週末に上京する際、車中で久々に椹木野衣を読みたいと思い、マイスキップで連載していただいていた“書店のオヤジ”のいる某書店に、いそいそと物色しに行った。
アマゾンで買えばクリックひとつで早いのだけど、今回の連載で書店の実情を知るにつれ、そんなことばかりで街から書店が消えてしまっても困るしねぇと、さらに近くについでもあるから通りがかりだし連載の御礼も言わなきゃだし。
あいにく、お目当ての本は(ちょっとマニアックすぎたようで)在庫がなかったが、書店の美術コーナーとかを見て廻っていると、アマゾンを検索するのとはまったく違う面白さや発見なりがあるようだ。
で、この日の発見がこれ。
数年前、フェルメールの贋作者ファン・メーヘレンの生涯を追った
「私はフェルメール~20世紀最大の贋作事件」と題した本を読み、これが推理小説のようなスリリングさでたいそう面白かったのだが、その本がタイトルを変え新装版になって売られていることに気付いた。上の画像は4年前に買った私の所有本だが、新しいタイトルは「
フェルメールになれなかった男
」。どっちがいいかはその人のセンスによりけりだけど、カバーデザインも一緒に(重厚感を減らす方向に)大きく変更されている。
さらに装丁もソフトカバーに変更されていたから、定価も若干下がっているよう。まぁ、下がったといっても200円くらいではあるけれど。
この日の発見、などと大げさに言った割には、200円とはなんだか実にささいなもの。たいした発見でもないといえばその通りなんだけど、でも本人はとても面白がってはいる。
フェルメールになれなかった男 20世紀最大の贋作事件
出版:武田ランダムハウスジャパン/\1,680円
カフェギャラリーFATOから。展示の一角を。
11月4日まで「高橋佐紀・星野千尋・小杉美紀子3人展」開催中です。
http://atelierzen.blog.fc2.com/blog-entry-1457.html
下はお店の入口・外観。
昨日はmu-anの「
わたしたちの絵画」展を見てから柏崎まで足を伸ばし、ギャラリー十三代目長兵衛の
三上祥司展に。

わたしたちの絵画展は、サブタイトルでも示されているように、長岡造形大学で絵画を専攻する学生からコンペ形式で選出された作品による展覧会。
いま
カフェギャラリーFATOで3人展を開催中の小杉さんの作品も選出され、展示されている。
わたしたちの絵画
長岡造形大学美術工芸学科絵画コース優秀作品展
会期:10月23日~30日/
会場:ギャラリーmu-an

こちらは三上祥司展。画廊入口には、“渚で拾った小石・がれきの小立体”展と書かれている。
昨年度の
拙企画「コンテンポラリーアート・4人の風景展」でも三上さんは「がれき」でのオブジェを出展しているが、そこでの作品も含め、本展では2008年から今年9月までの企画展(漂流物アート展、糸魚川美術展、九条美術展、スタジオゼロ展etc)に出展した作品を一堂に集めて展示している。約20点。
会場に掲示された作家挨拶文には、「前回の個展では、わたしにとって新しい試みの作品を展示したのですが、今回の小立体作品は、すべて依頼された企画展出品作ですので、企画展のテーマに沿って思いつくまま制作したもの」とある。
三上祥司個展
がれきの集い
会期:10月20日~31日/
会場:ギャラリー13代目長兵衛 【柏崎市】