『“政治的”作品撤去を 東京都美術館』と聞き、東京都美術館・作品撤去というキーワードで、タイムスリップしたかのように1971年の前山忠さんの作品「反戦旗」が思わず頭に浮かんだ。でもこれは昔の話ではなく今日の朝刊、東京新聞の一面トップの記事。今も40年前と変わらず…、というよりも、くろねこ氏の指摘を待つまでもなく今の社会状況だからこそ、なのかどうか。
■「政治的」作品撤去を 都美術館「クレーム心配」 2014年2月19日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014021902000136.html
記事の概要を書いておけば、東京都美術館で展示中の造形作品が政治的だとして美術館側が「外部からのクレームが心配」と作家に作品の撤去や手直しを求め、作家は手直しに応じざるを得なかった、ということらしい。
美術館は、展覧会中の展示は(作家が手直しに応じたため)認めたものの観客からの苦情があれば撤去を求める方針という。この方針がまたよくわからないのだが、つまるところクレームが心配と作品にクレームをつけて直させたがクレームがくれば撤去しますよということで、なんだかクレームがややこしく聞こえるけれど、クレームに従って撤去したらしたで「表現の自由を守れ!撤去するな!」とさらにクレームもきそうだよね。