的にはもうひとつ大きな展覧会も行けるかもとこの日から群馬県立近代美術館で始まった「アートのための場所つくり~1970年代から90年代の群馬におけるアートスペース」も行く道順を頭に入れていたけれど、額の打ち合わせは長引き、更にダマダムタルの展覧会もけっこうな長時間に渡って作品に接したため、時間が押して割愛。3月にはまた群馬に来るだろうからとそちらに回すことにした。
帰路は立地がちょうど通り道の国道17号線沿いだということで、ノイエス朝日という前橋市のギャラリー、同ギャラリー企画の「可視2023」と題された12人展にも立ち寄っている。
この群馬県立近代美術館のチラシには、「群馬県内にはこれまで様々な“アートの場”がつくられてきた」とあり煥乎堂ギャラリィなど5つが挙げられているが、そのなかのひとつ渋川市の「コンセプトスペース」は現在も活動中。同スペースからは「行方不明“の”日本人」という展覧会DMをいただいていて、帰りに寄れそうだと最初思って計画してたのだが、よくよく見たら前日迄の観覧要予約制。(今回は雪予報も出ていたし)新潟県内や山間部の降雪状況によってはスケジュールを当日に変える可能性もあり、不確定要因の大きさに予約を断念していた。
同展は、屋外展示スペース(&休憩コーナー)を折り返し地点のようにして前半を主に立体、後半を主に平面で構成されていて、屋外展示からの後半ゾーンは写真撮影可となっている。撮影可となるとスマホ片手にひたすら撮りまくるひとも多いけれど、私はあんまり撮らずに数枚だけでその1枚が上。
屏風状に置かれた大きなキャンバスに点をうつように、一点だけグレー系のグラデーションで塗られている「対話」という作品(の一角)で、その“点”を 近くに寄ってよく見ようとしたら背後上部スポットライトからの自分の影が入り込んできたというシーン。偶然に現れたそのさまを面白く思ってここは密かな“コラボレーション”を試みようと瞬時に判断、撮ってみたものとなる。スポットライトの具合は思いがけず影のほうも、ちょっとグラデーションがかかったような感じでコラボレーションを意識したかのようだ。
この美術館でかつて開催されたジャコメッティ展でもそういえば、撮影可と言われた場所では誰も撮らないような「足元と影」を撮っていたなと思い出す。別に天邪鬼でもないけれどそうしたシャッターチャンスを狙うのは癖のようか。 ちなみにこの「対話」という作品は、美術手帖のサイトでなされているレポートに作品画像が掲載されていて、サイト上で14枚目に全体像の画像がある。どんな作品なのかを知りたいかたはそちらを参照のほど。
さてその美術手帖のレポートには「展示構成も李が自ら考案」とあり、展覧会カタログの主催者挨拶ではなぜか触れられていなかったその点に、 なるほどなと思った。例えば順路最後は“一点”のウォールペインティングで締めるかたちだったが同時にその布石も構成でうたれていて、それは作家自身でなければ出来ないこと。つまるところ李禹煥ワールドを堪能したというわけだ。
そう書いていたら、横浜美術館で嘗て開催された「斎藤義重による斎藤義重展」が頭に浮かんできた。「作家自身が展示構成する」ことは同じようだが、こちらはタイトルからそれを明確に示している。開催は1993年、作家88歳のとき。李氏の年齢と近いと気付いた。
もう30年も前になる同展カタログはだいぶ赤茶けていて、それを久しぶりに取り出してきた。カタログとしたらまず制作期間が取れないから相当に異例なことになるが、その中には「プロセス」と称し、88歳の作家本人が指示を出している展示作業の光景が20ページに渡り収録されている。そんなところを改めて見直した。30年経ち異例さは貴重さにつながるよう。


国道17号線を走行中、上空に突然赤い橋が現れたという図。「さんさんばし」というらしい。雲の白と空の青が橋の赤で分割される。
中之条の記事を思いのほか多く書いていたのでindexを。
2022.07.25 押入れ百貨展
2022.07.27 散策中の光景
2022.07.31 しかばね百貨店への追記
2022.08.01 ルルド“屋上”での「音響詩/巳巳」、あるいは屋上ではない屋上について
2022.08.03 ギャラリーと美術館巡り散歩記憶の部分 (押し入れ百貨展の会場写真1枚)
2022.08.04 巳巳による音響詩 Sound Poetry Performed by MiMi(ユーチューブへのリンク)
ギャラリー湯山で今年ロングラン開催していた「巳巳展×外山文彦展」(アトリエZen企画協力)の作家・巳巳さんの出演があると群馬県四万温泉でのイベントの告知を先日していたが、昨日はそちらまで。

