高崎での「柴山明子+外山文彦展」。作品の搬入も近づき、アトリエ内での準備作業はほぼ完了している。作品の画像は作品搬入を終えてからにするから、今日の画像(↑)は会場に掲示する“作家のプロフィール”パネル。展覧会の
オフィシャルサイトに掲載したプロフィールを基に3mm厚のスチレンボードに貼って作成した。
先週は柴山明子作品のキャプションプリントをアップしていたからと、外山文彦作品のキャプションも掲げてみた。こちらはエントリーリストが土壇場で少し変わったりして、ようやく出来上がっている。作品の搬入&展示作業はあさって29日に予定している。
柴山明子+外山文彦 展/
10月1日(日)~10月14日(土)、休館日:月曜・火曜
※10月9日(月・祝/スポーツの日)も休館となります/10:30~18:00(最終日16:00迄)
会場:ギャラリー空華/群馬県高崎市寺尾町2305-253
10月1日から
ギャラリー空華(群馬県高崎市)で開催する「柴山明子+外山文彦展」に関し。
この作家組み合わせは2013年に横浜でおこなっていて、そのときの、8年前となるDMが2人とも現在の作風との違いがあって(個人的にとても面白くて)ここは対比してみようかなと以下掲げてみる。担当したデザイナーはそれぞれ異なるのだが、いずれも左に外山作品、右に柴山作品の配置。背景に白と黒、一方は薄い2色のブルーというように、2色をひいて作品を際立たせるのも共通している。

2015年 art Truth/横浜

2023年 ギャラリー空華/高崎
2013年(横浜・art Truth)展のDMでは、宛名面に2作家の紹介として
「
墨と顔彩を使い 記憶の世界を柔かなタッチで描く柴山明子と
麻布を使い 素材自体のもつ色を生かして絵画表現を展開する外山文彦」
と入れている。当時柴山作品は墨を使った作品が中心だったが、現在は自由に画材を使い、アクリル絵具での絵画やコラージュなどもおこなっている。
外山作品の現在は和紙を使ってのミクストメディア(絵画)となっているが、上記文面に「麻布を使い素材自体のもつ…」とある
CANVASシリーズも今回2点ほど合わせて展示する。CANVASシリーズの展示は画廊企画ゆえの画廊オーナーからのリクエストが発端にあるけれど、近年(2019年以降)同シリーズの新作がなくなったら私の思う以上に周囲から「また観たい」という声が届くことも背景にというか、動機のなかにはある。
今年は10月に群馬県高崎市で展覧会を開催することにしている。会場は、
2017年にアトリエZen企画をおこなったギャラリー空華で、同画廊は今年開廊10周年(※)。特に10周年だからという企画ではないけれど、節目の年に声がかかって光栄に思っている。
さて近年の当方の企画は、特に意識とか固執はしてないから実は無意識なところも大きいのだが、
外山文彦作品に別の作家を組み合わせるスタイルが出ている。今春の
故舟見倹二氏との「print works」展もそうだし、古民家の1階と2階で別軸の展示をおいた
昨年の「巳巳展×外山文彦展」もそう。今回も組み合わせや企画意図は異なるが前橋市出身の画家との構成で、大事なところを端折って簡潔にしちゃうといわゆる二人展形式となる(※
二人展という呼称は使わない)のは、共通といったところか。
お盆休み前のギリギリのところでDMのデザイン校正が終わっている。展覧会の詳細はDMが刷り上がってから記したいと思います。
(2023.08.11 pm16:00)
[注記/2023.10.13追記]
(※)ギャラリーと1月に打合せした際オーナーから10周年と話があり、今年10周年記念展を開催するともあったのでそのまま書いていたのですが、正確には10周年ではないようです。2014年オープンだと他のかたの記事で見つけたので、いわゆる年齢表記でいう「満」年齢ではなくて「数え年」で10年ということですね。
5月13日(土)からギャラリー沙蔵にて
アトリエZen企画「print works- 舟見倹二+外山文彦 展」が始まりますが、会期中のイベントをいますすめていて、ジャズボーカル&ギターのミニライブをおこなうことで調整中です。
“アートに囲まれながらスタンダード𝐉𝐚𝐳𝐳を小粋に愉しむ”というコンセプトで、詳細は後日案内を入れますが、5月20日(土)の予定で時間は18時~になる見込みです。

