
先週の東京横浜出張は車で、自ら運転して行った。その場合、電車+徒歩と違って街並み散策写真は撮りづらく、撮ろうとすると信号待ちで停まった車中からの車窓風景となってしまう。
環状8号線を運転中、かつて「M2」という、自動車のマツダの新しいショールームだった建物の前でちょうど停まった。華々しいマツダの計画はバブル崩壊で無くなったが、いまは葬祭場となっている建物外壁にはいまだに「M2」の文字が遺っている。隈研吾の設計だったかなんて思いながら、眺めていた。
敬愛していた五十嵐祥一氏が44歳で急逝したのは2004年だから、もう12年も前。そのときの葬式は、すでにメモリードホールと化していたこのM2でおこなわれた。だから、建物内部も(ふだん人が入れないところも関係者として)そのとき入っているのだが、建物の記憶はほとんど残ってない。