月刊マイスキップは次号4月号の編集中で、下はその校正ゲラから。久々に長文の記事を書いたので、次号「予告」として載せてみました。
「
アートと人とを結ぶ、地元出身の画商」と、横浜市・
ギャラリーart Truthの西海さんを取り上げています。また同ギャラリーでは今年7月と10月に、長岡に関係の深い若手作家も交えた展覧会をふたつ予定(
アトリエZenも企画協力)していますが、「長岡発の情報紙」ということで、その辺りの長岡との関わりについても触れました。
発行までまだ間もありますが、発行になりましたらどうぞ読んでみてください。
←が亀田総合体育館、↑が新潟市江南区文化会館。
1月に江南区文化会館での
「ウクライナ報告」の講演会に行く機会があったので、その際、通りがかりで撮影したもの。すぐにアップすればいいのに2か月遅れである。その後ウクライナ情勢は大きく変わり、いまだとウクライナ報告と聞けば別の意味にとられそうだから、2か月といえども時の流れは恐るべしである。
さて文化会館に行きながらなぜ体育館の写真もあるかというと、間違えて体育館のほうに着いてしまったから。
この文化会館は初めてで、アスパーク亀田という大きな運動公園のなかにあると聞いて「それならわかりやすい」とよく調べないで向かったら、見事に間違えたというわけ。運動公園内の看板指示にも従った気はしてたんだけど。
まぁ
間違えるひとも多発するようで、体育館入口には「ここは文化会館ではない」とばかり、立看板の注意書き→。
体育館のなかを通り抜けると少し歩くが文化会館に着くと記されていたから、遠回りだったけれども、でもそのおかげでふたつの建築物を見ることが出来た。
ちなみに両建築とも東京の、有名な建築家(建築事務所)の手によるもの。
なかなか格好いい建物だ。建築批評的なものは、このレベルの建物だと建築誌などにもレビューはいろいろ出ているだろうからそちらを見てもらうことにして、別の、気になったことをひとつ。
東京の大手設計事務所の設計した亀田総合体育館のほうであるが、「落雪するから近づくな」「段差に注意」などと館内外いたるところに注意書きが掲示されていたことで、注意喚起事項は入口の立て看板だけではなかったのである。
この「落雪につき近づくな」は、裏口とかふだん人が通らないところを無理に探し出したのではなく、エントランスの真ん中に堂々とあったもの。導線の真ん中だからそこに近づくなと貼り紙されても困ると思うのだけど、どうなのだろう。そのことがどうにも気になったわけだ。

近づかないで入れ、というのは、トンチ一休さんの世界である。
特に探したわけでもないのに、まぁ面白いように「ここも危険、あそこも危険、ここも近づくな」とあった。安全性のところでひたすら貼り紙されるような公共建築は、ここまでくると設計した(させた)側の不見識もあらわれているようで、当の会社もデザインをHPで自慢している場合なのかと思ったりもするが、ものの見方には表と裏とあるということか。それとも新潟市内はそれほどの多雪地域ではないから、降雪時はもうしょうがないとあきらめて、見栄えのよい建築を願ったということなのか。

新潟市内のとあるお店からアートスペース運営の相談にのって欲しいと話があり、他に所用もあったものだから、昨日まで3日間、打ち合わせを兼ねて新潟市内に滞在していた。
この間、いくつか展覧会を観た。
19日から始まった前山忠展には、会場がその日の移動ルート上にあり、タイミングよく初日に伺えた。さらにタイミングのよいことは、お昼すぎに着いたらちょうどギャラリートーク(作家トーク)を開催中だったこと。トーク開催予定を特に把握せず(連絡がきてたかもしれないけど失念していて)、自分の都合だけで動いていたのだけど。
「キャンヴァスを素材にした」新作群。作者のトークを聞きながら、「絵画とは何か」「描くとは何か」と考えされられた有意義なひとときであった。まぁタイミングがよければよいで、それと背中合わせのタイミングの悪さもあるもので、この日は移動途中で時間がややキツキツ。だから作家自身の話が終わった段階で(そのあと座談会的なトークに入っていったが)中途で失礼させていただいた。申し訳ありませんといったところ。
「りゅーとぴあ」でおこなわれていた「会田誠展」も事前にチェックはしていたものの、こちらはタイミングが合わなかったようで、観に行けず。すべて、タイミング。
前山忠展〈同化と異化〉
会期:3月19日(水)~23日(日)
会場:
アートサロン環 【新潟市】
他、観た展示 (メモとして)。
橋本直行展:3月12日(水)~20日(木)/
新潟絵屋
太田 恵 展 あなたの夢が叶いますように。:3月13日(木)~18日(火)/
小羊画廊
PINK~おんなふたり。ともに26歳、春の展覧会:3月20日(木)~25日(火)/NEXT21 6階ミニギャラリー
4月からの展示情報です。
