
前回(一昨日)に書いていた「アストリッドとラファエル-文書係の事件録、最終回(第1シーズン)」では、物語の途中、アストリッドとラファエルの二人の会話中にバッハの音楽にまつわる謎についての話が出てきていた。邦題に「五線譜の暗号」とややネタバレっぽくあるように、音楽の話は単なる雑談の一節でも知識の披露でもなくて最後に重要な意味が出てくるけれど、それを見ていたらバッハのゴールドベルク変奏曲のCDを持っていると思い出した。
ふだんクラッシックを聴くことはなく、クラッシック音楽のCD所有は稀。買い求めるときには「これが聴きたい」という何か確固とした理由があったことを憶えているが、それが何だったかはもうだいぶ以前の事で忘却の彼方。モノ(CD)だけが残されてると今日の(blog用の)写真としてみた。
さてアストリッドは今回、「人と違う私を皆笑うが私は人と同じ彼らを笑う」と、2回のシーンで同じことを語っていた。
カート・コバーンの言葉の引用で原文は「They laugh at me because I’m different; I laugh at them because they’re all the same.」となるようだ。直訳すると「彼らは私が違うから笑い…」でそれを本家フランスではどう仏訳したかはわからないけれど、日本語版の上記吹替翻訳はアストリッドらしさをも十分感じさせるもので、綺麗だ。
印象に強く残る言葉だからとカート・コバーンのことを調べていて、英語の原文らしきものを見つけ翻訳者の妙に気付いたわけだ。この最終回の吹替翻訳は石原千麻さん。