その「音響詩/巳巳」なるパフォーマンス。案内リーフレットには会場は「ゆずりは/ルルド屋上」とあり最初いま一つ意味がのみこめなかったが、ゆずりはというのはどうやら地区名みたいで、四万温泉の中の「ゆずりは」ゾーンに建つ「ルルド」(という施設の)屋上だと後から理解した。
ルルドの正式名称はスパゲストハウス ルルド(SPA GUEST HOUSE LULUD)となるようで、あぁ温泉入浴施設の屋上を使うのね程度の認識で、建築や施設の予備知識を何ら持たずに向かった。で、先に書いてしまえば、「屋上」というのは感覚的にはまぁわかりやすいなとは思ったけれど、建築の用語からすれば異なるもの。上の画像は開演40分前くらいのリハーサル的思考中(公演に向けて集中の最中)のものだが、屋根もしっかり付いているしどうみても屋上ではない。
このルルドは、倒産した温泉旅館をリノベーションしたもので、クラウドファンディングでの資金調達もしながら2020年末にオープンした新しい施設だという。なるほどスタイリッシュにまとめられているが、そこで気付いてわかったのは元々が鉄筋コンクリート造5階建ての旅館だったのを改装し新たに運営する際には4階建ての施設にしたのだということ。
5階部分は仕上げ材も取っ払い(新しい施設でこの階は使わないからエレベーターによる導線も無くし)改装もせずにそのまま放置に見える。そうした、外からは見えることのない廃墟のようなスペースを、作家の飯沢康輔氏の発想が大きいのかもしれないが「温泉郷クラフトシアター」での絵画展会場(飯沢康輔展)&パフォーマンス会場にしたというわけだ。

ルルドは表向き4階建てだから、エレベーターは4階で降りるが、降りるとその目前に(ふだんは開けられることのおそらく無い)扉が開けられていて、その先の階段にと誘われる。
気分は、まさに屋上に上がる感覚である。

弥彦・野外アート展でも初期のころに温泉旅館内に作品を展示する企画をたてたことがあったし、武蔵野美大の学生が岩室温泉の各旅館に作品を展示するアートイベントをしたことがあったが、そういうときの来場者の面白さは「(高級旅館など)ふだん入れないところにも、アート鑑賞を旗印に入れる」ことがあるけれど、今回のルルドの場合は、宿泊代を払った人であっても入れないところに入れちゃうという、さらなるプラス要素が加わっているといえる。
行く前は、先日まで一緒に展覧会をやっていたからと「行ってきました」程度に画像を簡単に載せようと思っていたが、一週前の旧廣盛酒造と同じで建築の特徴がありすぎて、そんなかんなでまた思いがけず長文blogになってしまった。

ついでだからもう一つだけ書くことにすると、屋上空間(=カウントされない5階の空間)でわたし的にツボだったのは、コンクリート躯体に「通り芯」だとかの嘗て施工時のメモが現わしになっている(↑)こともあったけれど、一番は下の図。空中に浮いた(かのように見える)消火栓ボックスである。

コンクリート壁から5~60㎝ほど前面に出ていて、6本の鉄の棒で壁と床から支えが取られているが棒は細いものだから、意味なく飛び出て浮いているように見える。
建築図面に慣れていれば容易に想像つくが、この場合内部の壁面ボードは柱面に合わせて設けられるから、消火栓ボックスはその(設けられるはずだった)位置で自立している。壁面の化粧石膏ボードがあれば見た目に何の変哲も無いのだけれどそれは壊されて再生もされていないから、浮いた消火栓ボックスになったというわけだ。

飯沢康輔さんの絵画は大きなダンボールに描かれ、この空間に見事にマッチしていた。

その「音響詩/巳巳」なるパフォーマンス。案内リーフレットには会場は「ゆずりは/ルルド屋上」とあり最初いま一つ意味がのみこめなかったが、ゆずりはというのはどうやら地区名みたいで、四万温泉の中の「ゆずりは」ゾーンに建つ「ルルド」(という施設の)屋上だと後から理解した。
ルルドの正式名称はスパゲストハウス ルルド(SPA GUEST HOUSE LULUD)となるようで、あぁ温泉入浴施設の屋上を使うのね程度の認識で、建築や施設の予備知識を何ら持たずに向かった。で、先に書いてしまえば、「屋上」というのは感覚的にはまぁわかりやすいなとは思ったけれど、建築の用語からすれば異なるもの。上の画像は開演40分前くらいのリハーサル的思考中(公演に向けて集中の最中)のものだが、屋根もしっかり付いているしどうみても屋上ではない。
このルルドは、倒産した温泉旅館をリノベーションしたもので、クラウドファンディングでの資金調達もしながら2020年末にオープンした新しい施設だという。なるほどスタイリッシュにまとめられているが、そこで気付いてわかったのは元々が鉄筋コンクリート造5階建ての旅館だったのを改装し新たに運営する際には4階建ての施設にしたのだということ。
5階部分は仕上げ材も取っ払い(新しい施設でこの階は使わないからエレベーターによる導線も無くし)改装もせずにそのまま放置に見える。そうした、外からは見えることのない廃墟のようなスペースを、作家の飯沢康輔氏の発想が大きいのかもしれないが「温泉郷クラフトシアター」での絵画展会場(飯沢康輔展)&パフォーマンス会場にしたというわけだ。

