2020年回顧。最後は本年のアトリエZen企画展を簡単にindexで。
新型コロナ禍で、前年からサポートを依頼され動き出してもいた展覧会が中止になったり等その影響は少なからずあったものの、(前年から継続の三上喜貴展以外に)今年は4展を開催したこととなる。
三上喜貴 賀状版画作品展
2019年11月1日~2020年1月26日、於:WASHIMA TOUT LE MONDE (長岡市)
記事index/https://atelierzen.blog.fc2.com/blog-entry-5328.html
どうぶつアート展
6月24日~7月5日、於:maison de たびのそら屋(長岡市)
野坂衣織展「自然回帰線」
6月24日~7月5日、於:maison de たびのそら屋 喫茶室
どうぶつアート展&野坂衣織展 index/https://atelierzen.blog.fc2.com/*5550.html
[2020どうぶつアート展/私自身にまつわる雑感]
シリーズ企画「アトリエZen in TWOOL GALLERY」
vol.01 外山文彦展
10月2日~17日、於:TWOOL GALLERY(長岡市)
記事index:https://atelierzen.blog.fc2.com/blog-entry-5698.html/
【展覧会案内】
(第二展示室を使い蒔田圭作品を同時展示)
vol.02 -壁面の鉄-霜鳥健二展 10月24日~11月15日、於:TWOOL GALLERY
記事index:https://atelierzen.blog.fc2.com/blog-entry-5726.html
/【展覧会案内】
今年はマイスキップが20周年だとかいろいろあった年だったが、他に企画「10周年」というのがあり、長岡小嶋屋CoCoLo長岡店での店内展示“蕎麦×アート”が4月に10周年を迎えている。ということで2020年回顧の05は、長岡小嶋屋での展示企画。
10周年ということでの特別なイベントはしていないが、この機会に10年間の展示履歴をまとめたく、今年blog上に一覧表で記載した。
●10年の“蕎麦×アート” 展示履歴-01
●10年の“蕎麦×アート” 展示履歴-02
長岡小嶋屋でのこの10年ということでは、履歴内にもリンクを貼っているが「銀座店」でも同様の企画をおこなったことが挙げられるだろうか。また、今年で言えば、CoCoLo長岡店のほかにも、本店の、通常は宴会用に使われている2階スペースに絵画3点を飾っている。こちらは通年ではなく3か月間の実施で、展示期間中にマイスキップの連載コラムの中で触れ紹介した。 (4月号にて)
写真は過去記事からの再掲で、上段左がCoCoLo長岡店、右が6年前の銀座ニューメルサ店。下が本店2階・和室大広間の床の間。


10周年ということでの特別なイベントはしていないが、この機会に10年間の展示履歴をまとめたく、今年blog上に一覧表で記載した。
●10年の“蕎麦×アート” 展示履歴-01
●10年の“蕎麦×アート” 展示履歴-02
長岡小嶋屋でのこの10年ということでは、履歴内にもリンクを貼っているが「銀座店」でも同様の企画をおこなったことが挙げられるだろうか。また、今年で言えば、CoCoLo長岡店のほかにも、本店の、通常は宴会用に使われている2階スペースに絵画3点を飾っている。こちらは通年ではなく3か月間の実施で、展示期間中にマイスキップの連載コラムの中で触れ紹介した。 (4月号にて)
写真は過去記事からの再掲で、上段左がCoCoLo長岡店、右が6年前の銀座ニューメルサ店。下が本店2階・和室大広間の床の間。


2020年回顧-04。先の03の記事に引き続き、地域情報紙マイスキップ関連、企画特集面の私の担当記事が今年2稿あるのでそちらについて。
