
現在の上信越高原国立公園から妙高・戸隠地域が分離独立することにより、さてそのネーミングをどうするかという問題である。「妙高戸隠」国立公園と名付けられるのか、あるいはこの種のネーミングは単語がだんだん付け重ねられていくのが常道のようだから、「妙高黒姫戸隠高原」国立公園なんていう文字倍増案もあるらしい。「こちらの地域名も入れろ!」との声に押されるのはわかるけども、まるで落語の寿限無のようだ。
と寿限無を思い出してみたのは、ちょうど昨晩、ユーチューブで寿限無をネタに生かした漫才をたまたま見つけ(↓)、楽しんでいたから。昨晩の今朝だから奇遇ではある。
http://youtu.be/wASfqiHiOfQ
ナイツによる9分間の漫才。 ネタの内容からすると数年前の古いものであるが、これがなかなかのものだった。
テレビで見るナイツ漫才の安定ぶりからすると異色。最初はナイツらしい小ネタで笑いをとるものの、途中から、あまりにマニアックなプロ野球選手の話を延々と続ける。巨人に角三男という投手がいたとか、二軍にはこういう選手が居たとか、阪神のグリーンウェルやら中日の大豊ら。ただそういう選手が居たというだけで、オチどころか意味も何もないつまらない話が数分にわたり続いていく。 だから当初すごく反応のよかった観衆からも笑い声が消えてとんでもないグダグダに陥るが、それは実は長い前ぶりの伏線であって、最後の最後で意味をつなげて大きな笑いにと一転昇華させるという技。
あまりの面白さにblogで書き起こしたひとがいるのもわかる気がしたが、このかたがいうように、書いてあるのを見てもそう面白くない。つまり、まさに話芸である。