アトリエZen企画 “
print works― 舟見倹二+外山文彦展”
昨日に引き続いて“まとめ”記事として。会場光景を。
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1階/ [
print works 展示リスト]

舟見倹二「the series of space」2004年のシリーズから色違いの3作品。真ん中の、ひとつだけ額装を違えたブルーの作品は、BOX型アクリルフレーム自体も舟見自身による制作となる。

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2階/併設展示:舟見倹二の油彩作品 1949- [
油彩作品のリスト]


左から、「群像(線描)」240×170mm、1957年,「北の海」185×250mm、1963年,「北の海(構成)」176×248mm、1967年,「群像」245×178mm、1967年頃。
油彩作品は基本的には(左から)制作順に飾っているが、こちらは中盤くらいの4枚。この4枚の並びをとても気に入ったと言い、琴線に触れたかのようにずっと観られていたかたもおられた。

階段部の吹抜けとなる、少し離れた壁に飾った1枚は1976年のシルクスクリーンプリント。
会期中のblogに意図を記しているが、プリント作品を1階ではなく2階に飾った理由は勿論ある。

こちらは2階に設置したカタログ、作家冊子の販売コーナー。2作家2種ずつ過去展の記録紙(冊子)を入口付近に置いていた。
右から
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ONE Mart EXPRESS 舟見倹二 版の軌跡/2011年編集制作
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封じられた世界から 舟見倹二BOX ART展/2008年編集制作
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外山文彦個展2022 -ギャラリー湯山企画展「巳巳展×外山文彦展」W個展企画に於ける記録-/2022年
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外山文彦作品記録集 2020年編集版/2020年
4冊ともアトリエZenの編集・制作です。
残部があるので、近く案内を掲載しようとは思いますが郵送での販売対応も出来ます。
ご希望のかた、問い合わせはこちらに→【
アトリエZen (メールフォーム)】
print works― 舟見倹二+外山文彦展 記事のindex/
https://atelierzen.blog.fc2.com/blog-entry-6823.html
アトリエZen企画
print works― 舟見倹二+外山文彦展
2階喫茶コーナー(茶蔵)併設:「
舟見倹二の油彩作品 1949-」
2023年5月13日~23日、長岡市・ギャラリー沙蔵にて
展覧会website:
https://atelier-zen.jp/funatoya2023.html
主要な記事はカテゴリを「
舟見倹二+外山文彦展 2023」で分けていますが、個別の記事のindexを以下記します(同カテゴリに入れていないものもあり、そちらも含んでいます)。会場風景も新たに載せようと思ったのですが、思いのほか多くなりそうなので再掲の2枚だけにして、追加画像は次のエントリーに廻します。→[
展覧会の画像]
(2023.05.30追記)
● 記事 index/
2023-04-07
blogでの展覧会告知 (案内)
2023-05-08
舟見倹二油彩併設展示の画像案内
2023-05-14
開幕日の光景/画廊外観
2023-05-16
展示作品リスト
2023-05-16
2階併設「舟見倹二油彩作品1949-」/展示リスト
2023-05-19
版と油彩の二つの空間シリーズ (舟見倹二作品に関して)
2023-05-19
新潟日報文化欄に案内掲載
2023-05-24
反射に写るシルエット (最終日に会場で撮った写真から)
会期中イベント/𝐉𝐚𝐳𝐳ライブ 笹川正子(vo.)+高草木伸高(g.) …
[
案内][
当日のもよう]
準備作業中のこと/
2023-03-04
DMのデザインを完了させ印刷会社に廻す
2023-04-18
人と名と者-展名に関しての余談
2023-05-06
舟見倹二コメントをプリントした件
2023-05-09
本日から会場内準備
2023-05-10
会場内展示作業のスタート(作業1日目)
2023-05-11
掲示用パネル類の作成
2023-06-01追記
5月12日の1階展示作業時の画像
ほぼ余談/
ギャラリーに駅から徒歩で向かう際の光景
2023-05-17
最初にカラスを撮った
2023-05-28
とある定点観測


画像は過去記事からの再掲です
print works― 舟見倹二+外山文彦展の会場にて。昨日の最終日。

ふつうだったらば、撮影する自分自身の影なんか写り込まないようにするものだけれど、
いつぞやの李禹煥のようにここは敢えて意図的に加えてみた。ポストカードサイズくらいに摺られたシルクスクリーン「the series of space ’00ma-1」。背景に外山作品も写り込む。
下は自分自身の写り込みはないけれど、作品のアクリルガラスの反射を使っての一枚。
print works― 舟見倹二+外山文彦展。23日(火)まで長岡市ギャラリー沙蔵にて開催中です。(最終日は15時まで)
20日(土)の夕方におこなった「
笹川正子(ボーカル)+高草木伸高(ギター) 𝐉𝐚𝐳𝐳ライブ」の画像を遅ればせ乍ら。


