アート日和 from Niigata -アトリエZen-

新潟県長岡市で発行している月刊フリーマガジン「マイスキップ」連載の同名コラムのブログ版です。主宰するアトリエの企画展情報をまじえながら…

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アトリエZen 展覧会案内
infomation

アトリエZen in TWOOL GALLERY vol.01
外山文彦展
〓終了しました〓
2020年10月2日~17日、金・土・日曜のみの開館/12:00~18:00
会場:TWOOL GALLERY
展覧会案内】 【記事index
vol.02
-壁面の鉄-霜鳥健二展

10月24日(土)~11月15日(日)の金・土・日曜のみ開催
会場:TWOOL GALLERY
展覧会案内



長岡小嶋屋“蕎麦×アート” 蕎麦店内壁面をアートで彩ります。
CoCoLo長岡店
~6月14日まで:三上喜貴
6月15日~8月23日:髙橋ノリユキ
8月24日~10月25日:鶴水亜里沙 〓終了しました〓
10月26日~12月27日:
品田朋香〓展示中〓
/ウィルス対策で営業時間の変更がなされる場合もあります。長岡小嶋屋のホームページ等最新情報を確認ください


銀座ニューメルサ店
(銀座5丁目、ニューメルサ8階)
銀座ニューメルサ店は2014年12月20日をもって閉店となりました。

蕎麦店内の壁面を使っての展示となりますので、来場時にはワンオーダーをお願いします。アートの織り成す時間と空間を、美味しいお蕎麦とともにお楽しみください。
そばがきといった蕎麦店特有の和風スイーツや、コーヒー等の喫茶メニューもあります。 CoCoLo長岡店:ティータイムのデザートセットの例。(コーヒー315円)


ラ・ボントーン(長岡の人気のパン屋さんのなかに絵を飾っています)
vol.37/10月15日~12月13日:小野澤七星
展示案内



小冊子「外山文彦・CANVASシリーズ」、発行しました。



■舟見倹二・作品カタログ販売中
封じられた世界から
~舟見倹二BOX ART

メールでご注文ください。
詳しくはこちら↓
http://atelierzen.blog.shinobi.jp/
Entry/212/

舟見倹二・作品資料集「版の軌跡1976-2011」(2011年11月発行)

【作家ファイル】
外山文彦 CANVASシリーズ



エスクィント閉店のお知らせ↓
http://atelierzen.blog.shinobi.jp/
Entry/172/


記録

-Canvas- 外山文彦展
2017年6月10日~7月9日/ギャラリー空華 <記事index>

現代美術展「地下光学」 index↓
http://atelierzen.blog.
fc2.com/blog-entry
-3742.html




CANVAS 外山文彦展
2016年10月1日(土)~10月9日(日)/CoZAの間(横浜市港南台) 記事index:
http://atelierzen.blog.fc2.
com/blog-entry-3679.html


弥彦・野外アート展

10th 弥彦・野外アート展2019 -ファイナル・ステージ-〓終了しました〓
記事index:
http://atelierzen.blog.fc2.
com/blog-entry-5193.html


お知らせ

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長岡小嶋屋「CoCoLo新潟店」、2015年1月新装オープンにあわせて信田俊郎水彩作品を飾りました。
http://atelierzen.blog.fc2.com
/blog-entry-2886.html




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■ 2014.1.20
アトリエZenのHPができました
http://atelier-zen.jp/


坐忘録なる書籍

先日記した「美術手帖を並べる」という霜鳥健二さんのインスタレーションは、例えばこれが美術手帖ではなく別の雑誌を並べたのでは単なるコレクションの披露であって、アートではなくて「よく集めましたね」で終わってしまうから、なぜこれが面白いかと考えていくと美術手帖という媒体の特殊性や時代性といったキーワードに行き当たる。
私自身のことでいえば、たぶん世代的なこともあるのか手帖への意識は少し違い出していた気もするが、まぁいまの大学生あたりだと想像もつかないかもしれぬと「美術を志すものからバイブルのように読まれていた」時代があったと書いたわけだ。その昔、大学教員をしていた彫刻家・堀内正和は「(教えている学生たちは)教師の言うことは聞かぬが美術手帖の言うことならよく聞く」とたしかエッセイにしたためてたはず。そんなことまで頭をよぎり、手元の著書を書棚の奥から取り出してみる。約50年も前、1972年1月に当の美術手帖に「坐忘録」と題して掲載された短文に記されていた。

