
ベーカリー「ラ・ボントーン」に飾っている作品を入れ替えました。
今回は、藤森ゆうかさん(長岡造形大4年)の彫金レリーフ4作品。8月下旬まで飾る予定です。
●展示案内:
https://atelierzen.blog.fc2.com/blog-entry-6456.html
長岡のベーカリーショップ「
ラ・ボントーン」にて
おこなっている
店内ミニ展示のご案内です。

長岡造形大4年藤森さん制作の彫金レリーフ作品4点を展示。
ラ・ボントーン店内展示vol.46
藤森ゆうか 作品展示
展示期間:6月30日(木)~8月21日(日)/火曜定休の他、月に1回程度月曜日を休む場合があります。お休みは店カレンダーによります。
場所:
ラ・ボントーン
長岡市今朝白3-4-4、長岡駅東口から車約3~4分。
駒形十吉記念美術館前。駐車場有

[
展示作品リスト](7月5日追記)
藤森ゆうか/
富山県高岡市出身。
現在、長岡造形大学 美術・工芸学科4年(彫金専攻)
※パン屋さんの中で店内インテリアを兼ねて展示しています。ご来店の際には、ボントーンの美味しいパンとともにお楽しみいただけたら幸いです。
● 作品のお問い合わせ:【
アトリエZen (メールフォーム)】
2階巳巳展のドラマチックさがあればともかくも片付け過程なんてものは誰も興味をひかないと思うけれど、昨日の1階外山文彦展作品搬出の光景を。
松之山の
ギャラリー湯山で開催していた「巳巳展×外山文彦展」、昨日無事に終了しました。
まだ載せていない会場写真(ストック画像)を今後アップするかもしれませんが、そうにしても少し落ち着いてからになるので、さしあたっては昨日の帰り間際に撮ったギャラリー玄関からの光景を。作品搬入&設営作業を終えた
4月25日に同じところから撮っていますがそのときは「残雪の光景」だったので、会期2か月のあいだの季節の変遷は特徴的でした。気温計を確認してないのではっきりわかりませんが、昨日・一昨日のラスト2日間は35℃くらいの猛暑だったような気がします。
昨日の最終日はクロージングトークを17時くらいまでおこない、その後、片付け作業。2階巳巳展は作品搬出まで完了させました。以下、搬出時の画像を何枚か。押し入れや襖を覆っていた「黒い壁」は撤去され、2か月ぶりに元の姿が現れました。


左は床面を黒いシートで覆っていた納戸。右は1階外山文彦展。
1階のほうは昨日はすべて搬出せず、
インスタレーションに使った鉄板を搬出するに止め、残り(つづき)は本日の午前中に。
なので今日も引き続き湯山に行っておりました。引き続き今日も暑くて30℃はおそらくユウに超え。作業で汗を相当かいたからと作業後に
松之山温泉「鷹の湯」に寄るというオマケがつきました。

本日のお昼は「鷹の湯」の後、隣にある“手打ちラーメン”店でかつ丼を。会期前に
湯治豚のチャーシューメンを食べに行ってから、なにかのサイトで「かつ丼もうまい」とあるのを見ていて、食べてみたいと思ってたのでした。そこには「人参が入っている」とたしかあって興味を持ったのですが、古い投稿だったのかもしれずニンジンは入ってませんでした。別に馬ではないし人参大好きでもないからそれはそれでまったくかまわないのですが、でもいわゆるお肉の下の(だから写真にはうつりませんが)玉ねぎ類が多くて、そこに“こだわり”を見た気がしました。いい感じです。
(2022.06.27 pm17:30)
ギャラリー湯山での「巳巳展×外山文彦展」から。
上の画像は1階の外山文彦展で、先週の在廊時、ギャラリーの戸締りをして帰る直前に(つまり障子や窓を完全に閉めた後に)撮った1枚。
1週間前に
「外部建具の殆どが開け放たれている」ことのレビューを紹介したように開館中は通常窓を開け自然光が入り込むようにしているので、ふつうは見ることのない一シーンでしょうか。また手前に写り込む木のフレームは、ギャラリー湯山の、建物と一体化した常設作品で、2006年「大地の芸術祭」の空き家再生プロジェクトの際に設置された前山忠さんの作品です。画像はこの木の枠を額のように見立て、1階会場奥方向を見た図となります。
下は2階の巳巳展から。3部屋を使ってのインスタレーションのなかからこちらは階段脇小部屋の一角。

