
会期:2月26日(日)only/ 14:00~20:00
会場:音楽食堂 【長岡市】
長岡造形大を卒業したばかりのKさんがライブ音楽に自身の写真展示などを交えたイベント(SunDay Jump!)をやると聞いて、2003年に長岡造形大生がおこなった「アートと音楽の」イベントを思い出した。双方のイベントにはそもそも関係などなく、形態も相当異なるはずなのだが、音楽とアートだとか、長岡造形大だとか、会場がともに長岡駅にほど近い地下だとか、同じキーワードが散見されるからかもしれないし、あるいはなにか通ずる「におい」みたいなものがあるからなのか。
まぁそれはともかくとして、2003年のときは、作品がいいとか悪いとかそういうことではないところで意味があると思ったから、新潟日報紙に美術時評としてレビューも書いている。思い出しついでに古いスクラップファイルまで取り出してきたから、以下、少し転載して。
■美術時評
アングラな魅力十分 長岡造形大生ら/音楽とアートの祭典
2003年3月26日、新潟日報文化欄

長岡造形大学の現役学生が主催し、長岡駅近くのホールやライブハウスなど三会場で「音楽とアートの祭典 SOCO ROCK SWEET ART FESTIVAL 2003」と銘打った意欲的なグループ展が3月17日から3日間開催された。
アート展示の主会場となった“ながおか市民センター”は、閉店したスーパーを改装した場所。その地下をさらにイベントホール化したのだが、改装にコストをかけてないので以前の面影も若干残している。本展では会場がおのずと持つ廃墟ともいうべき磁力を利用して「倉庫のような」展示空間を構成しており、新鮮な魅力を演出していた。
出展者は長岡造形大の学生やOBのほか市内在住の同年代のクリエイターなど。照明をおとした薄暗い地下空間、細かく区切られたブースの中でイラストや絵画など個々の小作品が並ぶほか、金属工芸を専攻する学生による大型の鋳金のオブジェや映像作品がうかびあがり、その空間はまさにアングラな魅力に溢れていた。
ただ「個」を見るとアートとして ……
と続くのだが、以下は省略。
ただ、書きながら気付いたのですが、文中の「廃墟」という言葉がいま読むとちょっとわかりづらいかも。なので念のため追記しておくと、この展覧会の少し前に、それまで使われていなかった地下が「イベントホール」という名称にたしかなったのですが、まだほとんど誰も使わず(使えず?)、下見に行っても「えっ、これで展示場なの?(昔のそのままじゃん)」という感じでした。今でこそいろいろ使われるようになったので(そういえば、マイスキップ100号記念展もここでした)今はそうも思わないのでしょうが。

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