
「抽象化」考える契機に、だそうだ。
1週間くらい前だったか、少し前の新潟日報に掲載されていた、国立新美術館、辰野登恵子&柴田敏雄二人展の紹介記事である。へぇ~と思いながらも、忙しすぎていたようですっかりアップできないでいた。
観に行きたいと思ったのだが、小嶋屋銀座店絡みの次の上京は10月28日と決まっていて、それには会期が微妙にずれてるのが惜しいというかなんというか。
国立新美術館開館5周年
与えられた形象―辰野登恵子/柴田敏雄
会期:8月8日(水)~ 10月22日(月)/火曜休館
会場:国立新美術館 企画展示室2E(東京・六本木)
辰野さんの作品を初めて見たのは、1984年東京国立近代美術館で開催された「メタファーとシンボル」展。20人くらいの若手作家が出展しての企画展で、初めて接した辰野さんの作品に猛烈に魅かれてしまった記憶がある。当時はまだ学生で、現代アートの作品なぞは作ってなかったし、そういう世界もよく知らなかったのだけど。
当時のカタログも手元にある。なので書庫から引っ張り出してきた。企画趣旨の一部分を抜粋しておくと
『この展覧会は、こうした観点から(※どうした観点かは省略)、近年ますますその重要性を再認識されつつある〈メタファー〉(隠喩)と〈シンボル〉(象徴)というふたつの基本的な表現の方法を基軸に今日の美術の本質の一端を垣間みようとするものです。そこで、このふたつの表現の方法をもとに、より先鋭的な試みをつづける若い作家たちの代表として、イギリス、フランス、イタリア、西ドイツ、アメリカの5か国から15名、さらに日本から7名を選び、彼らの最新作51点を展示することにより、…(以下、省略)』。
要は、先鋭的な試みの国内外若手作家22名をセレクトしたということで、“現代美術への視点”とサブタイトルも。
ちなみにそのころ使っていた実家の自室は、いまは誰も使っておらず10年以上前から作品倉庫にとなっているのだけど、壁には同展のポスターがいまだ貼られている。ただ単に、(いまは倉庫だから)剥がすのも忘れきっているだけかもしれないが。
手前の、1988年の「VSアート」展のポスターもそのまま。貴重品だらうか。

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