その「坐忘録」がそのまま書名になった400ページを超える大著(エッセイ&彫刻論集)を買い求めたのは、 その72年ではなくもっとずっと後のことだが氏が再び(みたびかもしれないが)美術手帖にエッセイ連載していた年があり、私が学生の頃でリアルタイムで読んでいたから。「なんて面白い文章なのか」とそのころ毎月(本来気にすべき特集よりも)楽しみにしていて、本になると聞いて買ったのだった。 氏の彫刻も好きなのだが文章も好きで、古い記憶は定かでないから「おそらく」だけれど、彫刻よりも先に文章のほうに魅かれたのだと思われる。オチの付け方に特徴がある。

名著なのに絶版入手困難の本は、まだ付いている帯はボロボロだけれど形をかろうじて留めていて、そんなさまを撮って画像を貼ってみた。愉しみながらやったけれど、でもどうみてもこれは単なる「コレクションの披露」であって霜鳥さんのようにアートに昇華されたものではないよねと、そんな当たり前のことに気づくのであった。
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坐忘録 オフザケッセ&クソマジメレクチャクチャ/堀内正和著・美術出版社

77便と特急夕月

「77便に何が起きたか」と題した夏樹静子の短編集の評判がいいらしい。
そんな話を偶然見かけて、だいぶ前に長岡の古本屋で新書版同書を見つけ面白そうなタイトルに思わず買っていたと思い出し、物置の奥から取り出してきた。交通推理小説という、なにそれ?というなんとも時代がかった言葉がついている。 入手したのは10年以上も前だけれど読んでなかったのだ。
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新書版は上下二段組みになっていて、また昔の本だから、いまのものと違って文字も極端に小さく読み辛く、未読だった理由もおそらくそのあたりかなと思いながら、まずは表題作ともう一遍、「特急夕月」と題された20ページの小品を読んでみる。

特急夕月は、推理小説のタイトルからすればもう想像がつく通りで、おおむねで分類すれば列車の時刻表を使ったアリバイミステリーものになる。そう書けばふつうだけれど、ここで異色というか特徴的なのは、「時刻表駆使して綿密なアリバイトリックを考えても実際に列車が遅延したらダメぢゃないか」という、そもそも的な観点を組み入れたこと。それは言わない約束でしょ?とされていたものをメインにしちゃったわけである。
すなわちアリバイを構築して列車内で殺人を企てようとしている男がいて、しかし犯行寸前突然のダイヤの乱れに会ってしまい右往左往する、そんなさまを描いた作品。作者自身あとがきで「意識してコミックなタッチを試みた、おそらく最初の作品」と書いているようにコミカルな味がある佳作で、夏樹静子がこうしたものを書いていたとは知らなかった。
推理小説で肝心な最後のオチも、単純なことだが言われてみればたしかに…と言う推理小説的盲点みたいなところをうまくついていて、加害者と被害者との視線の交わり具合が面白くて、いい。


77便に何が起きたか - 夏樹静子トラベルミステリ傑作集 (中公文庫)

中町信「模倣の殺意」

   模倣の殺意/中町信

本の紹介についての過去記事見てたら綾辻ファンのKさんから推理小説を借りた(けど読むのがストップしてる)なんて書かれていた。ずうずうしくもまたKさんから借りてしまったが、しかし今度の「模倣の殺意」はすぐさま読了である。

著者の中町信(1935年~2009年)を知らずにいて、Kさんは近年のミステリーをよく読んでるみたいだったし装丁の新しさからてっきり最近の作品とばかり思ったが、約40年も前の作品。故人である。発表当時そうヒットしたわけでもなく、7年前に大手書店が「埋もれた名作」としてキャンペーンを張ってブレークしたらしく要は復刻版。
鮎川哲也がカバー裏に、推理小説のキモであるエンディングについて、「その驚きは圧巻」と書いている。記されていた「あらすじ」に魅かれたこともあったけれど、天下のアユテツがそう書いたのならばと俄然興味をもち、ずうずうしく借りるにいたったわけだ。カバーのこのPR文は、だから書店での販売セールスに相当寄与していそうだけれど、でもその一方、結末の意外性とかクリスティの初期の傑作がどうとかと言われちゃうとちょっとした想像はつく。クリスティの初期の傑作っていえばたぶん、まず間違いなくアレだしね。
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まぁそんな想像はともかくも、「自殺とされた」あるひとの死の事件性(謎)を別々の二人が別な角度でそれぞれ追うという構成の面白味もあって、結論としてはなかなか楽しめた。上記から推測して、たぶん犯人はこのひとだろうなと思って読んでたらその通りではあったけど。
巻末には中町自身による「初版あとがき(昭和48年4月11日)」と「創元推理文庫版あとがき(2004年6月1日)」、濱中利信による17ページの「解説」が付され、こちらがとても詳しくて、かつ著者に対する興味が沸くものだった。別の中町作品を読んでみたくなったから、「十和田湖殺人事件」は復刊しないのかしらとそんな感想。

