コンパクトなデジカメを持ってなく、一眼レフをワンショルダーのスリングバックに入れていつも持ち歩いていたが、バッグのファスナーが突然壊れてしまい使えなくなった。新しいバッグを買いに行きたいと思いつつ行けてなく、だから最近の街歩きの共はもっぱら「携帯電話のカメラ」である。
ファインダーを覗かないそんな撮り味には多少慣れたが、露出の合わせ方はいまだわかってなく、そもそもそんな機能なんてないのかもしれないけれど、アーケード下の郵便ポストと配電盤を撮ったら露出が合わず、ふたつの真っ黒な直方体になったのだった。背景に旧大和デパート。
思い思いのプロフィールⅡ、会場風景です。
2月5日(月)まで、横浜中華街のGallery art Truthにて開催中。
(※火曜は休廊)


■作品のお問合せ:
http://www.yccp.jp/art-truth/exhibition/20180127.shtml
東京のギャラリーに昨年預けていた小さな作品が宅急便で返却されてきた。
こういうときは送付時の梱包スタイルで戻ってくるのがデフォルトで、あるいは(販売成約がなされたりすれば)梱包が小さくなって嬉しかったりするけれど、今回はイレギュラーなことに1作品プラスして送ってもらうことになった。大きくなったから外廻りの水玉オレンジ模様のシートと空色のテープは(私の送付時梱包にはなくて)ギャラリー側で追加されたもの。
こういう他者の“梱包具合”が面白くて、つい写真に。
横浜・art Truthでの「思い思いのプロフィールⅡ」展、本日27日
(土) スタートです。
・ http://www.yccp.jp/art-truth/exhibition/20180127.shtml
昨年の
ギャラリーみつけでの拙企画「flowers展」の参加作家から、星奈緒さん、大橋絵里奈さん、永見由子さんの新潟県出身3人が出展しており、アトリエZenでも広報等に協力しています。(会場写真も今後何枚か載せていく予定です)
案内ハガキは
ギャラリーみつけエントランスにあるインフォメーションラック(↓)にも置いてあります。


長生橋。信号でちょうど停まったことをいいことに、携帯電話のカメラでフロントガラス越しに。

自宅の古い書棚の奥から取り出したエラリー・クイーンの小説「THE TRAGEDY OF Y」および「Z」。
マイスキップ新春号コラムに「クイーンを高校生のころよく読んでいた」と書いていたが、記憶違いがあったようで、Yの悲劇の初読は中学2年のときだった。親しかった同級生S君が松本清張「Dの複合」を今読んでいるという話をしたのに対し自分はいまYの悲劇だと、出だしのところをちょっと説明したというそんなささいな記憶が蘇ってきたのだ。部分的すぎる記憶は意外と鮮明だったけれど、本のほうはすっかり赤茶けていて、デザインが好きだったカバーも相当に傷んでいる。
詩人・田村隆一が訳したこの角川文庫版がよくて、当時は(いまもおそらくそうだろうけれど)、クイーンの代表作は出版各社から訳者を違えて出されていたから、太陽堂書店に時々行っては早川書房やら創元推理文庫やらと訳文を比較して楽しんでいたことがある。詩とか英文とか文学とか中学生時分に興味はまったくなかったから今からすると不思議だけれど、田村隆一の訳し方には詩人らしい格好良さがあって、断然いいと思っていたのだった。
いまは新訳になっているからこの田村隆一翻訳版は絶版で、かつカバーデザインもちょっと薄っぺらく変わってしまったが、越前敏弥が担ったその新訳の評判がいいらしい。そう耳にしたから、新訳への興味もあって再度「
Xの悲劇
」を買い求めてみた。
いま文庫本は高く、かつて340円で買えたものは2倍以上の778円となっていた。中学生のとき「X」では特に最後の一節を各社比較したよななんて思い出し、だからその部分、つまり後ろからまず読んでみたわけだ。でもそのあとすぐ、(読みたい!とタイミングよく言ってきた)Kさんについ貸してしまったから通読はまだ出来ておらず、
「読んでないから書評さえにもならない」のは、二週間前と同じなのであった。
Xの悲劇/訳:越前敏弥 (角川文庫)