長岡小嶋屋について
前にも記していましたが、この月末から4月にかけて以下のように展示作品の入替が続きます。
● 長岡小嶋屋 銀座ニューメルサ店: 4月2日(水)~
戸川淳子展
● 同 CoCoLo長岡店: 4月7日(月)~ 永井愛展
● ラ・ボントーン: 4月3日(木)~ 橋崎まこ展
ラ・ボントーンでの橋崎さんは、昨年一昨年と連続して
拙企画「エックス展~若きクリエイターたちの自由表現」にも出展している、長岡造形大出身のクリエイターです。
長岡市内。信越線の線路の上に新幹線の高架がはしっているが、そのあいだをすり抜けるようにバイパス道路を建設工事中。
半年前に行った展覧会の画像を調べていたら、日付管理の中に紛れ込んでいたのをたまたま見つけ、そういえばこんなのを撮っていたんだと載せてみた次第。だから半年前の写真で、「工事中」と書いてみたものの現況はあまり把握しておらず。
銀座「長岡小嶋屋」の店内展示、4月からの案内です。
← 地図
銀座ニューメルサ店“蕎麦×アート” vol.9
戸川淳子 展
会 期:2014年4月2日(水)~6月29日(日)
営業時間:11:00~15:00
(ラストオーダー14:30)、17:00~22:00
(ラストオーダー21:30)
会 場:
長岡小嶋屋 銀座ニューメルサ店
(銀座中央通りのショッピングビル「
ニューメルサ」8階)
■ 戸川淳子(とがわ・じゅんこ)/新潟市在住。女子美術大学卒業。羊画廊(新潟市)で個展。新潟県内を中心に個展、グループ展多数。
●新潟の「蕎麦と食」の店内を新潟に関係した作家の作品で彩るという企画です。小品7点ほどのささやかな展示となりますが、アートのある時間と空間を、美味しいお蕎麦などとともにどうぞ。 新潟名産「へぎ蕎麦」だけでなく、
新潟にちなんだオリジナルカクテルや地酒、あわせて
新潟の食材を使った肴などもあります。
●ぐるなび(長岡小嶋屋の紹介ページ):
http://r.gnavi.co.jp/gc1s500/
【展示作品の販売、お問い合わせ】
●作品の購入のご希望がありましたらアトリエZenまでお問い合わせください。
アトリエZen mail:
atelierzen99☆yahoo.co.jp
(☆を@に)
そう忙しいわけではないけれど、先週はだんだん時間に追われていったようでブログ更新もほとんど出来ず終い。
「私の嫌いな探偵」最終回を見た(期待通り、面白かったよね)という話や、テレビだったらむしろそれよりも3年目の3.11。ここ(だけ?)とばかり過熱する報道をクールに見ていてどう思ったかとか、書きたいことは欠かなかったのだけど。
もうだいぶ前だが、市外でとあるアートスペースの開設の相談を受け、開設と運営のサポートをしたことがある。その主宰者Kさんの急な訃報が届いたのが先週初っ端。Kさんと一緒におこなったアート展の資料も見返し、まだ若いのにと思いながら葬儀にも参列したのだけど、そうこうしているうち別な原稿を急きょ書くことが決まり、「そう忙しいわけじゃないから(急ぎでも)いいよ」なんて気安く受けたら確定申告書の提出をしなくてはならないことをうっかり忘れていたと気づき、取材だなんだ税金計算がなんだ執筆や校正がなんだと、全部締切のある話だから結局アタフタであったわけだ。
さて「私の嫌いな探偵」の最終回は新潟ロケだった。地元のひとはすぐわかる赤いラインの「越後交通のバス」が開始早々から登場。著名な旅館や蕎麦屋も舞台に出てきて、身近な地域が出てくるのは楽しいもんだと画面にひきこまれていた。ただ、主人公の探偵御一行が宿泊した設定の「
龍言」は、
ロケ地情報のサイトを見てみたら外観のみの登場。内部の映像は埼玉県の
某料亭での撮影で、組合せだという。うまく作るもの。
主人公の剛力彩芽が雪山で(銃に撃たれて殺されたかのように)倒れているシーンが予告でさんざん流されていた。ふたをあけてみれば、クマが出没しそうだったから死んだふりをしていただけ、というオチ。
真面目に心配して見ていたひとはナントモだろうが、まぁ「らしい」ところだし、よくよく見れば銃で撃たれたかのように描かれても血痕は一切ないことも同時に見せていたわけだから、嘘は言ってない。いちおう、推理ドラマの枠内ではある。殺人事件のトリックも「雪に残る足跡」というなんともチープなもの(これって、小学生のとき読んだ「推理クイズ」の本に出ていた)だけど、こちらもそこを逆手にコミカルに仕立てちゃって、実に面白かったなという印象。タイトルがなぜ「嫌いな探偵」なのか、ちょっとした謎だったが、最後の最後でそこに意味が出てくるのもうまいと思う。言われてみれば、それなりに伏線も張られていた。
ちなみに、7月には
DVD-BOXが発売
されるらしい。予約受付中みたいだ。でも個人的にはそれよりも、原作の東川篤哉「
烏賊川市シリーズ」はまだまだ作品もあるようだから、新シリーズ(続編)を期待したいところ。