その2稿は1月号と2月号。現代美術家・前山忠氏にインタビューし“雪でのアート”についてまとめた「雪アートに挑む美術家に聞く/雪の魅力、アートの視点」を1月号に、「私的カメラ散策日記02/大雪長岡の街を巡る」とした写真エッセイ的なものを2月号に書き、共通テーマとして“雪を考える視点”と置いた。


2月号の私的カメラ散策日記は数年前(企画面の枠が空いていたときを狙って)書いた「タバコ屋を巡る」に続く2回目で、私的なカメラを“公”的な雰囲気もある当紙の特集に書くに訳を入れたくなり、かつ、今年2月は雪が皆無だった(のに“大雪の写真を載せる”)ことにも言い訳が必要で、まえがきにはそうした執筆理由を書いた。そのまえがき部分を転載する。
1月号の「雪の魅力、アートの視点」のほうはそうしたことを既にblogに転載済みだから、執筆動機なり概要は過去ログを参照ください。
私的カメラ散策日記02 大雪長岡の街を巡る
大雪長岡の街を巡るという表題にした。のっけから編集事情の話で恐縮だが、月刊紙の常で原稿の締切と発行月とはタイムラグが大きくあるもので、本稿を書いているのは昨年の12月25日。二週間以上前に初雪は降ったけれどその積雪はすでに影もなく、けれど本号が配布されるころは例年のとおり雪も積もってるだろうとそのタイトルで書き始めている。が、大雪かどうかは見当もつかず、だから掲載した雪の写真は今現在のものではなく、ちょうど二年前、2018年2月の長岡の風景である。
この年のこの月、異常なほどの一気の降雪だった。自分自身のエネルギーもすっかり雪に消費されていたけれど、ウエブ上に記していた日記(ブログ)に雪の光景を写真に撮ってよく載せていた。降雪風景をただ撮るだけでなく、視点を変え「変換」を試みたり「雪そのもの」の姿を狙ったりなど、後から見直すと無意識にも雪をいろいろと撮っていた月だった。
そこで手前味噌ながらそれらを本稿で紹介することとしたい。先月の新春号本欄では「雪」を取り上げ、雪アートに挑む現代美術家・前山忠さんにインタビューし雪をどう捉えるかを考える観点での特集をおこなったが、今号はその「雪を多角的に捉える」特集の第2弾と位置づけた次第である。
その2稿は1月号と2月号。現代美術家・前山忠氏にインタビューし“雪でのアート”についてまとめた「雪アートに挑む美術家に聞く/雪の魅力、アートの視点」を1月号に、「私的カメラ散策日記02/大雪長岡の街を巡る」とした写真エッセイ的なものを2月号に書き、共通テーマとして“雪を考える視点”と置いた。


↑ 1月号 企画特集「雪アートに挑む美術家に聞く/雪の魅力、アートの視点」
↑ 2月号 企画特集「私的カメラ散策日記02/大雪長岡の街を巡る」
2月号の私的カメラ散策日記は数年前(企画面の枠が空いていたときを狙って)書いた「タバコ屋を巡る」に続く2回目で、私的なカメラを“公”的な雰囲気もある当紙の特集に書くに訳を入れたくなり、かつ、今年2月は雪が皆無だった(のに“大雪の写真を載せる”)ことにも言い訳が必要で、まえがきにはそうした執筆理由を書いた。そのまえがき部分を転載する。
1月号の「雪の魅力、アートの視点」のほうはそうしたことを既にblogに転載済みだから、執筆動機なり概要は過去ログを参照ください。
私的カメラ散策日記02 大雪長岡の街を巡る
大雪長岡の街を巡るという表題にした。のっけから編集事情の話で恐縮だが、月刊紙の常で原稿の締切と発行月とはタイムラグが大きくあるもので、本稿を書いているのは昨年の12月25日。二週間以上前に初雪は降ったけれどその積雪はすでに影もなく、けれど本号が配布されるころは例年のとおり雪も積もってるだろうとそのタイトルで書き始めている。が、大雪かどうかは見当もつかず、だから掲載した雪の写真は今現在のものではなく、ちょうど二年前、2018年2月の長岡の風景である。
この年のこの月、異常なほどの一気の降雪だった。自分自身のエネルギーもすっかり雪に消費されていたけれど、ウエブ上に記していた日記(ブログ)に雪の光景を写真に撮ってよく載せていた。降雪風景をただ撮るだけでなく、視点を変え「変換」を試みたり「雪そのもの」の姿を狙ったりなど、後から見直すと無意識にも雪をいろいろと撮っていた月だった。
