先月の東京出張時の写真から。銀座-03である。
銀座といえば知人が行くとフェイスブックによく写真を挙げていて、銀座シックスや中央通りの雑踏などなど、“いわゆる銀座”らしいと思えるシーンが満載である。それは当たり前のことなのだろうが、でも今回の出張ではこういうマネキンだとかこういうタバコ屋だとか、私はこうしたものしか撮っていなかった。ザ銀座的な、「いわゆる」っぽいのが無いのは意図したわけもなく、眼をひいたものにシャッターを押していたら結果的にそうなっていたというわけだ。まぁマネキンのほうは、個人的感覚からいえば銀座らしい思いはするけれど。
上の画像は、だから銀座には違いないが、要は隣の建物が解体され露わになったビルの裏側である。表側、つまりファサードのほうは間口の狭いペンシルビルであることを目立たなくさせるようなデザインも工夫されるが、裏は意匠的にはそのままで、(隣接の建物に隠れて)「見えないもの」とされる。写真は反射的直感的なもので何か意味を考えながら撮ったわけではないが、見えないものを見るというのも、後から考えると面白いところではある。