「新潟県立美術館友の会」が発行している、A4-6頁仕立てのフリーペーパーがある。その「新潟県立美術館友の会だより」の3月号から。
「長岡文化会館友の会の思い出」と題された、会員のかたからの寄稿記事である。
長岡文化会館というのは、長岡現代美術館がかつてはいっていたビルの名称。このかたは現代美術館開館時にこの会に入会し、近年(5年前)まで会員だったそうな。
その間、美術館はなくなり文化会館の名前もなくなったが、でも会自体は、数年前という比較的最近まで続けられていたということで、ちょっと驚いた。
この辺、きちんと取材してマイスキップあたりで書くと面白そうではある。ちなみに建物名の文化会館の消滅で、会の名前から「会館」が抜かれ、途中からは「長岡文化友の会」となっていたよう。
突然お昼に「甘いパン」が食べたくなり、パン屋の「
ボントーン」がそういえば春の感謝セールやっていたなと思いだし、立ち寄ってみた。
たぶん、朝食の味噌汁やらおかずやらの塩味が珍しくそろって効いていたから、塩辛さが無意識に口に溜まり、その反動だったんじゃないかと後から思ったが、三谷幸喜の脚本にもたしかそんな話があったことを思い出した。
古畑任三郎の初期バージョン、笑福亭鶴瓶が犯人の回。辛いものを食べたらそれが辛すぎて甘いものが欲しくなり、甘いものを食べたら食べたで甘過ぎて辛いものが欲しくなり…という田村正和が演じたギャグであったが、推理ドラマの本筋とは関係ないところで笑いをとっているのかと思いきや、それがしっかりエンディングの伏線になっていたから脚本の妙だった。
その回自体、推理的には細かく見るとなにか欠陥があるらしく、本格的ミステリーマニアの意見はまた違うらしいが、コミカルさの生かし方も好きでわたし的にはいい作品だと感じていた。携帯電話もまだ普及されてない時代の作品、犯行に使われたワープロやfaxが重要な意味を持つが、いまとは機能が相当に劣るシロモノだから、いま見れば???となるかもだけど。
さて、
銀座の長岡小嶋屋の展示入替があるから、週明け早々の月曜は東京出張である。
当初は1泊(あるいは奮発して2泊くらい)して、
森美術館の会田誠の最終日に間にあわせ、ついでにそれらなどなど観てこようという計画を目論んでもいたが、時間の確保がどうにも難しくなって断念。あえなく日帰り強行軍である。
下は昨日撮影した寺島のコメリと原信。なんだか生活臭がなくパース図のような雰囲気もあるけど、リアル写真である。

昨日(3月28日付)の朝日新聞、新潟版。新潟市にあるジャズ喫茶「スワン」が紹介されていた。
同店には20年くらい前だろうか、そのころよく立ち寄っている。新潟市出身で高校時代にここによく通っていた
クリエイター・五十嵐祥一さんから教えてもらい、ちょうど市内に創庫美術館が出来た頃で開館初期はよく通っていたから、その帰路にはジャズとコーヒーで一服するのが気に入ったルートであった。
店内には五十嵐さんがジャズをテーマに描いた絵が1枚飾ってあった。氏はそのころ都内在住だったが、ときおり実家に帰省しては立ち寄り、新たに描いた作品と入れ替えていたよう。「ジャズとセッションして描いている」と、楽しそうな活動報告ハガキがよく届いていたことを思い出す。
この店を訪ねることもいつしかなくなり、だから詳しくはわからないのだけど、遺作となったいまも、氏の作品がまだ飾られているんじゃないかとは思う。