そこで手前味噌ながらそれらを本稿で紹介することとしたい。先月の新春号本欄では「雪」を取り上げ、雪アートに挑む現代美術家・前山忠さんにインタビューし雪をどう捉えるかを考える観点での特集をおこなったが、今号はその「雪を多角的に捉える」特集の第2弾と位置づけた次第である。
(月刊My-Skip2月号企画特集/ まえがき部分を転載)
2020年回顧-03として。
03は地域情報紙マイスキップ(フリーペーパー)についてである。現在発行している12月号を最後に、その創刊20周年達成を持っての休刊となった。“休刊”というのは微妙な言い回しだけれど、同じ形態、紙媒体としての月刊発行と考えるならば、“終刊”と捉えてよいだろうと思う。
以下、連載していたコラム「アート日和」の本年分の記事indexを。タイトルのみである。10月号の「作品記録集の制作」とか展名だけの6月号とか直截的でこだわりの見えない月もあるけれど、タイトルは基本的に気にして、制作Wさんに自分で毎回指定していた。 また企画特集面の私の担当記事が今年は2稿あり、そちらは次のエントリー記事にしたいと思う。
マイスキップ連載コラム「アート日和」 2020年
1月号: 〔記事広告への記事枠提供のため休載〕
2月号:vol.75 モエダンなるキーワード
3月号:vol.76 雪の現代美術館
4月号:vol.78 今日の旧長岡現代美術館
5月号:vol.79 それは言わない約束でしょ?
6月号:vol.80 どうぶつアート展
7月号:vol.81 垂れ幕で見た建物史
8月号:vol.82 企画者と作家の異なる立場
9月号:vol.83 何かの縁で個展つながり
10月号:vol.84 作品記録集の制作
11月号:vol.85 マイスキップを振り返って
12月号:vol.86 最終回とは言わないけれど
3月号~5月号では3回連続で旧長岡現代美術館の写真を載せている。何かしら載せられたのはよかったが、今年の建物除却工事のタイミングには、自身で持っているコラム内やblogに書くだけではなく紙面特集として何か違うかたちで大きな記事にまとめればよかっただろうと思えている。ちょっと取り掛かっていた「40年前の長岡駅近辺の画廊の状況」についてもしかりである。
11月号に載せた「マイスキップを振り返って」は、長期に関わっていたから「振り返る」といっても振り返り出せばキリがなく、内容を絞ったもの。 10年に渡って続けていた「長岡造形大生の活動や作品を紹介する連載」についてはだからそこでは触れられなかったが、最終12月号で回顧する枠を別にとった。毎回写真撮影を頼んでいた学生や関係者への謝意のほか、どういう意図で連載を始めどう進めてきたかといったことを最後に記しておきたかったのである。
03は地域情報紙マイスキップ(フリーペーパー)についてである。現在発行している12月号を最後に、その創刊20周年達成を持っての休刊となった。“休刊”というのは微妙な言い回しだけれど、同じ形態、紙媒体としての月刊発行と考えるならば、“終刊”と捉えてよいだろうと思う。
以下、連載していたコラム「アート日和」の本年分の記事indexを。タイトルのみである。10月号の「作品記録集の制作」とか展名だけの6月号とか直截的でこだわりの見えない月もあるけれど、タイトルは基本的に気にして、制作Wさんに自分で毎回指定していた。 また企画特集面の私の担当記事が今年は2稿あり、そちらは次のエントリー記事にしたいと思う。
マイスキップ連載コラム「アート日和」 2020年
1月号: 〔記事広告への記事枠提供のため休載〕
2月号:vol.75 モエダンなるキーワード
3月号:vol.76 雪の現代美術館
4月号:vol.78 今日の旧長岡現代美術館
5月号:vol.79 それは言わない約束でしょ?