ルルドは表向き4階建てだから、エレベーターは4階で降りるが、降りるとその目前に(ふだんは開けられることのおそらく無い)扉が開けられていて、その先の階段にと誘われる。
気分は、まさに屋上に上がる感覚である。

弥彦・野外アート展でも初期のころに温泉旅館内に作品を展示する企画をたてたことがあったし、武蔵野美大の学生が岩室温泉の各旅館に作品を展示するアートイベントをしたことがあったが、そういうときの来場者の面白さは「(高級旅館など)ふだん入れないところにも、アート鑑賞を旗印に入れる」ことがあるけれど、今回のルルドの場合は、宿泊代を払った人であっても入れないところに入れちゃうという、さらなるプラス要素が加わっているといえる。
行く前は、先日まで一緒に展覧会をやっていたからと「行ってきました」程度に画像を簡単に載せようと思っていたが、一週前の旧廣盛酒造と同じで建築の特徴がありすぎて、そんなかんなでまた思いがけず長文blogになってしまった。

ついでだからもう一つだけ書くことにすると、屋上空間(=カウントされない5階の空間)でわたし的にツボだったのは、コンクリート躯体に「通り芯」だとかの嘗て施工時のメモが現わしになっている(↑)こともあったけれど、一番は下の図。空中に浮いた(かのように見える)消火栓ボックスである。

コンクリート壁から5~60㎝ほど前面に出ていて、6本の鉄の棒で壁と床から支えが取られているが棒は細いものだから、意味なく飛び出て浮いているように見える。
建築図面に慣れていれば容易に想像つくが、この場合内部の壁面ボードは柱面に合わせて設けられるから、消火栓ボックスはその(設けられるはずだった)位置で自立している。壁面の化粧石膏ボードがあれば見た目に何の変哲も無いのだけれどそれは壊されて再生もされていないから、浮いた消火栓ボックスになったというわけだ。

巳巳さん公演中
飯沢康輔さんの絵画は大きなダンボールに描かれ、この空間に見事にマッチしていた。
昨日10月1日は2階建て新幹線 E4系「Max」の定期運行ラストランの日で、ここのところずっと、テレビや新聞、SNS等でその画像がよく流れてきた。中には、デッキの狭い空間で“やや螺旋状に上り下りする階段部分”といったマニアックなところを狙った画像もあって、ラストランには乗れないけれど懐かしく愉しんでいた。
1週間前には数年前の東京出張時に車輛外観トキのマークをふつうに撮ったはずが(あまりにふつうすぎたようで)見つからないと画像掲載を割愛していたが、そこで私もいささかマニアックかなというものを載せることにした。

その画像は1階席からのもので、そのとき特に意図があったわけでも何でもなく、出張帰りに東京駅で買い求めたプレミアムモルツビールを飲みながら何気なくシャッターをきったらちょうどホームに入線した。おそらくは上野駅で、そんな撮り方だからピントはプレミアムモルツである。
見てよくわかるように、特徴的なのは1階席の窓の下端ラインがホームの天端と面一になること。だからプラットホームを基準にすると1階ではなく半地下で、半分埋もれながら地を這うような独特の感覚があった。仕事上の利用がほとんどだし私は2階席からの車窓のよさよりも、断然空いていること、物理的に揺れが少なくなることから1階を選ぶことが多かった。それは少数派なんだろうと思っていたが、テレビでもあなたは1階派それとも2階?なんてやってたり、女性コメンテーターが同じような理由をつけて「私は絶対1階」とまるで自慢するかのように断言していたから、この“感覚”が好きなひとは意外といたのかもしれない。

