原稿の締切に追われるなんてことは、マイスキップの仕事を終えてからはそうそうあるものではないが、昨日10日は、とある仕事の「もう延びない」最終の原稿締切だった。で、昨日一昨日あたりは“追われてる”感満載。ギリギリになって取り掛かったというのもありはするけれど、途中で方針を修正したり思いのほか時間がかかって、急な変更に夜なべ仕事なんてのも入ってきてなんとも久々。
無事に入稿を済ませすっきりした気分で、いまほど原稿締切は「もう延びない」と書いた。逆に言えば「のびる」性質もあるにはあって、そんなことをマイスキップの連載コラムに書いたことをふいに思い出したからだ。もうリンクも貼らない古いblogを検索したらその頁があり、書いたのはキリよくちょうど15年前で2007年の8月号。キリがいいし最近あんまりアップしてないのでblogに貼ってあった当該コラム前半部分をコピーしてみた次第。下記。
因みにそこに記されている漫画「喰いタン」は「将太の寿司」など料理漫画で知られる寺沢大介氏の作。そういえばテレビドラマにもなり、漫画は面白いがそれに期待して見たテレビドラマはダメ(面白くない)だったと、そんなことも別のコラムに書いてたかもしれない。
[アート日和第42回/2007年8月号より]
このコラムも本稿が42回目。ふと気付くと3年半もの長期連載となっているから早いものだ。
慣れというものは恐ろしいもので、連載開始当初は2~3ヶ月前からテーマを考えておき余裕をもって入稿していたものだが、回を重ねるうちに"締め切り"に追われながら書くことが多くなった。今回も本来は先週はじめに仕上げておけばよかったものを油断していたら、週の中頃から展覧会の搬入展示やら秋の新規企画の調整やら何やらと予想以上にたてつづいて時間がなくなり、編集Iさんからの催促メールにドキドキしながら最終締切の前夜に一気に書き上げた。ギリギリ間一髪セーフといったところか……
とは、5月23日に書いた筆者ブログ(日記)から。先々月号でテクノポップの太田裕美を書いたときの裏話を記したものであるが、困ったもので先月も、さらには今月も同じような状況に陥っている。
余談だが、「締切」というものはゴムと同じで伸ばせば伸ばしただけ伸びるという便利な性質を持つと、漫画「喰いタン」に出ていて思わず笑ってしまったが、限界に達した瞬間にいきなりバチンと切れてトンデモなく痛い思いをするところもまったく同じ。恐ろしいことである。
さて、今月は出展する展覧会が2つある。奇しくもどちらも‥‥
と、このあと原稿はアートコラムっぽく方向を微妙に修正して続けたのだが、以下は省略。