
クレパスを初めて使った。と、前に書いていた。
キリンのイラストを描いたら本人的にとても気に入ったものが出来上がり、何人かの知人に画像データーでみせたりすると「おぉ可愛い」とか「すごくいいー」とか言ってもらえるので、ますます悦に入っている。ただ、この手の作品を気に入りそうなひとを脳内反射的無意識的に選んで見せている可能性も否定できないから、その辺は割り引かなければならないけども。
先日、私のインスタレーションが好きだという若手作家のTさんに見せたら、あとから好意的な感想がメールで届いたりして、恐縮するよりも先に嬉しくなっている。インスタレーションと、このなんだか脱力的なイラストとは対極どころか、「論外の外」的なまったく関係ないところに存在するが、何かどこかつながる部分が感じられるとしたら、それは面白くある。いつもおこなうインスタレーションは、シンプルに“素材や美の「力」を生かす”ことだと言ったとすれば、「力を抜いて力を生かす」脱力イラストと「力」つながりになることはなるが、まぁそれは咄嗟に思いついた“こじつけ”。
「キリン日誌」的にその作品にまつわることを少し書きたいと思っている。と、2か月前にはそう書いていたのだけど、先月から夜遅くまでの会議も多かったし特に今年は展覧会企画も続くし、呑気にそんな日記を書く時間がすっかりとれないままでいる。 だから、キリンに続けて描こうと思っていたゾウやシマウマやラクダたちも脳内構想だけは(久米書店見たり韓国marsでのラクダの映像見ながら)着々とすすめていたが、制作自体ストップしてしまっている。悦に入りついでにここはどうぶつシリーズとして、ある程度の数を作ろうと思ってはいたのだけど。
ペンでの一発描きは実際の描写時間としたら3分だから、特にボンカレーを食べる習慣はないけれど、例えばお昼にボンカレーを作っているあいだにも出来そうなもの。でもその3分の前には板に和紙を貼って支持体を作る作業やらなにやらとあり、そもそもそれ以上に、 描く前に神経を集中させ、緊張感を高めて手首をやわらかくする(=準備運動)ことが絶対的に必要で、そちらのほうはさらにもっと時間を要する作業だ。 陸上の100メートルの選手に、10秒ちょっとで済むんだからちょっといま走ってみてよ、なんて暴論は通用しないのと同じなのである。
しかし「神経を集中させ緊張感を高め」なんて大々的に書いてしまうと、蛭子画伯が廻りからさんざん指摘されたように、これが緊張感高めた絵なの?と言われそうだ。まぁ、緊張感を高めても画面上では決して緊張させないのは、狙いでもあるけれど。上の画像は本文とはまったく関係なく、cafe郭公での今日のお昼ごはん。
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