
特に初期のころは私自身の企画によるものもけっこう多く、それらの写真も掲示されていた。企画者としての個人的な思い入れ(たとえば「蔵イズム」と題したコンテンポラリーアート展などは、いま振り返ってもかなりのハイクォリティに思う)がよみがえってきたりして懐かしい感じもあったが、10年すべてのイベントを網羅したわけではなく、おそらく抜粋しての写真展示のよう。ライブコンサートの写真も多かった。
Gallery沙蔵 10周年記念
沙蔵の軌跡展 /会期:4月13日~25日
十年一昔、とか、石の上にも三年、とか言うのだけど、そういえば「カフェ&ギャラリーZen」でも3周年のときに、過去記録を素材にした展覧会を開催している。こちらは写真ではなく、むしろ展示や作品写真そのものは一切使わずに、DM(案内ハガキ)を3年分、全部並べた、というもの。インスタレーション的に(素材はDMだけで。しかも全部使って)空間を作ろうと考えた記憶がある。
沙蔵の写真展から、そんなことも思い出し、DMファイルを取り出して見てみたらちょうど10年前の今頃であった。「過去記録をただ並べる」だけでも、そのアプローチなり展覧会の構成方法はいろいろとあり、企画者の思考形態もよく出るようだ。
余談だが、DM-ART展と名付けた「DM」は、そのころパソコンを使わなかったから、ひじょうにアナログな手法で印刷データーを作っている。

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