
弥彦の大鳥居がなにやら改修工事の最中で、“梱包”状態なのを見つける。ダイナミックだ。先日も中華街の牌坊改修工事を通りがかりに写真におさめたが、こういう梱包状態にはどこか魅かれるものがある。クリストが特に好きというわけではないけれど。
弥彦での用件は、秋に恒例の野外展が予定されており、その出展作品構想の現場検討のため。
プランがふたつあってどちらにするかと迷っていた。なんのへんてつもないものをなんのへんてつもないように見せる、という案と、少しは変哲がある案と。迷ったときには現場で思考するのが一番なのである。
さて、明日は高田で開催中の「アールブリュットin上越」展に行こうと思っている。縁あってその制作活動に最近よく立ち会うNさんも出品しているし、それと後学のため。


他、展覧会そのものとは関係ないのだけど余談をひとつ書いておくと、実はこの最近やたらと多用される「アール・ブリュット」という言い方が私自身あまり好きではない。もともとの言葉の定義からすると使われ方に“ずれ”もあり、本展のことではなくあくまで一般論としてとなるが、無視できず気になる場合もあるからだ。
このことは前から問題意識として持っていて、だからそれに付随したことも書いたことがある。最近読んでいる椹木野衣「アウトサイダー・アート入門」に、アウトサイダーアートとアールブリュットとを比較して論じている章があり、興味深く読んだ。
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