6月号:vol.80 どうぶつアート展
7月号:vol.81 垂れ幕で見た建物史
8月号:vol.82 企画者と作家の異なる立場
9月号:vol.83 何かの縁で個展つながり
10月号:vol.84 作品記録集の制作
11月号:vol.85 マイスキップを振り返って
12月号:vol.86 最終回とは言わないけれど
3月号~5月号では3回連続で旧長岡現代美術館の写真を載せている。何かしら載せられたのはよかったが、今年の建物除却工事のタイミングには、自身で持っているコラム内やblogに書くだけではなく紙面特集として何か違うかたちで大きな記事にまとめればよかっただろうと思えている。ちょっと取り掛かっていた「40年前の長岡駅近辺の画廊の状況」についてもしかりである。
11月号に載せた「マイスキップを振り返って」は、長期に関わっていたから「振り返る」といっても振り返り出せばキリがなく、内容を絞ったもの。 10年に渡って続けていた「長岡造形大生の活動や作品を紹介する連載」についてはだからそこでは触れられなかったが、最終12月号で回顧する枠を別にとった。毎回写真撮影を頼んでいた学生や関係者への謝意のほか、どういう意図で連載を始めどう進めてきたかといったことを最後に記しておきたかったのである。
今年は早めにと言っておきながら予定外にだいぶ間があいた。
日曜日の01に引き続き、2020年アトリエZen回顧その02である。

2020年のトピックスにはやはり「旧長岡現代美術館の建物の解体除却工事」を挙げておきたい。同ビルについては昨年までも何かと取り上げてはいたが、今年は2月に「今日の旧長岡現代美術館」というカテゴリーをblogに新しく設け、以降、時々立ち寄っては「今日の」(取り壊しの)状況を撮り、アップしていたからだ。アトリエZenの企画というわけではまったくないが、私自身かなりの興味を持って記録していたから年末回顧に入れた。
● 今日の旧長岡現代美術館:
https://atelierzen.blog.fc2.com/blog-category-51.html
これは貴重な記録だと便りにしたためてきた知人が複数おられた。撮ったものを全部公開しているわけでは勿論なく、忙しかったりするとアップまで出来ずに割愛したものもあるけれど、後からバックナンバー見ながら、面白く振り返っている。
別件で10年前の写真データに必要なものが出てきて今週ハードディスク内をあたってたら、10年前2010年に撮影した旧長岡現代美術館が出てきた。それを一番上に掲げてみたが、それ以降10年間、というよりもむしろ1964年開館時以降の半世紀といったほうがいいのか、ほぼ変わらなかった点に改めて注意を向けておきたい。日本で初めて「現代」と冠した美術館が一地方都市に60年代に出来たことは当時の社会状況からも稀有な例といえるが、同時にそれが(早々と閉館したあとも)半世紀に渡りほぼ当時のままかたちを遺し続けたということも更に稀有な例である。下段の2枚は今年撮影のもの(再掲)となる。
日曜日の01に引き続き、2020年アトリエZen回顧その02である。



2020年のトピックスにはやはり「旧長岡現代美術館の建物の解体除却工事」を挙げておきたい。同ビルについては昨年までも何かと取り上げてはいたが、今年は2月に「今日の旧長岡現代美術館」というカテゴリーをblogに新しく設け、以降、時々立ち寄っては「今日の」(取り壊しの)状況を撮り、アップしていたからだ。アトリエZenの企画というわけではまったくないが、私自身かなりの興味を持って記録していたから年末回顧に入れた。
● 今日の旧長岡現代美術館:
https://atelierzen.blog.fc2.com/blog-category-51.html
これは貴重な記録だと便りにしたためてきた知人が複数おられた。撮ったものを全部公開しているわけでは勿論なく、忙しかったりするとアップまで出来ずに割愛したものもあるけれど、後からバックナンバー見ながら、面白く振り返っている。
別件で10年前の写真データに必要なものが出てきて今週ハードディスク内をあたってたら、10年前2010年に撮影した旧長岡現代美術館が出てきた。それを一番上に掲げてみたが、それ以降10年間、というよりもむしろ1964年開館時以降の半世紀といったほうがいいのか、ほぼ変わらなかった点に改めて注意を向けておきたい。日本で初めて「現代」と冠した美術館が一地方都市に60年代に出来たことは当時の社会状況からも稀有な例といえるが、同時にそれが(早々と閉館したあとも)半世紀に渡りほぼ当時のままかたちを遺し続けたということも更に稀有な例である。下段の2枚は今年撮影のもの(再掲)となる。