その画像は1階席からのもので、そのとき特に意図があったわけでも何でもなく、出張帰りに東京駅で買い求めたプレミアムモルツビールを飲みながら何気なくシャッターをきったらちょうどホームに入線した。おそらくは上野駅で、そんな撮り方だからピントはプレミアムモルツである。
見てよくわかるように、特徴的なのは1階席の窓の下端ラインがホームの天端と面一になること。だからプラットホームを基準にすると1階ではなく半地下で、半分埋もれながら地を這うような独特の感覚があった。仕事上の利用がほとんどだし私は2階席からの車窓のよさよりも、断然空いていること、物理的に揺れが少なくなることから1階を選ぶことが多かった。それは少数派なんだろうと思っていたが、テレビでもあなたは1階派それとも2階?なんてやってたり、女性コメンテーターが同じような理由をつけて「私は絶対1階」とまるで自慢するかのように断言していたから、この“感覚”が好きなひとは意外といたのかもしれない。


3つのcolor-大橋絵里奈・さかいともみ・品田朋香-、
一昨日に展示作業完了。25日開幕です。
● 展示案内:https://atelierzen.blog.fc2.com/blog-entry-6038.html
昨年この企画を立てたときには、展示作業のときは一泊二日にするか、あるいは前泊後泊と入れて二泊三日にするかという考えがあった。作業自体は2時間程度だから、他は横浜を基点にして近隣の画廊や展覧会も廻ろうという想定である。でも来週は立川晴一展で企画ものが続くしコロナ禍の状況を鑑み、そうした計画はすっぱり取りやめるに至った。新幹線で行けば早いが感染リスクがほぼゼロの自家用車移動にし、展示の作業のみで基本直行直帰である。
高速道路も人の集まるサービスエリアに近寄ることは一切せず、コンビニにも寄らないぞと決めていたから、車中の飲み物等の類はすべて事前に用意済み。助手席にはマイ消毒液を鎮座させた。N95マスクとはさすがにいかないけれど、マスクはこれまで一年以上使ってきた自身の感覚で、一番フィットし空気の漏れ具合から安全性が一段高いと思えている国産の某銘柄にした。感染対策を書き出せばキリがなくなるが、要はこの機会だからと「徹底すること」にしたわけだ。予測はし辛いがもしかしたらいまだけのことかもしれぬからと、逆にそんな徹底にせめて面白みを感じられればなんて、ちょっと思いながらしていた。
だから横浜に行っても、いつもだと街や建物の写真をよく撮るところ、車窓からの上の2枚くらいしかない。 作業終わってからの、帰路の横浜の本町あたり。颯爽とバスが角を曲がった。
行楽日和だった昨日の日曜日は群馬県に。高崎市と前橋市。大和由佳展とやなぎみわ展を観に行って以来だから群馬は半年ぶり。
一昨年群馬県で初めて展覧会企画をした際に来場されたギャラリストのかたが、前橋市にある明治17年建築の木造建築「臨江閣」を使った現代アートプロジェクトを開催していて、お目当てはそちらと、高崎・ギャラリー空華の吉村浩美展。あいだにビエントアーツギャラリーの古橋香「泥濘の島 - Islands in the Mud」展を挟んだ。アーツ前橋も動線上にあるけれど、ゆっくり廻っていたら時間切れでこちらは割愛。


臨江閣の日本庭園の背景には近隣の、ヤマダ電機の名を冠したドーム施設(ヤマダグリーンドーム前橋)の屋根がおさまっていた。大きな公園が隣接していて家族連れ等で賑わう。
一昨年群馬県で初めて展覧会企画をした際に来場されたギャラリストのかたが、前橋市にある明治17年建築の木造建築「臨江閣」を使った現代アートプロジェクトを開催していて、お目当てはそちらと、高崎・ギャラリー空華の吉村浩美展。あいだにビエントアーツギャラリーの古橋香「泥濘の島 - Islands in the Mud」展を挟んだ。アーツ前橋も動線上にあるけれど、ゆっくり廻っていたら時間切れでこちらは割愛。


臨江閣の日本庭園の背景には近隣の、ヤマダ電機の名を冠したドーム施設(ヤマダグリーンドーム前橋)の屋根がおさまっていた。大きな公園が隣接していて家族連れ等で賑わう。
アトリエZenで企画した現代美術展「地下光学」(2016年)の出展作家のひとりである大和由佳さんが高崎で個展をしているからと、昨日は群馬まで。近隣のアーツ前橋で開催中の「やなぎみわ展-神話機械」と合わせて。
群馬はここ数年何かと縁が出来ているが、訪問は信田俊郎さんの個展(&県立近代美術館のウィリアムモリス展)を昨年見にきて以来の約1年ぶり。
大和 由佳 「インク・ケチャップ・漂白剤」
YUKA YAMATO EXHIBITION
会期:5月10日(金)‐6月10日(月)12:00-18:00(※火曜・水曜・木曜定休)
会場:ビエント アーツ ギャラリー 【群馬県高崎市】
下の画像はアーツ前橋。内と外から。この後あわよくば群馬県立近代美術館の常設展にもと思ってはいたけれど、この日はここまで。上州の国道17号を少しドライブして帰る。