ギャラリー湯山「巳巳展×外山文彦展」 土曜・日曜の限定にて6月26日(日)まで。
展覧会website;
https://atelier-zen.jp/mimitoya.html
● 過去記事:
カテゴリー “ギャラリー湯山「巳巳展×外山文彦展」”
2022.05.10
2階巳巳展「杢兵衛の部屋」 作家コメント
2022.05.18
歴史/空間、聖と静 - 展覧会広報チラシ (巳巳さん制作)
2022.05.26
1階2階 会場風景 作品内容
2022.06.07
来場者の感想より 外山文彦展-高窓からの気配
2022.06.15
本企画の成り立ちについて
2022.06.21
2階巳巳展レビュー 土壁の持つ記憶
ギャラリー湯山での「巳巳展×外山文彦展」。土・日曜限定でのロングラン開催でしたが、この週末25日(土)26日(日)がいよいよ最終となりました。
階を隔ててのW個展企画。1階のほうは
「高窓の気配」と称した写真をSNS上での感想に対して載せたりしていたので、ここでは2階の巳巳展について雑感的に記そうと思う。上の画像も巳巳展から。
その展示の内容を概略で言うならば、前にも記しているが「
ここ松之山に多かった地すべり災害に着想を得て、 昔、地すべりを止めようと自ら人柱になったという杢兵衛という村人の伝説をモチーフに作品を構築」したとなる。もっと極端に簡潔にすれば文字による作品。しかしここで気に留めておきたいと思うことをひとつ書くなら、建物にそもそもある土壁のことだろうか。
いみじくも
開催前に「作品設営作業時の風景」としてアップした際には以下のように記していた。再掲する。
もともと古民家だから土壁以外に押し入れといったものもあるし、ギャラリー施設としてリノベーションされるときには板を貼り、展示しやすいように新設された壁面もあったが、作家は土壁以外を今回新たな黒い壁で覆った
黒い壁で覆うことは見た目よりもずっと大掛かりな作業で、3日間の現地制作のうち2/3以上の時間が費やされたが、一方、逆説的に言うなら、土壁に対しては何か平面作品を掛けるでもなくむしろそれを避けるかのように、作家は何ひとつ手をかけてはいない。
土壁は自らヒビが入ることで外力に抗するもの、である。言い換えれば外力に対しヒビで力を逃がすことで建物自体が守られる。
であるならばそこに無数に入っているヒビは、築110年の間には昭和37年の
松之山地すべり大災害もあり、他相当の“地すべりの記憶”を留めてると取ることも出来そうだ。
押し入れの襖のように個展空間から消されることがなく、土壁だけそのまま残したことには意味があって、外形的には作家は何もしてないとなるがその存在を「何もしない」ことで逆に浮かび上がらせ、ヒビそのものが自ずと持ち、抱えている地すべりの積年の記憶をも作品に取り込んでいる。重層的で、わたしはそんな捉え方をして見ている。
展覧会website;
https://atelier-zen.jp/mimitoya.html
● 過去記事は、
カテゴリー “ギャラリー湯山「巳巳展×外山文彦展」”を参照
ついでに「土壁」関連でもう一つ書くと、
こちらの画像は1階の外山文彦展のほう、座敷の壁。ヒビもあるのだが、下部には山脈のようなかたちの分割みたいな、何やらモヨウ化された跡。何かの補修跡なのかもしれないが、よくわからない。けどそんなモヨウは面白くもある。
この座敷の「床の間」の土壁にはもっと存在感のある“モヨウ”があるのだが、そこではそのモヨウを作品に取り込み「床の間」全体を作品としている。もともとそこにある土壁に対し巳巳は土壁が持っているであろうその場所の記憶を、外山は場を変容させる要素として、作品に取り込んでいるというわけだ。
事前の展覧会案内には、2作家のアプローチの違いとして「外山は場所の構造や表象に対応する作品をつくり
巳巳は場所の歴史や意味にこだわる作品をつくる」と書いている。
数日前に「外部建具の2作家の扱い方(の差異)」から本展を論じたレビューを紹介したが、こちらもそうした差異の(面白さの)一例なのかもしれない。
先の日曜のギャラリー湯山「巳巳展×外山文彦展」では、
駐車場~ギャラリー間の徒歩2分の道のりでしか写真を撮ってないと昨日書いたが、その“道のり”から2枚ほど。上の画像はギャラリーにつながる狭い下り坂で、右側に見える建物がギャラリー湯山。
下は「湯山」バス停に貼られていた時刻表の紙。

バス停には、よくある標柱(ポール)型の看板は立っていなくて、個人住宅の軒先にバス停表示の円形ボードが掲げられている。だからこの時刻表も、そのお宅の外壁に貼られたもの。発車時刻をメモしたいというよりも、貼り具合に風情があるからと収めてみた。
駐車場からギャラリー迄の「徒歩2分の道のり」といまほども書いたのだけれど、正確に言うならこのバス停は駐車場からは徒歩10~20秒くらい逆方向。だからほんの少々寄り道をしていたことになる。