下は会場セッティング時の光景
昨日に続き本日もギャラリー沙蔵に午後から在廊。
print works― 舟見倹二+外山文彦展。
作家のほか各地を廻ってられる美術ファンのかた、舟見氏と接点のあったかたなどいろいろなかたが来られ、作品について話したり聞いたりでなかなか濃密な時間。その中のおひとりから「(少し前に)新潟日報の文化欄に案内が出ていたのを見て、ぜひ観にきたかった」とあり、(うっかりしていて)紙面掲載に気付いてなかったと自宅に戻ってからバックナンバー探した次第。開催の1週間前となる、5月6日(土)の紙面。的確な文面である。
(2023.05.19 pm18:00)
2023年5月6日(土) 新潟日報(朝刊)文化欄
print works― 舟見倹二+外山文彦展の作品リストを一昨日にアップした。
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舟見倹二 ・外山文彦 プリント作品]・[2階併設/
舟見倹二 油彩作品]
1階が版(プリント)作品、2階が油彩という括りだが、舟見・版作品としてリスト掲載したうち3点は2階に展示している。2点は立体(版画を使ってのミクストメディア)だから純粋なプリント作品は1点のみで、下の画像の「the series of space ’76」。階段吹き抜けの上部に飾っている。

先のリストでは「2階に展示」と簡単に注釈を入れる程度にしたが、もちろん展示上の意図があってのこと。会場には簡潔な一文を掲示している。(下に添付)
今回の
「print works― 舟見倹二+外山文彦展」では、私としてはかなり異例なほど事前に作品レイアウトをあまり(きちんと)決めていなかったのだが、そのなかでこの作品の配置だけは確定していた。というよりも、ご遺族宅に伺って今展の作品セレクトをしている時点で「(ギャラリー沙蔵にある、近寄っては見れないからふつうだと飾り辛い)この壁に」と発想が出て、それを前提に借りてきた作品となる。真っ先に展示位置が決まっていたというわけだ。
作品のサイズ、作品の持つインパクトが場に適していることもありはするけれど、肝心なのは1976年制作で油彩から版への移行期だということ。モチーフに油彩最後期作品と類似性が見られることから、その最後期油彩と対比するように飾ろうという発想である。ちなみに書けば、版のほうの作品名「the series of space ’76」はおそらく作家がのちに決めたもので、制作当時は「空間シリーズ」というタイトル(油彩と同じ)だったと思われる。
会場に貼る解説的パネルの文章は簡潔にがセオリー。長いと読んでもらえないし、だから「モチーフに類似性が見られる」程度に留めている。難しいところだが、舟見自身の言葉もあるからそれを何かしらのかたちで加えられればよかったかなとも後から思えている。
その言葉は1階の「舟見倹二のコメント 軌跡…油彩作品から版作品へ」と題したパネル内に呈示をしている、「(版の)イメージはもちろん油彩表現とそれほど変わりはしません」というもの。その部分、以下転載する。(赤字)
私は1975年、それまでの油彩作品制作のかたわら、最も初歩的な手法によってシルクスクリーン・プリントを始めます。イメージはもちろん油彩表現とそれほど変わりはしませんが、この版表現で見えてきたのはより明確な平面上の図形のもつインパクトであり、平面空間そのものの抽象へと向かいました。完全に油彩と決別する契機となり、現在に至っています。(2009年4月 舟見記)
the series of space ’76と会場風景
print works― 舟見倹二+外山文彦 展、ギャラリー沙蔵で開催中。
ギャラリー1階での
“print”作品の展示リストを先に記しましたが、こちらは2階で併設開催の「舟見倹二油彩画1949-」の作品リストとなります。プリントの作品で括りたいという企画上、階上での併設展という言い方をしていますが、単体の展覧会としても十分成立する、見応えのあるものとなっていると思います。来場者のかたからもそうした感想をよく伺います。
ギャラリー2階/
舟見倹二 油彩展示
※1 浮き出し型フレーム入りミニ作品、箪笥階段に設置
リストはクリックすると大きくなります
尚、油彩展示と銘打っていますが、今回1点だけ水彩スケッチ作品をセレクトしています。いちおう書いておけば、1点「だけ」という点には企画上の(私としての)こだわりがあります。候補は他にもあってセレクトには迷ったのですが、1952年東京芸大にいたときの都内スケッチの1枚としました。そんなことを簡潔な短文で、会場ではクレジットのパネルで掲示しています。
芝浦にて 1952年12月27日
print works― 舟見倹二+外山文彦 展 website:
https://atelier-zen.jp/funatoya2023.html