12月はその年の活動を振り返った“まとめ”的記事をあげるのがここ数年の恒例。
その年の回顧は年末が迫ってからではなく新聞やテレビみたいに12月に入ったら計画的にやっていけばいいのだが、昨年も一昨年も12月27日に始め出し、慌てるようにそこから記事を連発している。慌ただしいのも恒例みたいだ。今年は12月にエックス展もないことから後者の“恒例”は破ろうと思ってはいたけれど、そう言いつつもう20日。だいぶ遅くなった。少しずつアップしていこうと思う。
と、大して意味も無い前段をまず書いて、以下「2020年アトリエZen」の回顧part1として、今年のトピックスを。まずは作品記録集の発行について。
外山文彦作品記録集(2020年編集版)
●A5版・オールカラー20ページ。オフセット印刷、無線綴じ製本
●制作・発行:アトリエZen/頒布価格 500円
記事index/
2020.09.28 作品記録集の完成
2020.10.13 月刊マイスキップの連載コラムでの紹介(10月号)
制作段階(途中)の話/2020.08.29 目次作成中、 2020.09.03 まえがきの執筆
外山文彦作品の記録集は2012年に小冊子として印刷作成しているから8年ぶり。制作動機にはその2012年版を増補改訂したいと常々思っていたことが根底にある。とは言いながら、作ると決めたのはけっこう遅くて夏のお盆時期。ちょうど夏のお休み中に湧いた突然の閃きからで、展覧会にあわせて発行したいとする意図にはけっこうギリギリだった。だから制作時間がとれるかと最初ちょっと思ったけれど、夜は空くからと夜な夜な愉しみながら作っていたらそんな心配はいつしかどこかに消えた。面白く取り組めたということである。
マイスキップ紙10月号のコラムに「郵送での販売OK」と書いたところ、ありがたいことにすぐさま問い合わせもいただいたりした。郵送販売のほうは継続しているので興味のあるかたは下記にお問い合わせください。送料当方負担にてお送りさせていただきます。
[問い合わせはこちら]
制作の意図を記した“まえがき”部分を以下転載。特に意図はなかったけれど後から思えば、“マイスキップの今年での休刊”ということもいい触媒になったようだ。まえがきにはそんなことも書き入れている。
■ 目 次
§1 revie…p.4
§2 series of “CANVAS”…p.6
§3 works…p.12
2015弥彦・野外アート展
2016大光銀行本店展示
2016横浜市CoZAの間/個展
2016東京・Dungeon/現代美術展「地下光学」
2017高崎市ギャラリー空華/個展
2017弥彦・野外アート展
2018横浜市art Truth/個展
2020野外展「夏の庭」
§4 collmn…p.20
月刊My-Skip連載「アート日和」より
vol.74「羽賀善蔵展と30年前の拙個展」/vol.83「何かの縁で個展つながり」
その年の回顧は年末が迫ってからではなく新聞やテレビみたいに12月に入ったら計画的にやっていけばいいのだが、昨年も一昨年も12月27日に始め出し、慌てるようにそこから記事を連発している。慌ただしいのも恒例みたいだ。今年は12月にエックス展もないことから後者の“恒例”は破ろうと思ってはいたけれど、そう言いつつもう20日。だいぶ遅くなった。少しずつアップしていこうと思う。
と、大して意味も無い前段をまず書いて、以下「2020年アトリエZen」の回顧part1として、今年のトピックスを。まずは作品記録集の発行について。

外山文彦作品記録集(2020年編集版)
●A5版・オールカラー20ページ。オフセット印刷、無線綴じ製本
●制作・発行:アトリエZen/頒布価格 500円
記事index/
2020.09.28 作品記録集の完成
2020.10.13 月刊マイスキップの連載コラムでの紹介(10月号)
制作段階(途中)の話/2020.08.29 目次作成中、 2020.09.03 まえがきの執筆
