
で、この「鉄」はなんだとなれば、ネタバラシ的に書いてしまえば特に新作ということではなく、大学生のときに銀座でおこなったグループ展に出展していたもの。今回、突然思い立ち、倉庫の奥に眠っていたのを最後のご奉公として(展覧会終了後にスクラップに廻しました)20年以上ぶりに登場してもらったわけである。
右は、その銀座のグループ展での作品。ポストカード化して印刷したものが現存していたから掲げてみた。錆びた鉄板のほうがやっぱりメインな感じで、脇役的に添えるところがキモなのは今回の弥彦も同様。
作品タイトルは、∞(unlimited)。
いま見ると、作品としてなかなかいいのだけど、真新しいコンクリートブロックが2段3列となんとも規則正しすぎるのはどうかなんて一瞬思ったりもする。でもよく見れば、一番左のブロックは鉄板とは接しずに、支持されてない(浮いている)。当時どこまで意識していたのか記憶は定かでないが、その辺もポイントではあるような。