print works― 舟見倹二+外山文彦 展、ギャラリー沙蔵で開催中。
以下、今回展示した作品のリストです。(2階の油彩作品は次のエントリーで記します)
舟見作品は一貫してthe series of spaceというタイトルに分類記号が付くかたちで、2作家ともアルファベットと数字を羅列するようなスタイルで共通するところですが、唯一外山2作品に、少女が振り向くだとかやけに具体的に14字に揃えた題名があります。これは少し特殊なタイプで、フェルメール「真珠の耳飾りの少女」を作品に引用しての制作です。
舟見倹二 「版」作品 特記なき作品はシルクスクリーンプリント
※1 版画、鏡、アクリルによるミクストメディア作品
※2 展示意図から2階に展示
※3 2013年個展時に過去版作品を素材に使って制作
外山文彦 特記なき作品は和紙に染料プリント、アクリル系塗料

リストはクリックすると大きくなります
展覧会風景の画像を3枚貼りましたが、画面に写るのはいずれも舟見作品のゾーン。一番下の画像、右にあるのは
パネル化していると先日記していた舟見倹二コメントです。
print works― 舟見倹二+外山文彦 展 website:
https://atelier-zen.jp/funatoya2023.html

「print works― 舟見倹二+外山文彦 展」(2階併設/
舟見倹二の油彩画1949-)、昨日から始まっています。
とりいそぎ蔵ギャラリーの外観と、展示ゾーンよりも何段か高くなっている受付台のところからの画像を貼ります。舟見作品は1階2階合わせて計40作品、外山作品は(1階のみ)17点を展示しています。
print works― 舟見倹二+外山文彦 展 website:
https://atelier-zen.jp/funatoya2023.html

5月13日(土)~の「
print works― 舟見倹二+外山文彦展」での舟見倹二油彩作品の併設展示について、簡単な画像案内を作りました。
アトリエZenのWebサイト用にとこしらえたものですが、blogにも貼っておくことにします。展示では約20作品を飾る予定です。
● 上の画像に掲載した作品は左から
「北陸の海 車窓より」1950年代の制作
「ニコライ堂のスケッチ-芸大時代」1952年頃
「直江津、海にて」1960年代
print works― 舟見倹二+外山文彦 展 website:
https://atelier-zen.jp/funatoya2023.html
「
print works-舟見倹二+外山文彦展」の開幕が1週間後となり、掲示物などの準備中。
今回の舟見倹二作品でいえば、ギャラリー1階に版作品を、2階には併設展示として(版作品に移行する前の制作である)油彩画を飾るけれど、階は違えど油彩と版の同時展示にあたっては氏のコメントがぜひ欲しいところ。油彩→版への移行は作家自らプロフィールに明確に示していたものだし、意味が大きいからだ。
故人にいま何か書いてもらうわけいかないが、2009年に本人が版と油絵について同時にコメントしたものが手元のデータに残っており、だからそちらを使ってA3ノビの大きさにまとめることとした。「舟見倹二のコメント -軌跡…油彩作品から版作品へ-」である。会場掲示用として、このあとスチレンボードに貼り込んでパネル化する。

2009年のそのコメントは、油彩と版作品とそれぞれを2会場で(ほぼ)同時開催した「舟見倹二の軌跡展」のもの。そのとき撮影した、自作油彩画を背景のポートレイトもパソコン内の古いデーターファイルを探し出し、上画像のようにプリントに組み入れた。
ちなみに同展については
佐藤秀治氏が当時展評を新聞紙上に書かれており、「氏のレビュー」として今年紹介している。
さて、2週間くらい前に
「都内ギャラリーの30周年記念展用に絵手紙を云々」と書いていたが、あらかた出来ていたハガキ大の作品に昨日はサインを入れ、てくてくと自宅近くのポストまで歩いて行って搬入(投函)した。ハガキ大なわけだからそのまま63円切手で出しても大丈夫なのだけれど、他に入れたいものもあったからと封筒に入れクリックポストにした。

展覧会(記念展)はこのあとの開催だし、まだ主宰者の画廊オーナーに届いてもないのに作品見せるってのもねぇと、画像は「作品梱包」の外観。しかも半分。こんなの見ても面白くもなんともないだろうけれど。
(2023.05.06 am9:00)