
そのため今月末から数日間横浜に行く予定で、周辺の展覧会情報を少し調べていた。その際あたったのがこちらの「かたちの発語展」で、よくよく見たら残念ながら22日迄と、私が行くときには終わっているのだけど、アートスケープ6月1日号に能勢陽子(豊田市美術館)さんのレビューと会場写真が出ていたから、そちらを眺めていたという次第。
田中信太郎 岡﨑乾二郎 中原浩大
かたちの発語展
会期:4月25日(金)~ 6月22日(日)
会場:BankART Studio NYK全館 【横浜市】
観覧料:一般1,200円、学生800円

中原浩大作品は実際には見たことがない。
でも、かなり曖昧すぎて記憶と呼べるようなものでもないのだけど、氏は若かりし頃、インスタントラーメンで巨大オブジェを作っていたんじゃなかったかと、そんなことがふと頭に浮かび、確認のため20年前の美術手帖を取り出してみた。 椹木野衣をキュレーターにレントゲン藝術研究所で1992年秋に開催された「ANOMARY展」でのことである。
でも、 見てみたらやっぱり記憶違いで、ラーメン素材のオブジェを出展していたのは伊藤ガビンだった。ちなみに書いておくと、同展の出展は中原と伊藤のほかに村上隆とヤノベケンジで、計4作家。
さてどうでもいいことだが、この1993年1月号の美術手帖にはなぜかハローキティのシールが貼られていた。私の所有物だからもちろん自分でしたことだけども、これについては曖昧どころか、なぜこんなの貼ったか、まったく記憶がない。
表紙の写真は英語辞書の「art」のところだけピントをあわせて他はぼかして表現し、意図が明確で格好いいデザインに仕立ててあるのに、このHello Kittyはそれに意味なく呼応してぶち壊す。しかし、 無造作に、かつ無意味でありながら、でもなにか意味ありそうにそこにあるのは、いま見るととても面白かったりする。やや蛍光がかった色合いもよいと、記憶はないのにいちおう自画自賛。

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