
富山県立近代美術館の話を続けて。
同美術館といえば、「富山県立近代美術館問題を考える会」なるグループが編集した本が1994年、ちょうど20年前に出版されて買い求めている。メジャーな出版物ではないので、たしか、そのころまで活動していた新潟市内の私立現代美術館「創庫美術館」で情報を得て、出版社に直接注文したんじゃなかったかと思う。当時はアマゾンもなければ、そもそもインターネット情報もない。
何の「問題」を考えた本か?は、今や現代美術用語辞典に記述もされているので、詳しくはそちらを。 「燃やすな」「火気厳禁」と金色のシールがわざわざ貼られているのもそこにわけがあって。
美術館の問題はもちろん、表現の自由に関してなど表現基盤についての話題が豊富でそのころ何回も読んでいた。 20年が経ち、表現を取り巻く状況が「いま」の社会状況と照らしてどう変わり、あるいはどう変わらないのか。そんなところも興味深く、近く再読してみようと思っている。