
昨日の日曜日は上京しておりました。目的にしていた一つは大森で開催中の柴山明子展で、展示風景の写真を撮るのは憚られたから画像は会場の「Gallery MIRAI blanc」入口を外から。会場風景はギャラリーのインスタにあがっているので興味あるかたはそちらを。先月の高崎でたくさんの作品と接してましたが、ここではまた新しい展開を感じさせる作品もあって、長々と愉しんでました。



ギャラリーの向かい側に画材店があるんだと柴山さんから聞かされてはいましたが、袖看板に「ピカソの時間」だとか「こだわりの画材店」とあるのを見て、買い求めたい画材は特に思い浮かばなかったけれどこちらも寄ることに。
店に入ってから知ったのですが店内一角がミニギャラリーになっていて、今日20日からの「中村淳子油彩画展」の展示作業を作家本人がされていて、ちょうど終わったところだからと観ることができました。予期せずも同展来場者第一号にとなったわけです。
展示数は約10点ほど。油彩画展とあるようにほとんど油彩作品ですが1点だけコラージュ。油彩画展と銘打つのにコラージュが、それも添え物ではなくメインのような位置づけで飾られていたのが目にとまりました。
このコラージュ作品は、2015年に亡くなった画家・金子國義が使っていた(作家が遺品として譲り受けた)アイボリー色の額縁に入れられています。 塗装を繰り返して作られた、中村さん自身が言う「まさに“金子國義”という額」に収めることを前提に制作されたコラージュで、展示全体として金子國義氏へのオマージュという意味が大きくあるようです。
A4-1枚に細かい文字で記された解説書(作者コメント)をいただき、帰りの新幹線車中で読んだところ「尊敬してやまないあの天才画家に少しでも近づきたいと願っての油彩画展」だと記されていました。またあわせて「あえて学生の頃には描いていた油彩画へ挑む挑戦です」ともあり、つまり今展は油彩画制作そのものにも特別な意味を込めての発表で、展名に入れ込んだ油彩画展の4文字につながってきます。
中村淳子油彩画展
会期:11月20日(月)~11月26日(日)、火曜定休/ 大森アートポジション ギャラリー