こどもの日、
animals展最終日です。
年間計画のプランニング時には会期の20日間(約3週間)というのは長いという気もしていたが、特に中だるみすることもなく、連日大勢のひとから楽しんでもらっている。新しく出来た、市民に向けて開かれたギャラリー(を標榜する)施設だけあってか、親子連れの姿も目立つ。企画者が自分で言ってはなんなんだけれども、施設の設立意図をふまえた格好の好企画であったと思う。
この展覧会が始まる前だから、ちょうど1か月前になるのだけど、
NHKに10分弱くらい生出演し今回の作品について解説する機会があった。展示会場にたまに居たりすると、来館されたかたから「ギャラリーのひと」では無くいまだに「テレビのひと」と言われる。反響はさすが大きいようだ。
先日、とある美術館に打ち合わせに行ったら、私がとんでもないほど多忙になっているという噂を聞いた云々と、そこの学芸員氏が話してきた。そんな噂が回っているのは知らずにいても、火のないところに煙はたたないというから、まぁ当たっているとはいえる。
昨年も春先がとても忙しくて、そのころも多忙さを感じていたが、ハードぶりはバージョンアップされたよう。昨年は柏崎で「動物アート展」を企画していた。企画するだけでなく自分でも「絵」を描いてみようと、
キリンを描いてみたのがちょうど一年前。
描写時間そのものは3分ではあるが、でも今年の「動物展」では絵を描いてみようなんて発想が一切出もしなかったのは、バージョンアップの副作用といえる。疲弊しすぎているのはたしかだ。
と言いつつ、昨日は「どうぶつシリーズ」とは別の新作絵画を創っていた。頼まれた展示の納期が近づいていることもある。
ギャラリーの喫茶部門の女性スタッフのひとりに、昨年制作したミクストメディアの小品を試しに見せてみたら、特に何にもしていない(ことを旨とする)作品なのに「カッコいい」「欲しい」と言われた。作り手としてはやはり悦に入った気分になり、その流れで同シリーズの新作にかかっていたわけだ。直感的なものが大事だからと、彼女には絵画へのアンチテーゼだとか、描くことを考えるとはどういうことだとか、つい言いたくなる小難しいことはあまり言わなかった。