外山文彦作品の記録集は2012年に小冊子として印刷作成しているから8年ぶり。制作動機にはその2012年版を増補改訂したいと常々思っていたことが根底にある。とは言いながら、作ると決めたのはけっこう遅くて夏のお盆時期。ちょうど夏のお休み中に湧いた突然の閃きからで、展覧会にあわせて発行したいとする意図にはけっこうギリギリだった。だから制作時間がとれるかと最初ちょっと思ったけれど、夜は空くからと夜な夜な愉しみながら作っていたらそんな心配はいつしかどこかに消えた。面白く取り組めたということである。
マイスキップ紙10月号のコラムに「郵送での販売OK」と書いたところ、ありがたいことにすぐさま問い合わせもいただいたりした。郵送販売のほうは継続しているので興味のあるかたは下記にお問い合わせください。送料当方負担にてお送りさせていただきます。
[問い合わせはこちら]
制作の意図を記した“まえがき”部分を以下転載。特に意図はなかったけれど後から思えば、“マイスキップの今年での休刊”ということもいい触媒になったようだ。まえがきにはそんなことも書き入れている。
(2020.12.20 pm23:30)
■ まえがき
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■ 目 次
§1 revie…p.4
§2 series of “CANVAS”…p.6
§3 works…p.12
2015弥彦・野外アート展
2016大光銀行本店展示
2016横浜市CoZAの間/個展
2016東京・Dungeon/現代美術展「地下光学」
2017高崎市ギャラリー空華/個展
2017弥彦・野外アート展
2018横浜市art Truth/個展
2020野外展「夏の庭」
§4 collmn…p.20
月刊My-Skip連載「アート日和」より
vol.74「羽賀善蔵展と30年前の拙個展」/vol.83「何かの縁で個展つながり」
“シリーズ「アトリエZen in TWOOL GALLERY」企画の雑感”なるタイトルで昨日書いていたら、blogに記したとばかり思っていた「アトリエZen in …なる今回の名称の由来」が、下書きで止まっていてアップはされてなかったと気付いた。下書きをweb内でしていればよかったが、パソコン内の適当なところにワードとかで適当にしたためたりすると、往々にして失念したりする。
“名称の由来”と言っても何か凄い理由があるなんてことでもない。
TWOOL GALLERYオーナー氏から「アトリエZenの名前を大きく打ち出してほしい。2階にアトリエZenが入ったかのイメージで」と名称の提案があり、それですすめたというもの。でも自分自身からアトリエZen in…と命名する発想は出なかっただろうし、また3作家の共通項で現代アーチストセンターに触れてもいたからと、以下、ほとんど出来ていたその草稿を、昨日と重複するところもあるが「雑感-02」としてアップすることにした。
●シリーズ「アトリエZen in TWOOL GALLERY」企画の雑感-02
アトリエZen in TWOOL GALLERYと記したこの10~11月の企画は、TWOOL GALLERYオーナーのWさんとたまたま知り合い、2階を活用することを考えている(まずは喫茶的なスペースを設けたい)と聞いたことがきっかけでそこから話が展開したもの。スペースの素養の高さからそれならば展覧会を2つ連続させてみましょうと今回の企画になったわけだ。当初はシリーズ名称を別の名前で考えていたけれど、Wさんから「アトリエZenの名前を大きく打ち出してほしい。当店の2階にアトリエZenが入ったかのイメージで」と表記の名称の提案があり、それですすめることとした。
外山文彦展(第二展示室併設:蒔田圭展)、霜鳥健二展と、1か月半で3人の作品を展示。ミクストメディアの現代絵画に動物を描いた細密な油彩画、鉄の彫刻家が挑んだ壁面レリーフ作品と、3作家の作品はまったく異なり、それが企画上のキーであったけれど、後から気づいたことは3人とも「現代アーチストセンターが東京都美術館で企画開催する展覧会」への出展歴があるということ。 たしか現代アーチストセンターは一度出展すると、特に会費負担があるわけでもないがそのまま「会員」扱いになったはず。特に意識はなかったけれど、だから三人共現代アーチストセンター会員というわけですね。
