
長岡造形大学 卒業・修了研究展に行く。
たくさんの多岐にわたる作品が並ぶ卒展。数が多いから今年は素早く見て回ろうと思っていたら、入ってすぐに「新潟県における現代美術家集団GUNの長期的ネットワークと同時代共振」と題しGUNを取り上げた研究パネルが眼に入り、最初からじっくり見るはめになる。だいぶ前に東京大学の学生が60年代日本の前衛芸術を研究テーマにしていて問い合わせを受けたことがあったけれど、長岡造形大にもこうした研究をする学生がいよいよ出てきたかと思って見始めた。
でもよく見たら大学院博士課程の研究論文で、博士課程だからいろいろな経歴や前職を経て入るひとも多くこの筆者はかつて美術絡みで面識のあるかただった。さらによく見ると、パネルのなかに記された「新潟現代美術の動き」的な年表に私の名前もしっかり入っていて、さらによく見ていたら論文の中に私の書いたマイスキップの記事が何度も引用されそこにも名前が記されていた。
と、思いがけず自分の名前をあちらこちらに見つけ、またテーマがテーマなだけに論文も(大勢の来場者のなかではそうきちんと読めないけれど)目を通し、観点の違いなどにも触れていた。卒展の初っ端から時間を要したわけだ。 あとから会場内別な場所でバッタリ会った知人工芸作家Mさんから「名前、出てましたね~、見ましたよ」と言われたのは余談。
