芸術新潮の2月号は赤瀬川原平追悼大特集。やはりというかなんというか、表紙が「赤」。書店でみかけ、思わず買ってしまった。
故人とゆかりのあった人からの「証言」やインタビュー、対談で記事が構成される。写真図版も多く入っていて、同誌らしいわかりやすい編集。特に小難しい評論的なものはないから、故人を偲びながら眺める分にはちょうどいいが、親しかったひとだと「美学校の帰りに酒を飲んだ」とか何を食べたとか、そういう話のほうが盛り上がるようでそちらに誌面が割かれ、だから総体とすると若干の物足りなさもなくはない。慕われた作家の人柄や一断面を知る貴重な証言、って読めればいいんだろうけども。 多くのひとが賞賛するカニ缶は、私は作品として好きでなかったが、でも掲載されていた写真がとても美しかった。 |
芸術新潮 2015年 02月号 [雑誌]