長岡大橋西詰の「蓮潟交差点」角に建っていたトンガリ帽子の屋根は、たしか眼鏡屋さんだったか。古くからこの地にあったから特徴的であった。
数か月前、通りがかりにそれが「梱包されてる!」なんて見つけて写真におさめていたけれど、それは「建物外壁の改修工事」とかではなく、解体工事だった。現在は、だから何も無くなっている。
20代の女性作家と話していて、たしか30年前くらいに活動していた「創庫美術館」の話になった。
新潟の印刷会社が印刷製本した「作家カタログ(作品集)」を見せてもらっていたのだけれど、ふと思い立って「この印刷会社は昔、現代美術館を運営してたんだよね」と言ってみたら、意外なことに見事ヒットしたのだった。
意外にと思ったのは、20代であればその活動期に生まれてもないし、そもそも近年その名前に触れることもほぼ無くなっているから。せいぜい作家が掲げる発表歴のなかの一行にその館名を見るか、同美術館企画の若手作家展に出ていたYさんに
「そういえば同期生だったねぇ」なんて言う程度。だから驚きがあったけれど、海苔屋の倉庫を使ったそうした美術館が新潟市にかつてあったことを彼女は知っていて、しかも興味あってネットで調べたことまであるそうだ。でもやはりというべきか、見たかったという画像らしきものは何も出てこなかったらしいけれど。
当時は写真もデジタルではなくインターネットもないから、意図的に後からアーカイブされてない限りまぁ出ないところなのだろう。と書いたところで、何枚か創庫美術館の画像を。
約10年前に「閉館20年のイベント」が開催されたとき、テレビ局から私は取材を受けていて、マイスキップの連載コラムでもそのころ創庫美術館について書いたことがある。画像はそのときスキャンしたものだと思われる。
