偶然知った
Goose houseが気に入って聴いていたと書いたのは1か月前。Goose houseとしては数年前に事実上解散しているがユーチューブ上には相当多くの演奏が残っており、愉しんでいた。ネット配信のユニットも多いからCDが出ているとは思ってなかったところ、中古でコストパフォーマンスのきわめてよいものが出てるとアマゾンで見て即座に買い求めたのが上の
「Milk」と題されたCD。
Goose houseは10年くらいの活動の中でメンバーの入れ替わりもあり、全員ではなく少人数での演奏も多い。いまユーチューブを見ると年代別とかで区分けされることなく同じプラットホーム上、同一の画面平面上に一覧表示される。個々の演奏に(ごくごく初期のものを除けば)具体的なクレジットにも乏しいものだから、顔と名前が最初なかなか一致せず、しかもコメント欄はわっしゅうの声がいいとかみぎちゃんがとかあだ名が頻発し
登場人物があだ名で進行する「十角館の殺人」みたいに頭に入り辛い気がしていたけれど、いつしか慣れた。
一番最初に聴いた「雨やどり」では演技上手でてっきりコミカル担当なのかとばかり思った「マナミ」さんが、ギター等もうまくだいぶ魅かれているから面白いところ。好きな声質だということもあるが、何かサムシング的な要素もあるように感じている。
Goose house「Milk」に話を戻すと、中古で見つけたからジャケット買い即決みたいだったけれど、あとから「アルバム2枚同時リリースされたときのもので、『Milk』はメジャーから出ていて他にインディペンデント盤の『Bitter』がある」と知った。Milk収録の1曲目はメジャー盤ということもあるのか特にキラッキラとした雰囲気で、なんだかアニメの主題歌みたいと思ったら実際に主題歌で、メンバーが
2枚同時リリースの広報をユーチューブ上でしているのを見たら「Bitter」のほうも聴きたくなった。自分の好みに合いそうだと思えたからだ。同じショップにこちらも中古で(コストパフォーマンスが更に良く)出ていたのをよしとして結局2枚とも入手するにいたった。
開催中の「巳巳展×外山文彦展」では、会場迄1時間半はかかるしけっこうな頻度で行き来するからと、車中BGM用に
あいみょんを新しく用意していたがそこにGoose houseが2枚加わったわけだ。2週前くらいからはGoose houseをメインに替えていて、聞き込むとなかなかいい。
車中のBGMが安則眞美だったなる一昨日夜のblogは、別に詳しいこと書かずにアマゾンのリンクだけ貼って止めていた。でもひょっとしたら昔このCDについて何か書いてたかもしれんなんて思い立ったものだから、情報紙の手元のバックナンバーめくってみた。2005年の5月号、連載初期のコラムに書いている
(↑)のを見つけたわけだ。
アート日和第15回。当時の見出し類は自分で指定するのではなく編集Yさんが決めていて、「番外編?時にはジャズ」なんて表題がつけられていた。なるほどマイケル・ブレッカーとかハンク・ジョーンズとかの共演アルバムなのねと読み直したくらいだから、15年以上前のしかも番外編となると、もう何を書いたかなんてすっかり忘れてしまうよね。同じコラム内ではなぜか熊木杏里の「
無から出た錆」にも最後触れていて、そちらのほうはもっと忘れていた。
ビリーヴィン - チャカ・ジャズ・イン・ニューヨーク
横浜での野田英世展(CoZAの間)、日曜日に無事終了しました。
横浜での企画展示が連続し、次は来週17日から、今度はart Truthを会場に
「タカラモノ展-海からの手紙」が始まります。菅野由貴子、さいとうようこ、曽田文子の三人展です。
昨日まで暦の上では三連休だったようですが、時期的な忙しさもあり私のほうは無休。三日間ともギャラリーみつけに詰めていました。みずすまし亭さんが
nokkoの自選ベストアルバム
について少し前に書いていて、たまたま氏の事務所に寄った際に(ベスト盤は昔からあまり興味がないけれど)このベストはすごくよさそうだという直感的な話をしたら、貸してもらえた。それが三連休の直前で、だから三日間ギャラリーへの行き帰りの車中でずっと聴いていたのだった。帰りは夜とても遅く、nokkoの声は特に沁みる。


NOKKO’S SELECTION,NOKKO’S BEST

山崎ハコ
ハ・コ・で・す 1975-2014
山崎ハコさんが今年(10月だったかな?)、デビュー40周年を迎えたそうだ。そうとは知らずにいたのだが、記念のベストアルバム(CD)が発売されている。
ダウンスポットに、なかなか雰囲気のあるジャケットだ。オリジナル盤を好むところがあるから今こうしたベスト盤を買おうとは思わないが、この雰囲気にはつい食指が動く。でもその一方で気になるのは、サブタイトルの、中グロまで入った「ハ・コ・で・す」。これってどうなんだろう。動いた指もそう問いかけてきた。
約40年前、小椋佳がまだ一般にはそれほど知られていなかった頃に出したライブアルバム(=ベスト盤)の名は「
遠ざかる風景
」だった。「ケ・イ・で・す」と自分で言うより印象深く記憶されていたのは、コンサートを俯瞰しそれを象徴するようなネーミングだったからか。なんて、せっかくの40周年記念に何かいい言葉がなかったものかとつい思ってしまったが、まぁあくまでもわたし的な、「好み」としての話。
アルバムのほうは2枚組で、ハコ自身による選曲。1枚目は初期のころの曲で、2枚目は中期から最近のもの。そういう構成は実にわかりやすい。横浜ホンキートンク・ブルースが収録されているのが目をひいた。