今日は朝イチで市外に出掛けていた。そのときはそんな気配はなかったから驚きもあったけれど、昼過ぎに長岡に戻ってきたら路面に雪。下のほうの画像はその数時間前で、青空が覗いていたところ。

年末恒例企画だから
昨年もこの時期「案内が届いた」と記していたけれど、東京渋谷の画廊喫茶「ウイリアムモリス」の日野洋子展。今年も開催。
日野洋子展/2021年12月1日~25日、日曜・月曜・第三土曜(18)休み、12:30~18:30
ウィリアムモリス/東京都渋谷区渋谷1-6-4TheNeat青山2F

新潟市在住イラストレーター・栗原淳子さんの絵ハガキセット
昭和の香り漂う越後の風景を描いた10枚セット。代金は送料込みで1,400円です。
だいぶ前とはなりますが銀座ニューメルサにあった長岡小嶋屋で、銀座で新潟の作家を(新潟のへぎそばとともに)紹介しようと“蕎麦×アート”企画をしていた際の最終企画で販売した絵葉書セットです。
当時のblog記事に書いていたのですが探して見て注文くださるかたもいて、いよいよ残部僅少となったことから今回再掲することにしました。
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はじめての絵画の歴史 ―「見る」「描く」「撮る」のひみつ―
ディヴィッド・ホックニー+マーティン・ゲイフォード 著/青幻舎 (2018年)
ディヴィッド・ホックニーの名前は勿論知っているけれど、好きな画家だったとかはないし興味もあまりいかなかったから、巨匠であってもその作品となると詳しくはない。でも昨年の個展で私の作品をホックニーを例に出しその類似点から評したかた(美術作家のKさん)がおられ、ドナルド・ジャッドやロスコあたりならわかりはするがホックニーとは最初自分では相当に意外すぎたから、逆に俄然興味が湧いていた。
で、
手にしたのが、作家マーティン・ゲイフォードとの対話で古今東西の“絵
(picture)”を案内し「子どもも大人も楽しめる“入門編”」と掲げられた本書である。
収録の作品図版としては、正確には数えてないが60点強くらい。カバー裏には「160点のイラストを添えて」とあり、すなわちイラストのほうが圧倒的に多いから、スタイルとしては「絵本」みたくなるだろうか。もちろん字の大きい幼児用絵本とはまったく違ってそれとは別種。
図版の掲載はよくある年代順ではなく、2人の話題にあわせてセレクト。歌川広重の隣にはゴッホの油絵がきて、ダ・ヴィンチ「モナ・リザ」の横にはマレーネ・ディートリッヒ
(個人的には映画「検察側の証人」でとても印象深い)の写真が合わされる。ここでは写真や映画、デジタル画像までをも「絵(picture)」として捉えていて、広重には他にウォルト・ディズニーの映画(のスチール写真)と比較された頁もあり、そんなテーマ付けに軽妙な対話は、多量のイラストとあいまって愉しく読めるといったところ。
さてその作品図版約60点にはホックニー自身の作品も入っており、そのなかの「ペアブロッサム・ハイウェイ」という作品に強烈に目が留まる。
この作品は美術手帖のサイトでもそう紹介されていたが、簡潔にいうなら「ピカソのキュビズムのアプローチを基にした、フォト・コラージュ」となる。
「遠近法をテーマに絵を作っていた」という時代の作品は、遠目にはカリフォルニアのハイウェイを描いた絵に見えるけれど、つぶさに見れば、何百枚もの、多量の写真によって構成されたコラージュとわかる。写真は現地で角度や視点を変えながらの撮影で、ときには梯子に登ったりしながら撮られている。
Kさんの批評に「ホックニーとは意外すぎた」と最初書いているが、それが過去形なのはこの作品に因があって、約20年前にわたし自身、同じようなアプローチを小品でやったことがあるからだ。厳密に言えば「同じ」ではなく視点はそこから反転していて、多数の写真で構成するのは同じだがそこにある風景自身のほうが(別の切り口によって)変化しコラージュされていくという作品。
ちょうど2000年がプレミアムな年だからとその年に始まり数年間、正月に“現代美術作品を売ろう”と「現代美術小品展」をおこなっていたことがあってそこへの出品小品である。Kさんはおそらく別の論点で言われたはずのホックニー云々が、自分なりにもどこか符合してきて、面白がっているというわけだ。
その作品は当時ものすごく気に入っていて、いまも初代バージョンが、入れた額のほうは20年経ってちょっと古びながらもまだ手元にある。制作した発想の原点はそもそも第1回「大地の芸術祭」にあり、同芸術祭から生まれたギャラリー湯山に飾るというのも何かの縁だよなと思えて、
来年の展覧会にこっそり出そうかなと考え出している。
今日の日曜日。午前中、「寄稿の記録」をホームページにまとめていた。
https://atelier-zen.jp/t01_02kikou.html作品発表歴となると他サイトにもアップされていたり、展覧会のリーフレットにも掲載されたりしているが、寄稿記録はこれまで対外的にまとめたことはない。そんなことを先日ホームページを刷新していた際にふと思ったからだった。全部はさすがに書ききれないけれど、とりあえず“かたち”にしたことでよしとしている。
新潟日報などに書き始めた当初の数年間は、掲載された部分をA4の紙に貼り丁寧にファイリングしていて、
そのファイルから、もう20年近くも前だから赤茶け出している2003年の美術時評の記事を取り出した。長岡造形大学の学生が中心なり、学生や卒業生外の地元の若いクリエイターをも交えて開催したイベントのレビューである。
展覧会の広報としてではなく執筆動機は「新潟の美術シーンのいま」を提示すること、すなわち美術時評ということで取り上げて書いたわけだから、今読み返すとなかなか辛口な面もあって面白く思えている。会場は大手通りの「ながおか市民センター」の地下で、いまは地下も整備されているが当時は元々のディスカウントスーパー時代からほとんど改装されてなく、そんな何もないなかで、おそらく一番最初に開催されたイベント。「改装にコストを掛けてなく以前の(閉店となったスーパーの)面影を残す会場が自ずと持つ廃墟ともいうべき磁力を利用して」本展は構成しているなどと書いている。掲載日は2003年3月26日。
そんなことも久々に振り返りながら、休日の朝をすごしていた。

新潟のスーパー、原信が自社ブランドで最近新発売した6Pチーズ。
白と黒の彩色パターンだとパンダならどうするとかシマウマならどうとかあるけれど、この“かたち”はモウそれだけで牛である。前に丑年の年賀状に(牛を描くのが面倒くさくて)同じことをしていたと思い出したから、特売していてただでさえ目立つのに余計に目に留まったわけだ。
https://www.harashinnarus.jp/items/6pチーズ