笹川眼科での院内展示作品(イラストレーターの、しぶかわ慶子さんの作品)を、3点ほど本日入れ替え。
小品ながらも、夏らしさを感じる作品が加わりました。
● しぶかわさんの作品は7月中まで展示予定。
http://atelierzen.blog.fc2.com/blog-entry-2412.html
自動車評論家に下野康史さんというかたがいる。いや今は自「転」車評論のほうが有名なのか、三桁国道評論家として知られているのかよくわからないが、文章が軽妙で好きだった。「だった」と過去形なのは、自動車評論も自転車評論も今ほとんど縁がなく、20年前にその著作を買ったことはあるものの、以来すっかり忘れていたから。
で、つい先日「こんなおもしろいカメラを手に入れた」という氏のblogを見つけ、下野と書いてたしか「かばた」と読むんだよなぁ、ということまで思い出した。ケンコー(Kenko)という、一般には聞きなれないメーカーが発売したコンパクトデジカメを買い、それがとてもよいと記されていたのだけど、blogのタイトルは「健康なカメラ」となっていて、社名とその内容とをうまく掛けちゃうあたりはあいかわらずのセンスだなぁと、その軽妙ぶりをさらに思い出した。
下野さんが薦めたからというわけではないが、私もそのカメラをつい最近購入したばかりだ。正式名称は「Kenko デュアルモニターデジタルカメラ DSC880DW」と名前は長いが形状はコンパクトで、いま私の使っている旧来型携帯電話とほぼ同じ大きさ。メモのように写真をを撮るのでいつもポケットに忍ばせておけるような、という意図にはピッタシでまだ数日使っただけではあるがとても気に入っている。
選んだ観点は大きさの他に3つあり、小さな画廊などで全景写真を撮りたいこともあるからできるだけ広角レンズであること、豪雨のなかで撮りたくなってもよいようにそこそこの防水設計であること、メモ用のセカンドカメラでしかないので価格も高くないこと、である。価格的には用途からすれば5000円くらいが適当なイメージだったけども、昨今はデジカメの値段も上がっているから1000円予算をプラスし、せいぜい6000円台でと考えていた。
これに符合するものとなるとこのカメラ以外に魅力的な選択肢はないようだ。さらには、広角レンズは35ミリ判の換算で14ミリの画角と(カメラを知っているひとだとこの数値に驚くのだけど)常識外れ並みの超広角で、防水性能は豪雨どころか水中でも撮れるという優れもの。その替わりオートフォーカスもなければ「手ぶれ補正機能」もなく、「出来ることを限定して特化させた」潔い設計ぶり。かえって心地よい。データーをパソコンに取り込むたびに日付がリセットされる(私のは2013年1月に変わってしまう)という「オマヌケな設計」は下野氏も指摘していたが、潔さの前にはそれも微笑ましいと思えるところか。私は日付を一切セットせずに使っている。
この14ミリの超広角というのは、撮り味がまったく変わってなかなか面白い。広く写るのはいいが遠くに写るので、3メートル先にあるものを写せば10メートル先にあるかのような写真になる。
癖がありすぎるから、「一家に一台」欲しいときのカメラでは絶対にないが、その癖を知って生かしながら撮ると俄然新鮮。言ってしまえばトイカメラに毛が生えた程度の安物だけども、毛の生え具合でこうも面白くなるのかと、楽しんでいるわけだ。
Kenko デュアルモニターデジタルカメラ DSC880DW IPX8相当防水 DSC880DW
ついでに、もうひとつ気付いた「面白い」ところを書いておくと、このカメラ、14ミリという超広角が一番の売りであり、この価格帯のカメラでそれを実現させたのが凄いとどう見ても思うのだけど、メーカーのほうはそれをほとんどPRしていない。パッケージもそうだし、メーカーのサイトを見ても水中撮影可能なことを大きく書いていながら画角のほうはまったくの無頓着。購入する側の観点とメーカー側の観点がぜんぜん違うというのもまた、面白いようで。
↑ あまり役に立たないはずの「デジタルズーム」もパッケージには自慢するかのように書いてあるのに、14ミリ広角の記載は表側には一切ない。
で、つい先日「こんなおもしろいカメラを手に入れた」という氏のblogを見つけ、下野と書いてたしか「かばた」と読むんだよなぁ、ということまで思い出した。ケンコー(Kenko)という、一般には聞きなれないメーカーが発売したコンパクトデジカメを買い、それがとてもよいと記されていたのだけど、blogのタイトルは「健康なカメラ」となっていて、社名とその内容とをうまく掛けちゃうあたりはあいかわらずのセンスだなぁと、その軽妙ぶりをさらに思い出した。

下野さんが薦めたからというわけではないが、私もそのカメラをつい最近購入したばかりだ。正式名称は「Kenko デュアルモニターデジタルカメラ DSC880DW」と名前は長いが形状はコンパクトで、いま私の使っている旧来型携帯電話とほぼ同じ大きさ。メモのように写真をを撮るのでいつもポケットに忍ばせておけるような、という意図にはピッタシでまだ数日使っただけではあるがとても気に入っている。
選んだ観点は大きさの他に3つあり、小さな画廊などで全景写真を撮りたいこともあるからできるだけ広角レンズであること、豪雨のなかで撮りたくなってもよいようにそこそこの防水設計であること、メモ用のセカンドカメラでしかないので価格も高くないこと、である。価格的には用途からすれば5000円くらいが適当なイメージだったけども、昨今はデジカメの値段も上がっているから1000円予算をプラスし、せいぜい6000円台でと考えていた。
これに符合するものとなるとこのカメラ以外に魅力的な選択肢はないようだ。さらには、広角レンズは35ミリ判の換算で14ミリの画角と(カメラを知っているひとだとこの数値に驚くのだけど)常識外れ並みの超広角で、防水性能は豪雨どころか水中でも撮れるという優れもの。その替わりオートフォーカスもなければ「手ぶれ補正機能」もなく、「出来ることを限定して特化させた」潔い設計ぶり。かえって心地よい。データーをパソコンに取り込むたびに日付がリセットされる(私のは2013年1月に変わってしまう)という「オマヌケな設計」は下野氏も指摘していたが、潔さの前にはそれも微笑ましいと思えるところか。私は日付を一切セットせずに使っている。

この14ミリの超広角というのは、撮り味がまったく変わってなかなか面白い。広く写るのはいいが遠くに写るので、3メートル先にあるものを写せば10メートル先にあるかのような写真になる。
癖がありすぎるから、「一家に一台」欲しいときのカメラでは絶対にないが、その癖を知って生かしながら撮ると俄然新鮮。言ってしまえばトイカメラに毛が生えた程度の安物だけども、毛の生え具合でこうも面白くなるのかと、楽しんでいるわけだ。
Kenko デュアルモニターデジタルカメラ DSC880DW IPX8相当防水 DSC880DW
ついでに、もうひとつ気付いた「面白い」ところを書いておくと、このカメラ、14ミリという超広角が一番の売りであり、この価格帯のカメラでそれを実現させたのが凄いとどう見ても思うのだけど、メーカーのほうはそれをほとんどPRしていない。パッケージもそうだし、メーカーのサイトを見ても水中撮影可能なことを大きく書いていながら画角のほうはまったくの無頓着。購入する側の観点とメーカー側の観点がぜんぜん違うというのもまた、面白いようで。

↑ あまり役に立たないはずの「デジタルズーム」もパッケージには自慢するかのように書いてあるのに、14ミリ広角の記載は表側には一切ない。