月館の殺人/綾辻行人とのコラボレーション

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綾辻行人はまずこれを読めと、綾辻ファンのKさんが「十角館の殺人」を貸してくれたのだけれど、登場人物がアガサだのクイーンだの探偵の名前で呼び合い、つまりあだ名で物語が進行するさまになかなか慣れないでいたら、すっかり読むのがストップしまっている。

佐々木倫子について「20年前の漫画が今テレビドラマになった」と先週書いていたけれど、ふとしたことから、それはテレビドラマ化とはまったく違うことだったけれど春先にその著書を調べたことがあり、綾辻行人とのコラボレーション作品があることを知った。 そこでストップしていた「十角館の殺人」の代りのように、その「月舘の殺人」を先に読んでみたわけだ。上巻下巻と分かれていて、古典推理小説のムードがムンムンと漂う上巻は、今後の展開を期待させていく進行ぶりでなかなか面白く読める。
「上巻は…」と但し書きがつくのは、下巻のメインたる解決編のそのトリックが、あるいは推理モノでよくある最後のドンデン返し的な驚きが、ふくらんだ期待に対して平準というのか、さほどではなかったから。このトリックってどうなんだろうと思って件のKさんに貸してみたら、「上巻面白かったねぇ」と同じ感想だった。
コラボレーションそのものは(アマゾンのレビューとかを見ると賛否両論あって否定的な意見も目立つけれど)、私は面白い味が出ていていいと思う。


月館の殺人 上 (小学館文庫 あN 1)
月館の殺人 下 (小学館文庫 あN 2)

黒くないふたつの黒い白鳥

   
推理小説の巨匠・鮎川哲也の作品をまだ読んだことのなかった数年前、「黒い白鳥」が面白いらしいということを書いた。web上でたまたまそういう意見を見ただけのことだったが、せっかくなので読んでみた。とは言っても読んだのはだいぶだいぶすごく前。前過ぎて忘れてしまったが、3~4年も前のような気がする。blogに載せるのをすっかり忘れていて、だから内容も細かなところなんかあわせて忘れてもいる。
そんなに忘れてたことを何で書いているかといえば、いまギャラリーで白鳥の写真展を開催していてその雑談中に「そういえば白鳥が黒いって本があったなぁ」と、書きかけて止まり埋もれていたblog記事下書きの存在を思い出したのである。

上の画像の右側は創元推理文庫版だけれども、読んだのは左の 光文社文庫のほう。いずれもカバーテーザインにあまりそそられない。黒い白鳥なのに「赤い」とか、どうでもいいような第一印象を覚えていた。
推理小説だから殺人事件が頻繁に起きるわけだが、記憶にまだ強く残っているのは、第二の殺人の舞台は長岡市だということ。これは読んでから知ったことだ。著者が長岡市内をきちんと取材したふしがあり、被害者が宿泊したホテル名などもちろん仮名だが、でも実情に照らした風景描写は、長岡在住のものにとると「仮名」がどこを指しているのかわかり、興味深く読みすすめられたのであった。

ネタばれにならない程度に、というより少し掠るかもしれない程度に書いておけば(〓掠られることが厳禁な方はご注意を
この長岡での殺人事件のアリバイトリックは鉄道時刻表を使ったもので、おそらく長岡在住で、ちょっと鉄道を知っていれば割とすぐ見破れるはず。読みながら「それって、○○○だったら簡単にアリバイは崩せるけど、さすがそんな簡単なことはないよね?」と瞬時に脳裏に浮かんだら、結局○○○はそのままトリックだったのであった。まぁ1956年の、交通や情報がいまほど発達していない60年以上前の作品だからねぇ、なんて思いながらも、でも第一の殺人のほうは、トリック的にもそれなりに読ませたという記憶があるにはある。

