
ギャラリー13代目長兵衛で開催中の「宮本寿恵子・さいとうようこ 二人展」より。手前のオブジェが宮本さん、背後の絵画がさいとうさん。

右は22日の日本経済新聞。日経は見る機会がほとんどないが、ギャラリー13代目長兵衛の紹介記事が掲載されたとのことで、ギャラリーのSさんから見せていただいた。
2004年にオープンしたから来年10周年となる。記事は特に「10周年」とはうたってないが、2003年におこなった蔵の曳屋工事や、開業当時のことを振り返るSさんの談話も組み入れ、この10年のギャラリー活動を俯瞰した周年記念的な内容。
私自身、オープンの前年、つまり10年前にギャラリーの運営や企画についての相談を受け、Sさんはじめ関係者にいろいろ話をする機会があったのだが、それからもう10年かぁ~などと記事を読みながら感慨的に思ったわけである。
「十年はひとむかし~」と歌う井上陽水の曲があったけども、10年も経つと当時の小学生がいきなり美大生になって現れたりするから、やっぱり一昔なのである。そういえばギャラリー13代目長兵衛も、近くにある小学校から下校途中の小学生が立ち寄っていたよう。絵の好きな小学生はやはりいるもので、何人かは決まって毎回の展示に来ると開業当初のころよく聞いていて、私が企画に関わった展覧会でもランドセル姿の子供がふつうに来場した。「子供から大人まで誰でも楽しめるギャラリーです」と謳い文句にする展示スペースも数多いが、実際には難しいことでそうはなかなかならないから、特筆すべきことと思っていた。
記事には「子どもの思い出の中にギャラリーが残ってくれたらうれしい」との談話が紹介されていたが、当時の小学生は年代的にはいま大学生、そのときの記憶がもとで(将来は地元のこのギャラリーで初個展をやる!などと意気込みながら)美術の道にすすんだひとも、いるかもしれないね。

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