
今朝の新潟日報から。誤って機器を落としたらしい。
私個人とすると大きなニュースに思うけども、扱いはごくごく小さく、また見出しも「誤って落とす」とさりげなく、そもそも他紙では報じてさえいないところもある。
「作業員が遠隔操作のクレーンで操作卓(卓というと軽そうだが、400キロあるらしい)をつりあげようとしたところ、つかみ損ねて水中に落下させた。落下したがれきの下には燃料が2体あるという」と記事にまとめられていたが、3年すぎてもまだ“がれき”の撤去中ということと、その現場は人が入れないほどの放射線量だということは当然透けて見える。クレーンの遠隔操作といえば格好いいが、400キロをつかみ損ねるぐらいだし現場の実情を想像するに信頼性はどの程度のものだろう。ひょっとするとUFOキャッチャーのようなものかと思ったりする。
事態はとんでもないよなと思いつつ、それよりもその一方でこうしたことがさりげなくスルーされる、スルーさせる方向に社会全体が向かっていることに違和感があった。木下黄太氏もblogで「こうした緊急事態が起きていても反応しない人が多数になっている」と記して疑問を呈していたが、たしかに「一歩間違えば」の世界である。
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