


長岡駅前・大手通りの古い雑居ビルを使った「アートスペースプロジェクト」を、長岡造形大学が絡んですすめている。昨夜はオープニングパーティ&内覧会ということで参加してきた。
そのプロジェクトについては聞いてはいたものの全貌まで知らず、だいぶ以前の新聞記事で取り上げられていたから、てっきりアートスペースそのものが完成してのオープニングだと勘違いしていた。正確には「ながおか・若者・しごと機構+長岡造形大学アートスペースプロジェクト」のプロジェクト自体の外部に向けたオープニングとして、12月1日の「ながおか・若者・しごと機構」設立にあわせておこなわれたパーティとのこと。趣旨書をよく読めば、「改修前の拠点で若者会議のメンバーと造形大学アートベースプロジェクトチームが連携したパーティーを開催し、若者によるまちづくりのキックオフとします」とある。あちらこちらに若者という言葉が頻繁に出てくるのだが、ちなみに書けば「若者会議&長岡造形大学アートスペース プロジェクトチームPresents」となっていた。
安達ビル。その「改修前の拠点」には学生の作品がいくつか置かれていた。
改修前とはいっても1階の広いスペースは、前身はブティックだったのか極端に汚いわけでなく、現段階でもそこそこの感じでギャラリー風にまとめられていたが、外階段を上がった2階の小さな事務所程度の小部屋は、相当の長い間使われていなかっただろう風情。建物自体も相当に古く、昭和ティストといえば聞こえはいいけれどもいささか取り残されたイメージで、味がありすぎるもの。
でも、アートとすれば、この味をどう生かすか、どう自分の作品に取り込めるかは興味を魅くところ。その点で、この部屋で絵画による壁面インスタレーションをおこなった大学院生岩橋竜治さんと、コーナーをひきこんで場所の魅力をとらえた佐藤友香さんの作品は秀作だと思う。
- 関連記事
-
- フロントガラス越しに歪んでいるものの (2015/12/04)
- オープニングパーティといくつかの学生作品と (2015/12/02)
- out viewingの渡邉葉月展 (2015/12/01)