
小学生のころ、絵が好きだったかどうか。
図画の授業以外でもひたすら描いていた、なんてエピソードでもあればいいがそうしたことがなく、だから好きだったかどうかとダイレクトに聞かれると、ちょっと心許ない。でも描けば必ず賞を貰えていたし、同級生や4年連続で担任だった美術教師が一目置く反応をよく覚えているから、得意ではあったのだと思う。まぁ絵が好きかどうか以前に、画材への好き嫌いのほうは昔からはっきり出していたようだ。大学生のころは「ボールペンでのクロッキーにはこの会社製のこの色しか使わない」と妙なことを公言していたが、小学生のころはクレヨンとかクレパスが嫌いだった。書き味とか触感が気に入らず、小学生がよく使いそうな画材であるのに、まともに使った記憶がはっきり言って無い。絵画賞の副賞で貰ったり、「あの子、絵が上手いのよねぇ」と親戚の叔母さんあたりがくれるのはクレヨンと相場が決まっていたから、身の回りにクレヨンは沢山あったのだけど。
と長い前置きで結局何が言いたかったかというと、“クレパスを使ったことがなかった”という15字だけであった。 最近描いた「キリン」が、幼稚園とかそれ以前のもう記憶に残ってない頃を除けば、初めてとなる。
動物を描こうとなったとき、最初は油絵にしたいと思っていた。が、10年以上油彩から離れていると油絵具も手元になく、そんなときに「にじゅうよいろのクレパス買って、あなたが描いたわたしの似顔絵~」と歌う南こうせつの声が脳裏に流れてきたものだから、
上の画像は本文とまったく関係ないが、こちらも思いつきといえば「思いつき」レベルの写真。