
本日は作家宅訪問と打合せのため上越市内に。上は向かう途中の高速道米山パーキング。
さて、その打ち合わせは早々に済んだので帰路はVINCULO(ビンクロ)という上越市内にあるお店に寄った。同店のオーナーご夫妻が
先のエックス展に来場されていてちょうど話もいろいろ出来たから、「ドライフラワーとコーヒー豆」を扱う云々といった(一風変わった)店舗説明に興味深く思ったのだ。

VINCULO
上越教育大の近くだとは聞いていたが、場所を
グーグルマップで調べたらどうも住宅地のなかみたいでその先は池があって行き止まりになっている。どんなところだろうと思って行ったら今日は年に何回か企画されている「そと遊びきぶん」と題した屋外のイベントの日にあたっていて、大勢のひとで賑わっていた。駐車場への誘導係のひとが出ているくらいだからちょっと驚いた。
そのイベントは、店の敷地内という裏の「ビンクロパーク」と名付けられた高台の広場を使って行われていて、上の画像中、店の前の道を少し上ったところにある。その緩い坂道は私道にみえ、路面では来園の子どもたちが自由に落書きしたり絵を描いたり。子どものそうしたシーンは写真にはおさめられないけれど、楽しそうだった。


ビンクロパークは↓のような感じ。と言っても、遠目に撮っているからわかり辛いが、イベントでキッチンカーが出ていたりテントではワークショップ等々。ダンスなどいろいろなパフォーマンスもあったと聞いたが時間帯は合わずに見ていない。


長岡市内で開催されている二展を昨日は廻る。長岡駅からは両展ギリギリ徒歩圏内であろうか、maison de たびのそら屋での「田中幸男個展」とギャラリー沙蔵での「佐藤昭久個展-時の記憶-」。まず掲げた画像は田中幸男展のほう。

キャンヴァスにアクリル絵具でのいわゆる平面絵画も飾られているが、幾何学でいう三角錐の集まりによるレリーフ作品があって目がとまる。このギャラリーでの前回の氏の個展(2019年)の際、
レビューというよりも単なる感想みたいなところではあるが数学について記していたことを思い出した。
佐藤昭久展は、ここ15年間くらいに出展した展覧会(主には「戦争と平和展」「国際メールアート展」といったテーマ展)の作品を1階空間に並べ、「時の瓶詰め」と称し作家コレクションの如く瓶に入れられた“もの”と含め、タイトルにもなる「時の記憶」というテーマが浮かびあがる。
氏は私の認識では「絵画」を追求する作家であり、作家自身もやはりそのように言った。その意味では会場に立体作品が多いことに気づくが、テーマ展が大きな空間で与えられたときには立体を手掛けることもあり、その(15年くらいの)蓄積
を面白くみるわけだ。ちなみにここ15年くらいの作品ということでは
ちょうど10年前に氏の個展の展評を新潟日報紙に寄稿したことがある。田中展と同様に、観ていたら過去の記憶が頭に浮かんだ。

↑は2019年ギャラリー湯山「国際メールアート展」に出展された作品で、図抜けた傑作と思う。鯨を描いた絵を(粗紐でくくっただけで絵が見える状態のままに)郵送したメール・アートは作家居住地の魚沼市湯之谷からまず中国(の協力者宛て)に送られ、そこから上越市の展覧会事務局に向けて郵送搬入している。片面には魚沼→中国の宛名に切手と薄緑色の税関告知書が貼られていて、裏面を見ると中国→上越への宛名と(当然だけれど中国の、意外とカラフルな)切手。つまりこの1枚両面それぞれにはメールの行為や記録をも残していて、かように海を渡った“鯨”はメールアートとして完結している。

実際これをやろうとしたときに、中国の郵便当局に対してこの行為はアートであること、どういうアートなのかその目的と意味の説明文書を作ったりなど苦慮があったと、在廊していた作家から説明を受けた。作品内にはうつらない背景だったり苦心があるようでそこも興味深いところ。また2階の喫茶室では今年制作の和紙+油彩による小作品群の展観。
田中幸男展/10月15日~23日、maison de たびのそら屋
佐藤昭久展/10月21日~25日、ギャラリー沙蔵
国立新美術館の李禹煥に行けないままでいたが、美術館直近のギャラリー「
s+arts」で蒔田圭さんが個展をしている会期に合わせて、昨日行ってきた。
静岡県在住の蒔田さんは
二年前にアトリエZenの企画で長岡でも展示したことがある作家。動物を緻密な独特のタッチで描いたそのときの雰囲気とは、今回いただいた案内の作品画像は大きく違っていて、s+artsで同時開催されている井手菜穂展にも興味をひかれていた。下の画像中の上側は「
蒔田圭“イメージする絵画”」、下側が「
井手菜穂-整うまでの、-」、それぞれのDM。二展共10月23日(日)まで。


昨日の日曜から新しく始まったテレビドラマ「霊媒探偵・城塚翡翠」。
推理モノは好きであるが“霊媒探偵”云々となんだかオカルトっぽい標題に最初は引き気味でいたところ、未読の原作「
medium 霊媒探偵城塚翡翠 (著:相沢沙呼)」は「ミステリー賞5冠獲得のベストセラー小説」だという触れ込みと小芝風花さんも助演的な役で出ていることを聞き、
「アストリッドとラファエル-文書係の事件録」もちょうど終わったし週に1つくらいは見るテレビドラマがあってもいいよなと、試しに見ることにした。リアルタイムでは見ないから録画で、視聴は1日経ったついいまほど。
初回の感想としては、ミステリーの賞をとりまくったにしてはトリック的にはチープで、霊媒師が降霊して犯人を突き止めるというのはこのドラマのきっと見所なのかもしれないけれど、今回の事件では結構出ていた状況証拠からその前にちょっと想像もついてしまっていたから、なかなか「嵌る」とまではいかない。でも第2回目以降の伏線も出ていたし、霊媒とか降霊とかは好みとは違うけれどミステリー賞5冠の肩書きはさすがにそれで終わっちゃいけないよねと、面白くなることを期待しつつしばらくは見ようとは思う。
(2022.10.17 pm19:00)
バレーボール女子世界選手権2022は9月24日(土)から始まっていたが、その日は
エックス展が開幕した日。展覧会中は(時間の余裕は何かとなくなるもので)テレビ観戦するなんてことはとても出来なかった。中田久美監督の東京五輪チームから現体制に変わって期待が一気に高くなり、廻りから伝え聞く評判もよかったからずっと観たくはあったのだけど。
で、ようやく本日未明が同大会初観戦。準決勝ブラジルvs日本を見ていた。
正確には、テレビ放送はam3時以前に始まることを確認はしていたものの無理に早起きすることはせず、見始めたのは目が覚めた4時すぎくらいから。テレビをつけたら強豪ブラジルに対し日本が第1・第2セットと連取していて驚いたが、王手をかけた第3セットは序盤から離され苦戦中で、そのあたりからのテレビ観戦。
結果から言えば第3・4・5セットと三連続でブラジルに取られ逆転負けになるのだけれど、歴然とした身長差をもろともしないかのように強豪国に互角に戦ったさまは、スポーツ競技観戦として堪能できたほか昨年の(素人ながらこれだともうどうにもならんよねとしか思えなかった)前監督時の東京五輪とは見事なほどにまったく違っていて、よく耳にする「監督が違うとここ迄違うのか」というありていな感想を持つに至る。あと一歩で敗れたのは惜しいし残念だけれど、今後の期待をますますさせる面白い試合だった。
(2022.10.12 am9:00)