

最近あまり駅周辺に行かなかったからわからなかったが、いつのまにか外観が少しお目見えし出している。
「ペデストリアンデッキ」に関して工事風景を何枚も撮っていたり、都市計画上の観点からマイスキップ紙で特集を組んだりしているから、これにさぞ期待をしているのかというと実はそう単純でもなく、長岡駅周辺活性化効果が云々と耳ざわりのよいことを聞かされたりすると逆に、でも、ねぇと思うことしきりで、つまりはクールに眺めたいと思っているわけである。今月号のマイスキップでKさんが記していたのは、1972年の「市政だより」にすでにデッキ計画の記載があり、その頃は「バス発着場は屋根で覆い、その上はペデストリアンデッキにして歩行者が自由に歩いたり休んだりできる、いわば通路と憩いの場になります」と書かれていたこと。70年代の計画は駅前広場全体の上部をデッキ化しようというもので、いまの「市役所への連絡歩廊」的なものより相当大規模なものだったが、私自身、子供のころの記憶にあり、それと無意識に比較してしまうからかもしれぬ。

こういった街中での工事は、地中には配管やケーブルなどが埋まっていたり、店舗等の利害関係もあるから、柱一本建てるにも、杭一本打つにも場所がきわめて限定されるし、歩行者の導線確保なども必要だから自ずと施工難易度の高い大工事となる。でも一般市民はそんな施工上のことなど知らないから、完成したときに「長いあいだ、あれだけの工事をしていて、これだけ?」と、大手通り地下駐車場のときのような反応が出なければよいが…とは思っている。