群馬はここ数年何かと縁が出来ているが、訪問は信田俊郎さんの個展(&県立近代美術館のウィリアムモリス展)を昨年見にきて以来の約1年ぶり。


大和 由佳 「インク・ケチャップ・漂白剤」
YUKA YAMATO EXHIBITION
会期:5月10日(金)‐6月10日(月)12:00-18:00(※火曜・水曜・木曜定休)
会場:ビエント アーツ ギャラリー 【群馬県高崎市】
下の画像はアーツ前橋。内と外から。この後あわよくば群馬県立近代美術館の常設展にもと思ってはいたけれど、この日はここまで。上州の国道17号を少しドライブして帰る。




先日の東京出張時、渋谷駅の光景である。
渋谷は地下鉄銀座線の始発駅であるが、そのホームは(地下鉄のくせに)地上3階レベルにあり、4~5年以上前からずっと再開発工事中。今回、廻るルートの関係で渋谷へは銀座線で向かったことから、そのホーム上と外観との双方から撮ってみたわけだ。
渋谷には老舗画廊喫茶のウイリアムモリスに寄る以外行くことも減って、昨年の6月以来であろうか。駅前の、延々と続くかのように見えるダイナミックな工事は横浜駅の長期工事とはまた違い、ときどき見るに愉しい。
渋谷は地下鉄銀座線の始発駅であるが、そのホームは(地下鉄のくせに)地上3階レベルにあり、4~5年以上前からずっと再開発工事中。今回、廻るルートの関係で渋谷へは銀座線で向かったことから、そのホーム上と外観との双方から撮ってみたわけだ。
渋谷には老舗画廊喫茶のウイリアムモリスに寄る以外行くことも減って、昨年の6月以来であろうか。駅前の、延々と続くかのように見えるダイナミックな工事は横浜駅の長期工事とはまた違い、ときどき見るに愉しい。
先週書いていたけれど、昨日は東京出張。納戸/gallery DEN5「代田橋ナンドナーレⅡ」に伺った。
たくさんの作品が並ぶなか、空中にモビールのように「展覧会案内ハガキ(DM)」が対でぶらさがっていて、その作品にとても魅かれた。素材とされたDMは(友人が運営している)板橋の地下空間「Dungeon」でのもので、なぜここにと驚いてそのロゴにまず目がいったけれど、時折揺れ動いたりするようすをずっと眺めながら、どこか味わい深さを感じていた。
言水ヘリオさんの作品。このDMの特殊性(表裏が無いなど)は知っていたけれど、話を聞くとまさにその特殊性から作品化したとのこと。他者のDMを自分の表現に転化させるさまが“綺麗”で、階下納戸の生ビールもおいしく進んでしばしほろ酔い気分。
ちなみに肴は「(ジョージアよりの)ロシア南部の白いビーフストロガノフ」と名付けられた一品。ターメリックバターライスをつけてもらった。この日はジョージア特集だった。


納戸外観。めんそーれ大都市場の入り口にある。写真を撮ろうとしたら帰宅を急ぐ高校生が通りかかった。
たくさんの作品が並ぶなか、空中にモビールのように「展覧会案内ハガキ(DM)」が対でぶらさがっていて、その作品にとても魅かれた。素材とされたDMは(友人が運営している)板橋の地下空間「Dungeon」でのもので、なぜここにと驚いてそのロゴにまず目がいったけれど、時折揺れ動いたりするようすをずっと眺めながら、どこか味わい深さを感じていた。

言水ヘリオさんの作品。このDMの特殊性(表裏が無いなど)は知っていたけれど、話を聞くとまさにその特殊性から作品化したとのこと。他者のDMを自分の表現に転化させるさまが“綺麗”で、階下納戸の生ビールもおいしく進んでしばしほろ酔い気分。
ちなみに肴は「(ジョージアよりの)ロシア南部の白いビーフストロガノフ」と名付けられた一品。ターメリックバターライスをつけてもらった。この日はジョージア特集だった。
※上の画像は言水さんの承諾をえて掲載しています


納戸外観。めんそーれ大都市場の入り口にある。写真を撮ろうとしたら帰宅を急ぐ高校生が通りかかった。