昨日夕方。除雪車待機場の夕陽射し込む背後で、建物に映る木のシルエット。

アガサ・クリスティ「検察側の証人」を原作とする
1957年アメリカ映画「情婦」がすこぶる面白いと先週書いていたばかりだから偶然なのだが、BSプレミアムで「検察側の証人」が放映されている。ビリー・ワイルダー脚本&監督のその1957年の映画版ではなく、2016年にイギリスBBCがドラマ化した「検察側の証人」で、
先週から二週連続土曜夕方放送。ここのところ時間がとれず、録画していた先週の「前編」を昨日になってようやく視聴した。
決して話してはならぬとエンドロールに流れる“仰天の結末”は既に知っているから、興味は1957年の名作を60年後にどう新たに構築し直したか、
いわゆる「改訂版の魅力」(があるかどうか?)といったところが大きくなる。
その点では、登場人物のキャラクターからすっかり様変わりし、描き方も、老弁護士の視点を軸に置いたビリー・ワイルダー版とはまったく異なり、興味はそそられる。物語の冒頭からして、老弁護士と付き添い看護婦との掛け合い漫才風でスタートした前者に対し、こちらはいきなり戦場で(被告人となる、主人公的な立ち位置の青年が)砲弾から逃げ惑うシーン。登場人物が戦争の影をひきずっていたり、何か心に闇を抱えているさまが見え隠れし、テンポよく軽妙なタッチですすんでいくビリー・ワイルダー版とは対照的である。
だからどう改訂したかという視点からの興味はあるけれど、でも一方、全体に話が複雑化していてトーンも重々しく、暗いムードが漂うから、観るのにけっこうなエネルギーがいる。ビリー・ワイルダー版を既に観ていると特にそうだろうが、ドラマとしての好みは大きく分かれそうだ。
今日夕方にある「後編」は、このあと
エックス展の打ち合わせで出かけるから録画をしておく予定。テレビ欄には「まさかの結末」と紹介されていて、原作の「まさか」は知っているけれど、ビリーワイルダーとはまた別のオリジナルストーリーが付加されての「まさか」なのかどうか。
来週から長岡小嶋屋CoCoLo長岡店には頓所康則さんのペン画を飾ります。今日は同展の準備で、店内掲示用案内バネルとキャプションボードの制作をしていました。制作していたなんて言っても、数が少ないのですぐ終わります。
市外在住の頓所さんは今回長岡に飾るということで、長岡に因ませた作品にしようと
長岡悠久山小動物園に行って動物たちをスケッチされてきました。タイトルボード見ておわかりのように、悠久山の7種の動物を描いての7点が並びます。
昨日の写真から。午後遅くに打合せで駅方面に行ったら、道路向こう側アオーレ前にはこの時期恒例美松の行列が伸びていた。人が居ない側の歩道から遠目に撮ってみる。
ジャズピアニストのバド・パウエルといえばやはり「クレオパトラの夢」で、
先日書いたチック・コリアのトリビュート盤にも同曲が収録されている。でもこれは日本発売盤のみのボーナストラックで、私はジャズ評論家でないから海外の事情を知らないけれど、この曲の人気が特にきわめつきなのは日本特有のことなのかもしれない。直截的に書かれてない評論家の解説にそんなことを思ってみた。
クレオパトラの夢は多くのピアニストが演奏している。そういえばピアノトリオなのにベースが主旋律を弾くという珍しいパターンをケニー・ドリューがしていたはずと、CD棚の奥を探すより先にユーチューブを見てみた。さすがにそんなマニアックなものは出てないようだったが、でもそうこうしている際に発見というのかちょっと驚いたのは、クレオパトラの夢で今検索すると真っ先に甲田まひるなる19歳のピアニストが出てくること。その昔、山中千尋が
澤野工房で出したデビューアルバムを買い求めているが、最近はジャズの新しい動向に気をとめなくなっているようで、よく知らないでいた。
下の画像はそのchihiro Yamanaka Trio「
LIVING WITHOUT FRIDAY
」
。
甲田まひる a.k.a. Mappy 『クレオパトラの夢』
https://www.youtube.com/watch?v=VK48Wf5HKf8


↑ 展示案内/クリックすると大きくなります
蕎麦店内をアートで彩る、長岡小嶋屋“
蕎麦×アート”、
CoCoLo長岡店の展示案内です。3月1日から頓所康則さんの作品に替わります。
トビ (ペン画)
長岡・悠久山小動物園にいる動物たちをペンで描いた作品7点を展示。
作者コメント 「私の絵はいろんな点や線が組み合わさってできています。コロナ禍で人と人との距離が以前よりも離れていますが、例えバラバラに見えても、一つにまとまった元気な日常が戻ってきますように。」
CoCoLo長岡店 “蕎麦×アート” vol.66 ペン画
頓所康則 展 TONSHO, Yasunori
会期:2021年3月1日(月)~5月9日(日)/会期中無休
会場:
長岡小嶋屋 CoCoLo長岡店
長岡駅ビルCoCoLo内、1階レストラン街
11:00~21:30
(ラストオーダー21:00)
ウィルス対策、社会状況により営業時間等変更の場合も考えられますので
最新情報は
長岡小嶋屋のホームページをご確認ください
※
CoCoLo長岡のホームページ
■作品の問い合わせ→【
アトリエZen (メールフォーム)】
作品の販売にも対応しています:
https://atelierzen.blog.fc2.com/blog-entry-5939.html
●蕎麦店の壁面を使っての展示です。アートの織り成す時間と空間を、おいしいお蕎麦などとともにお楽しみください。
※展示・鑑賞スペースが独立してあるわけではなく、「蕎麦×アート」企画として店内インテリアも兼ねて飾っています。一般の画廊や美術館のように作品一枚一枚の正面に立ち、作品のみつぶさに鑑賞できるというスタイルではありませんので、ご理解をお願いします。
●駅ビル内の人気飲食店のため、ランチ時は特に混みあいます。作品空間にゆっくり浸りたい場合などは少し時間を避けていただけるとよいかと思います。蕎麦だけではなく
“焦がし蕎麦粉のあんみつ”といった甘味やコーヒーもありますので、ティータイム等の喫茶でのご利用も歓迎です。(コーヒー、紅茶は300円
(+税)とリーズナブルです。画廊喫茶的にもどうぞ)
(展示コーディネート・企画:アトリエZen)
●展示作家と作品は約2か月程度のスパンで替わります。
2月28日までは
舟見倹二ら4作家の5作品を展示中。(※ ただし
24日(水)はお休み)