print works- 舟見倹二+外山文彦 展
[
展覧会公式ホームページ]
アトリエZenの企画展

5月に開催する展覧会のDMです。画像は部分的ですし展の詳細はblogにも後日載せますが、DM内にQRコードを掲載した関係で
展覧会websiteのほうを先に公開しています。
4月29日からの
ギャラリー湯山「巳巳展×外山文彦展」の、作家在廊情報です。在廊予定は日々のblogというより別にエントリーを作って更新していこうかなと考えてはいますが、まずは初っ端の予定が出ていますのでそちらを。
●4月29日(金・祝)…巳巳、外山、2人とも在廊
●4月30日(土)…巳巳在廊(外山在廊無し)
●5月3日(火・祝)~5日(木・祝)の3日間…巳巳在廊無し、外山予定不確定
です。
巳巳さんはその次は5月7日8日の在廊予定をたててられますが、東京からおそらく自家用車で来られることもあり、交通事情その他で開廊の10時-16時に居ない時間帯もでるかもしれません。そのあたりはご容赦ください。
また先の記事で
オープニングイベントは今回実施しないと書きましたが、巳巳さんの初日来廊が決まったため、初日29日に簡単な茶話会(アーティストトーク)をやりたいとギャラリーのほうで現在計画中です。興味あるかたは↓に連絡入れていてもらえば、お知らせも出来ると思います。
●連絡先[
連絡用メールフォーム/アトリエZen]

4月29日からの
「巳巳展×外山文彦展」では、作家のプロフィールシートを印刷し、来場者に配布する計画としている。
印刷物はA4サイズ表裏両面カラー版で、2作家それぞれ片面を使った“背中合わせ”での紹介となっている。
今週既に印刷に回っているから画像は少し前のもので、校正段階のチェック紙。
ギャラリー湯山の企画展では、初日にオープニングイベントと称してアーティストトークやオープニングパーティーがおこなわれることが多いのですが、いま当方で企画に関わっている
4月29日からの「巳巳展×外山文彦展」では、そうしたオープニングイベントはありません。
理由は二つあって、一つはこのウィルス禍。人が集まって話をしたりのイベントは予定しておいても実際に開催可能か直近まで読み辛い可能性が(企画をたてていた昨年段階で)十分考えられ、混乱を避けたかったこと。そしてより大きな二つ目の理由は、出展作家の東京在住巳巳さんは群馬県吾妻郡での二人展(↓)を予定していて初日の4月29日はちょうど被り、その日に湯山まで来るのを確約して予定化するのは困難だと判断したことである。毎回楽しみにしている“ギャラリー湯山”ファンもいるのかもしれませんが、オープニングイベントは無いということでご了解ください。

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前回載せた画像は、展覧会予告として
会場ギャラリーの外観と内観1枚ずつを組み合わせて作ったものだったが、ここに使った内観写真がとてもいいとの感想メールをいただいた。
会場となる、古民家をリノベーションした「ギャラリー湯山」には何度も行かれているかたからのメール。「外観もよいが室内の写真はあのようには撮れないので見入ってしまった」とあり、考えてみれば室内はふだん(展覧会に訪れる際には)作品が展示されているわけで「展示物が何も無い」素の状態というのは画像として珍しく、ギャラリー関係者のごく限られたひとしか見れないもの。
先の記事ではコメントを敢えて挟まなかったがその意味で貴重なショットだという認識は持っていたから、
感想いただいて我が意を得たりといったところだろうか。せっかくだからとこの写真単独での案内画像も↓のように即席でこしらえ、
アトリエZenのwebsiteトップ画像のなかに組み入れてみた。
この写真の撮影経緯について触れておくと、撮ったのは、
展覧会DM用の作品撮影を(ギャラリーの雰囲気をもDMに取り込みたいとして)ギャラリーの場でおこなった昨秋の際。前にも書いているがその作品撮影は、同ギャラリー昨年度の全日程を終え展覧会の片付けも済んだ後、かつ降雪で立ち入りが事実上出来なくなる雪のシーズンに入る前という、わずかな期間を狙ってのものであった。
タイトな日程のなか作品撮影にはけっこう時間がかかり、当初半日の予定をギリギリ2日間に延長させてもらったが、その2日目の夕方帰り間際つまり目的の撮影が無事完了した後、安心して何気なく最後瞬間的にシャッターをきったのがこの画像となる。別に意図もなく、だから言ってみれば偶然。無意識のものである。
画面手前、天井が一段高い板の間はトリミングでカットしているが、越冬のため仕舞われた外部看板等が床置きされていて現場的には必ずしも「何も無い」ことは無かったから、あとから画像見てその整然とした面白さ=美しさに気付いた部分もある。写る二部屋の、一方はスポットライトで明るく照らされているのに一方は電球1個だけという差異だとか、そんなところもいいと思える。

来年の展示用で本日は作品の額装。他の作家分ではなく自分自身の作品である。
水彩の風景画。完全未発表の、シリーズとしてみても未公開といえるものだから、発表前の全貌はやはり割愛し画像は角の一部分のみとした。考えが変わらなければ
来春の個展に出そうと思っているが、出展するにあたっては、この作品に限っては「いつ、どのような気持ちで、何をどう描いたのか」という解説文が必須と考えている。私には珍しいパターンとなるが、現代美術の展覧会に出すなら猶更である。
そうしたものを書くのはこれからなのだが、遅筆なものにとってはなんだか宿題を与えられたようで、ちょっとやっかい。
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