現代アーチストセンターは、1975年に東京都美術館が上野公園に開館したと同時に立ち上がった「無所属美術家会議」が端緒。東京都美術館は公募団体展が多いことを見てもわかる通り、展覧会会場として外部からの借用も出来る仕組みになっているが、でも人格を持った団体でないと借りることは出来ない。それはおかしい、どこかに所属してなければ一切使えないのはどうかと発足したのが無所属美術家会議で、同会議が1980年に現代アーチストセンターに引き継がれて現在に至る。今年で40年だ。ちなみに来年の現代アーチストセンター企画は「こどもたちの未来を救う、Tシャツアート展」とのこと。
http://artistcenter.web.fc2.com/
さて下の画像は2002年度の現代アーチストセンター企画展(原風景展)の論評がなされた同年9月6日の新潟日報文化欄。20年近く前の、いささか古い記事で手持ちのcopyは書き込み等もあり綺麗なものではなかったが、2作家の見出し掲載がなされているからとそのまま写真におさめてあげてみた次第。
“名称の由来”と言っても何か凄い理由があるなんてことでもない。
TWOOL GALLERYオーナー氏から「アトリエZenの名前を大きく打ち出してほしい。2階にアトリエZenが入ったかのイメージで」と名称の提案があり、それですすめたというもの。でも自分自身からアトリエZen in…と命名する発想は出なかっただろうし、また3作家の共通項で現代アーチストセンターに触れてもいたからと、以下、ほとんど出来ていたその草稿を、昨日と重複するところもあるが「雑感-02」としてアップすることにした。
●シリーズ「アトリエZen in TWOOL GALLERY」企画の雑感-02
アトリエZen in TWOOL GALLERYと記したこの10~11月の企画は、TWOOL GALLERYオーナーのWさんとたまたま知り合い、2階を活用することを考えている(まずは喫茶的なスペースを設けたい)と聞いたことがきっかけでそこから話が展開したもの。スペースの素養の高さからそれならば展覧会を2つ連続させてみましょうと今回の企画になったわけだ。当初はシリーズ名称を別の名前で考えていたけれど、Wさんから「アトリエZenの名前を大きく打ち出してほしい。当店の2階にアトリエZenが入ったかのイメージで」と表記の名称の提案があり、それですすめることとした。
外山文彦展(第二展示室併設:蒔田圭展)、霜鳥健二展と、1か月半で3人の作品を展示。ミクストメディアの現代絵画に動物を描いた細密な油彩画、鉄の彫刻家が挑んだ壁面レリーフ作品と、3作家の作品はまったく異なり、それが企画上のキーであったけれど、後から気づいたことは3人とも「現代アーチストセンターが東京都美術館で企画開催する展覧会」への出展歴があるということ。 たしか現代アーチストセンターは一度出展すると、特に会費負担があるわけでもないがそのまま「会員」扱いになったはず。特に意識はなかったけれど、だから三人共現代アーチストセンター会員というわけですね。
現代アーチストセンターは、1975年に東京都美術館が上野公園に開館したと同時に立ち上がった「無所属美術家会議」が端緒。東京都美術館は公募団体展が多いことを見てもわかる通り、展覧会会場として外部からの借用も出来る仕組みになっているが、でも人格を持った団体でないと借りることは出来ない。それはおかしい、どこかに所属してなければ一切使えないのはどうかと発足したのが無所属美術家会議で、同会議が1980年に現代アーチストセンターに引き継がれて現在に至る。今年で40年だ。ちなみに来年の現代アーチストセンター企画は「こどもたちの未来を救う、Tシャツアート展」とのこと。
http://artistcenter.web.fc2.com/
さて下の画像は2002年度の現代アーチストセンター企画展(原風景展)の論評がなされた同年9月6日の新潟日報文化欄。20年近く前の、いささか古い記事で手持ちのcopyは書き込み等もあり綺麗なものではなかったが、2作家の見出し掲載がなされているからとそのまま写真におさめてあげてみた次第。

この15日の霜鳥健二展の閉展をもち、今秋のTWOOL GALLERYでのシリーズ企画展「アトリエZen in TWOOL GALLERY」も無事に終了となりました。
