学生との打ち合わせがあり、今日は長岡造形大に。
学内では「ブックジャケット」作品の展示がなされていた。視覚デザイン学科の3・4年生が春休みの課題として制作したもの。

このGW中、所用で高崎まで出かけていたが、駅前にある高崎市美術館でちょうど「
ジパング展~沸騰する日本の現代アート」をやっていたので、そちらも立ち寄ってみた。
同展は昨年、新潟県立万代島美術館で開催され、わたしの周辺でも展覧会の反響が凄かったのだが、わたし自身は作品制作にかかりきっていた時期でまともに時間がとれず、さらに
自分で企画していた展覧会とも被っていたから、チケットをいただいていながら行けないでいた。だから今回の高崎はナイスタイミングで、遅ればせ乍ら観に行けたわけである。
高崎市美術館は入口すぐの展示ホールが3層吹き抜けで、通りに面して大きなガラス窓が設けられている(外部から中の作品を覗けたり、展示内容の雰囲気も伝える)点が特徴的。吹抜空間を中心にして、ここに設置された鉄骨階段で2階3階の各展示室にむかう導線。大型施設が目立つ公立美術館とすればコンパクトなつくりで、各階2つずつある展示室は感覚的にはギャラリーに近い。
都市の狭い敷地もあろうから、だからコンパクトにまとめた美術館と思って観ていたのだが、順路の最後になって建物の裏に500坪ほどの庭と旧邸があり、美術館と一体になって管理されていることを知った。旧井上房一郎邸。街の通りから視界を遮断するようにあるから最初気付かず、高崎駅前にこんな空間があるのかとちょっとした驚きである。
井上房一郎氏(1898-1993)はかつて高崎にあった建設会社のオーナーで、群馬交響楽団や群馬県立近代美術館の設立に深く関わるなど、生涯をパトロンとして地元の文化活動に寄与していたかたのよう。邸宅の設計にはアントニン・レーモンドが深く関わっているという。
高崎市景観重要建造物第1号。美術館入場料でそのまま見学可能。
ジパング展―沸騰する日本の現代アート
会期:4月7日(日)~6月16日(日)/休館日あり
会場:高崎市美術館/
観覧料:一般 500円
http://www.city.takasaki.gunma.jp/soshiki/art_museum/art/jipang.htm