先月開催していた
弥彦・野外アート展2011の公式HPのなかに、「
作品ズームアップ=視点・視界の変化」というコーナーが出来ている。
「カメラのレンズを通して、人間の目では切り取ることのできない作品のワンシーン」として事務局のSさんが撮影してまとめたものだが、これらの面白さに感化(?)され、開催中の「ONE Mart EXPRESS vol.8」の作品で私もいろいろと「作品のズームアップ撮影」をしてみた。以下、そこからとりあえず6点ほど。
■
ONE Mart EXPRESS Ⅷ-10人の表現-は、27日(日)までの開催です。

新潟市美術館「
ONE Mart EXPRESS」に一日詰めたあとは長岡に直帰し、やや遅い夕食で「長岡小嶋屋CoCoLo長岡店」に。
今月は佐藤昭久さんのパステル画を7点飾っている。
一番上の画像で手前(私)は季節限定メニューの「チキンカレーの南蛮そば」。向こう側は長岡で合流したKさんが頼んだサラダそば。サラダそばなるものは今まで見なかった(ように思う)メニューだが、「チョーおいしい!」とのKさん談。冷やし中華を蕎麦アレンジしたような感じか。次に行ったときに食べてみようと思う。
■佐藤昭久さんの作品は11月30日まで展示中。12月1日からは長岡市在住の
島倉哲郎さんの作品を展示します。
カフェギャラリーFATOの今後の展示予定です。
来週土曜からは長岡造形大生の服部優香さんの作品展となり、そのあと年末から2012年にむけて「トシコシアート」と称した10人展を計画しています。

こちらは、立体、ペインティング、陶のオブジェ、似顔絵、リメイクアート等々、10人がそれぞれ違う手法で制作した作品を展示する、というもの。DMの印刷にもはいっており、今月中に刷り上がる予定ですので、詳しいことはDM出来上がり後に。
■~12月1日(木):
舟見倹二・シルクスクリーン版画展
■12月3日(土)~12月25日(日):
服部優香個展「もりもり展」
■12月26日(月)~2012年1月22日(日):
十人十色のトシコシアートexhibition in cafe 出展:笠原沙織、笠原もなか、斉藤博文、佐藤秀治、櫻井大士、鈴木利子、鶴巻瑛子、外山文彦、廣川智子、松本泰典

ONE Mart EXPRESS展の会場内には「2展同時開催にあたって」なる文章(展覧会の企画趣旨)を掲示している。こういったものは読まなくても作品自体は楽しめるはずだが、まぁ、展覧会を主催するものの“たしなみ”として。画像をクリックすると大きくなります。
(昨日はこのパネルをみながら熱心にメモをとる来場者のかたもいたから、あなどれない。)
■展覧会は27日(日)まで、
新潟市美術館で開催中。
ONE Mart EXPRESS展の会場にさっそく来られたWさんから、かつて「新潟現代美術」と冠しておこなわれていた展覧会について質問を受けた。
県内の現代美術系作家のプロフィールを見ると「1987年に“新潟現代美術32人展”に出展」という記載がよくあり、
いま展示している舟見倹二さんの略歴にもそれがちゃんと記されているのだが、その展覧会自体のこととなると詳細をweb上で調べてもどこにもない、だから教えて欲しい、とのことであった。長岡現代美術館跡地を会場にした同展はたしかにエポックメーキングであったが、いまは個々の作家がプロフィールの隅に「出展」と一行書くだけで、展覧会としてのまとまった記録が特に公開されているわけではないから、そもそも誰が出展していたのか?という根本的なことも関係者外だとわからない。県内の展覧会やイベントを熱心にアーカイブされているWさんならずとも、至極ごもっともな指摘である。

同32人展には私は出展していないが、観には行った。
会場でもらったリーフレットも倉庫を探すと出てくると思うが、探す時間がいまとれないので、そこでとりあえずは事務室の本棚からすぐ出てきた、同じ系統になる「マグニチュード」展カタログをみて調べてみることにした。

1987年の「新潟現代美術32人展」をベースにして、その2年後の1989年、「新潟・いま・表現“マグニチュード”展」と題して新潟市美術館で開催されたのだが、そのとき制作された展覧会カタログである。
全32ページ、出展作家の顔写真、作品の写真、プロフィールとコメントで構成され、巻頭の寄稿文に当時新潟市美術館学芸員だった神田直子さん。
展覧会の主催として「新潟現代美術連絡協議会」の名がカタログには記されているが、では会長は誰で事務局長は誰でその頃どういう「協議」をしていた会なのか、となると、あいまいな記憶はあるけれど「あいまい」でしかなく、当時やりとりされた(はずの)書類も残ってないから、ここでは書かないことにする。
このカタログ自体、おそらくここ10年くらい自分自身でも開いてなかったのだが、質問を受けて改めて出展者を確認してみた。前山さんや堀川さんら現在も第一線で活躍する作家ももちろん多いが、いまは現代アートとは違う活動のほうで名前が知られたり、作家を離れてそれとは反対の職業に付かれたかたもいるから、「えっ、この人もやってたの?」と思われるところもあるかもしれない。懐かしい名前もけっこうある。
新潟・いま・表現 マグニチュード展
NIIGATA COMTENPORARY ART FESTIVAL “MAGNITUDE”
会期:1989年3月21日~26日
会場:新潟市美術館
企画:新潟現代美術連絡協議会
出展:
大久保淳二、大嶋彰、小柳幹夫、数見利夫、金谷範子、駒野直、小林和利、近藤康之、佐藤昭久、佐藤邦彦、佐藤正二、佐藤秀治、佐藤陽一、信田俊郎、霜鳥健二、関根哲男、滝沢洋三郎、外山文彦、舟見倹二、古田洋司、本間泉、本間恵子、堀川文章、堀川紀夫、前山忠、松沢寿重、真島若桜、三上祥司、柳沢毅