TWOOL GALLERYの木造2階建ての建物は柱や梁があらわしで、そんな木の軸組と白い壁が映えるスペース。階高も高く、大きな窓がある開放的な空間は魅力的な特性を持つ場所でした。来場されたかたは(ほとんどがこの場所に初訪問ということもあり)一様に驚かれていましたが、2展ともその空間特性を活かした企画提案で、かつvol.1の「現代絵画とインスタレーション」、vol.2の「鉄彫刻とレリーフ」のそれぞれで、色合いを特徴づけて変化させました。2展連続の「シリーズ」企画としての意義も大きく出せたのではないかと思います。
いま「空間特性を活かし」と書きましたが、その特性は必ずしもよいことばかりではなく、例えば窓のある明るい空間の一方には、窓から日が射し込むというデメリットや展示上の制約が内包されています。ですから実際には展示の難易度は高く、それらも組み入れたうえでの企画でした。店のオーナー氏らからも高い評価があり、オーナーとの出会いから急遽今年立てた新企画でしたが、アトリエZen的な発想や感覚も生かせ、やれてよかったと考えているところです。
展覧会中に「次回のvol.3展は?」との問い合わせも多く受けました。中には、vol.1に来場されたあと「vol.2に行けば次の展示案内が出ているはず」とそれも楽しみに再来場された(=早くも常連となった)かたもおりました。そうした問い合わせには「次回計画は検討中」とやや言葉を濁して答えておりましたが、いささか曖昧な答え方は、TWOOLGALLERY自身にリニューアルの計画案があったからでした。控えていたそのリニューアル計画がここにきて始動の見込みとなり、スペースや業態の変化も大きく出ますので、今回のようにこの空間全域を駆使する展示となると同ギャラリー最初で最後の可能性もあります。逆に捉えると、企画者側にとっても鑑賞者側にとっても今回は貴重なシリーズ企画になるのかもしれません。




アトリエZen in TWOOL GALLERY
vol.01 外山文彦展:2020年10月02日~10月17日 [記事index]
vol.02 霜鳥健二展:2020年10月24日~11月15日 [記事index]


TWOOL GALLERYの木造2階建ての建物は柱や梁があらわしで、そんな木の軸組と白い壁が映えるスペース。階高も高く、大きな窓がある開放的な空間は魅力的な特性を持つ場所でした。来場されたかたは(ほとんどがこの場所に初訪問ということもあり)一様に驚かれていましたが、2展ともその空間特性を活かした企画提案で、かつvol.1の「現代絵画とインスタレーション」、vol.2の「鉄彫刻とレリーフ」のそれぞれで、色合いを特徴づけて変化させました。2展連続の「シリーズ」企画としての意義も大きく出せたのではないかと思います。
いま「空間特性を活かし」と書きましたが、その特性は必ずしもよいことばかりではなく、例えば窓のある明るい空間の一方には、窓から日が射し込むというデメリットや展示上の制約が内包されています。ですから実際には展示の難易度は高く、それらも組み入れたうえでの企画でした。店のオーナー氏らからも高い評価があり、オーナーとの出会いから急遽今年立てた新企画でしたが、アトリエZen的な発想や感覚も生かせ、やれてよかったと考えているところです。
展覧会中に「次回のvol.3展は?」との問い合わせも多く受けました。中には、vol.1に来場されたあと「vol.2に行けば次の展示案内が出ているはず」とそれも楽しみに再来場された(=早くも常連となった)かたもおりました。そうした問い合わせには「次回計画は検討中」とやや言葉を濁して答えておりましたが、いささか曖昧な答え方は、TWOOLGALLERY自身にリニューアルの計画案があったからでした。控えていたそのリニューアル計画がここにきて始動の見込みとなり、スペースや業態の変化も大きく出ますので、今回のようにこの空間全域を駆使する展示となると同ギャラリー最初で最後の可能性もあります。逆に捉えると、企画者側にとっても鑑賞者側にとっても今回は貴重なシリーズ企画になるのかもしれません。




アトリエZen in TWOOL GALLERY
vol.01 外山文彦展:2020年10月02日~10月17日 [記事index]
vol.02 霜鳥健二展:2020年10月24日~11月15日 [記事index]


↑ vol.01の外山文彦展の展示風景。右画像は同展第二展示室から