60年前の藝術新潮

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知人から古い芸術新潮を譲り受けた。昭和31年3月号と昭和33年10月号である。平成昭和の年号換算がパッと出来ないでいるから「およそ」で書くが60年前の雑誌。ちなみに芸術新潮ではなく「藝術新潮」と表記されていて、サイズもいわゆる美術手帖の大きさ。現状より一回り小さく、分厚い。
サイズだけでなく、編集も現在のヴィジュアル重視のものとは違う。分厚さとサイズから岩波の世界をちょっと思い浮かべたけれど、当時はそんな「読み物」雑誌だったよう。中をペラペラとめくってみればそうした印象がさらに強まる。読もうとすると、なにせ60年前の書物だから漢字表記がいまと異なり、例えば「絵画」は「繪画」と書かれているなど書体の小ささつぶれ具合と合わせて読み辛いところだけど、なかなか興味深くて、空き時間に少しずつ目を通しては愉しんでいる。

読み物という観点でいうと面白いのが、いまだと週刊現代とかの週刊誌メディアが書くようなゴシップ的な記事もあることで、昭和33年10月号の小特集は「美術界のダニ」とある。「日展騒動の黒幕」と題され実名入りで書かれた署名原稿があり、“画家の血を吸う人々”やら“黒幕登場”などとやたら週刊誌的な小見出しがつけられ、黒幕だと名ざしされた某氏の反論原稿1ページを含め14ページに渡ってそんな特集がなされていたのであった。
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目次はこのような感じ。クレジットを見たら、このページのカット絵は斎藤義重で、いちいちそんなところに目が留まる。


ところで最新の、いま書店で売られている2019年2月号の「芸」術新潮は、奇想の日本美術史が特集である。奇想というキーワードはそれ自体もうあまり新しさはないけれど、ヴィジュアル重視の編集は眺めるのにいい。他に第2特集として、いま何かと話題になっている謎のアーティスト、バンクシーについてのレポートがある。

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禁断のヌード写真史

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芸術新潮の2019年1 月号が届いた。特集は「禁断のヌード写真史」である。今年はフジフイルム・フォトコレクション展をおこなったこともあり、飯沢耕太郎の著作や古い美術手帖のバックナンバーなど写真に関する本や記述を読み返すことの多い年だった。その締めのように“写真”が題材で、2018年(おそらく)最後の購入本。

 


アマゾンから買ったわけではないがアマゾンのリンクを。そう本格的ではなく近年少なくなっているが、アフィリエイト実施中ではあります。アマゾンで購入したいかたは↑こちらからどうぞ。

田村隆一の翻訳

自宅の古い書棚の奥から取り出したエラリー・クイーンの小説「THE TRAGEDY OF Y」および「Z」。
マイスキップ新春号コラムに「クイーンを高校生のころよく読んでいた」と書いていたが、記憶違いがあったようで、Yの悲劇の初読は中学2年のときだった。親しかった同級生S君が松本清張「Dの複合」を今読んでいるという話をしたのに対し自分はいまYの悲劇だと、出だしのところをちょっと説明したというそんなささいな記憶が蘇ってきたのだ。部分的すぎる記憶は意外と鮮明だったけれど、本のほうはすっかり赤茶けていて、デザインが好きだったカバーも相当に傷んでいる。
詩人・田村隆一が訳したこの角川文庫版がよくて、当時は(いまもおそらくそうだろうけれど)、クイーンの代表作は出版各社から訳者を違えて出されていたから、太陽堂書店に時々行っては早川書房やら創元推理文庫やらと訳文を比較して楽しんでいたことがある。詩とか英文とか文学とか中学生時分に興味はまったくなかったから今からすると不思議だけれど、田村隆一の訳し方には詩人らしい格好良さがあって、断然いいと思っていたのだった。

いまは新訳になっているからこの田村隆一翻訳版は絶版で、かつカバーデザインもちょっと薄っぺらく変わってしまったが、越前敏弥が担ったその新訳の評判がいいらしい。そう耳にしたから、新訳への興味もあって再度「Xの悲劇」を買い求めてみた。 いま文庫本は高く、かつて340円で買えたものは2倍以上の778円となっていた。中学生のとき「X」では特に最後の一節を各社比較したよななんて思い出し、だからその部分、つまり後ろからまず読んでみたわけだ。でもそのあとすぐ、(読みたい!とタイミングよく言ってきた)Kさんについ貸してしまったから通読はまだ出来ておらず、「読んでないから書評さえにもならない」のは、二週間前と同じなのであった。
Xの悲劇/訳:越前敏弥 (角川文庫)

