
冒頭、「たいへん刺激的かつ挑発的な小説を読んだ」と、村雲司「阿武隈共和国独立宣言
全文転載するわけにもいかないので、興味あるかたは該当紙を読んでください、ということになるのだが、きわめてわかりやすく「失望と厚顔の(現在の)政治状況」を論じている。失望は民主党、厚顔は自民党。どっちを向いてもナンダカなぁ~というのは、先の互いの党首選やらなんやら見たり聞いたりしてても、そう私にも思えていた。
小説のなかの阿武隈村が独立するのは来年の3月11日だそうな。論考は「どっちを向いても絶望的な政治状況の中、(阿武隈村が独立する)半年後の日本には、脱原発を議論できる雰囲気がまだ残っているだろうか」で結ばれている。
この本は読んでみたいと思う。
■2012.10.08 追記
著作権等々難しい問題もあるし、それを避けて文脈をうまくまとめるのも時間がかかるし技術もいるし難しいしで、上では「興味あるかたは該当紙を読んで」と軽く書いたのだけど、 田中康夫氏がブログで『「日本の美しい海、領土が侵されようとしている」と絶叫する政事屋は、「日本の海と国土は、外敵以前に放射能で侵されている」危機的な状況を見極めるセンスも欠落している、と斎藤嬢は慨嘆』とまとめられていた。うまいもの。
元・外務官僚の天木直人氏が書いた「政治に関する世論調査の馬鹿馬鹿しさ」も、同じ視点でとらえられる気がする。