そのまた先の先

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松本清張「天才画の女」を読んだ、と前に書いていた。もう2か月以上も前の話。同書解説で清張は画家とか美術とかをモチーフにする短編も多く残していると知り、こちらももう1か月以上前のことではあるが、続けていくつか読んでみた。うち一つが「虚線の下絵」で、タイトルからしていかにも画家が主人公だろうとわかるもの。隣はその過程で知った黒川博行で、タイトルはなんだかよくわからないものだが「金と名誉にまみれ、派閥抗争の巣と化した“伏魔殿”、日本画壇の暗部を描く」とブックカバーの案内。登場人物がめったやたらに多くてたいへんだったけれど、なかなか面白く読めて、時間出来たら何か書評めいたものも書いてみたいと思っている。
ちなみに著者は美大卒で元美術教師。「芸術院会員選挙とか、日展の内幕をうまく使えば小説になるかな、と思っていた」そうな。

さて、こうした美術ミステリー的なものをもっと読んでみようと、新しく一色さゆりとかを買い求めてみた。でも最近は一気に時間がなくなり、それから1か月経ってもまだ開けもできないでいる。だから書評なんてのはそのまた先の先のずっと先。

変えられたタイトルとフェルメールになれなかった男

1-544_20121025194134.jpg 週末に上京する際、車中で久々に椹木野衣を読みたいと思い、マイスキップで連載していただいていた“書店のオヤジ”のいる某書店に、いそいそと物色しに行った。
アマゾンで買えばクリックひとつで早いのだけど、今回の連載で書店の実情を知るにつれ、そんなことばかりで街から書店が消えてしまっても困るしねぇと、さらに近くについでもあるから通りがかりだし連載の御礼も言わなきゃだし。
あいにく、お目当ての本は(ちょっとマニアックすぎたようで)在庫がなかったが、書店の美術コーナーとかを見て廻っていると、アマゾンを検索するのとはまったく違う面白さや発見なりがあるようだ。
で、この日の発見がこれ。

数年前、フェルメールの贋作者ファン・メーヘレンの生涯を追った「私はフェルメール~20世紀最大の贋作事件」と題した本を読み、これが推理小説のようなスリリングさでたいそう面白かったのだが、その本がタイトルを変え新装版になって売られていることに気付いた。上の画像は4年前に買った私の所有本だが、新しいタイトルは「フェルメールになれなかった男」。どっちがいいかはその人のセンスによりけりだけど、カバーデザインも一緒に(重厚感を減らす方向に)大きく変更されている。
さらに装丁もソフトカバーに変更されていたから、定価も若干下がっているよう。まぁ、下がったといっても200円くらいではあるけれど。

この日の発見、などと大げさに言った割には、200円とはなんだか実にささいなもの。たいした発見でもないといえばその通りなんだけど、でも本人はとても面白がってはいる。

フェルメールになれなかった男 20世紀最大の贋作事件
出版:武田ランダムハウスジャパン/\1,680円

原発問題に「無関心」なあなたへ

昨日発刊された単行本。
原発問題に「無関心」なあなたへ。 /出版:キラジェンヌ、1,050円

本の内容を読んでいるわけではないのだが、 『一番の問題は、原発に対して「無関心」であること』という提起は、まことにその通りだと思う。

けど、最近はこの「無関心であること」にも、人間の心理というのかなんというか、動物の本能的なところでのサムシング(理由)があるかもなどと、脳科学の本を読みながらいろいろ思ったりもする。でも、だから「無関心でよい」と言っているのじゃないから、お間違えなきよう。
本書は、アーティスト、政治家、ミュージシャン、教授、俳優、映画監督……、あらゆる立場から真剣に考え、それぞれの想いのこもったメッセージをまとめた、とのこと。

発売は昨日のことなのに、今朝見たらアマゾンではすでに「在庫切れ」であった。注文が殺到しているのかしら。
  

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プロフィール

長岡市在住,アトリエZen主宰。
美術作家。同アトリエをベースにアートイベントの企画・コーディネートにたずさわっています。また、長岡で発行している地域情報誌「マイスキップ」の編集にも関わっています。
【アトリエZenの業務内容】

■連絡はこちら↓
mail:
atelierzen99☆yahoo.co.jp
(☆を@に)
または下記メールフォームにて。(ssl対応です)
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