

先週の上京時の写真。まとめる時間がなかなかとれずにいて、本来の目的だったはずのことが数日遅れアップは一番最後に。すごく忙しいんだったらそれらしく、ビニ本がどうしたとかどうでもいい話なんて書かなければいいのに、と思うことしきりである。
上は、その本来の目的たる現代ハイツ&現代Heights、外観入口。
さて店内では、経堂の「カフェ・ド・ギャルリ伝」時代のものも含め、この店で開かれてきた約30年間のDM(展覧会案内のポストカード)が年代ごとにファイリングされて置かれている。30年分だから何冊になるのだろう、相当な数が並んでいるのを見つけた。20年前の私自身の「個展案内」も、見てみたらしっかり入っている。



上の案内ハガキは1993年開催の、故・五十嵐祥一さんの個展案内で、掲載作品は「青空とタバスコ」。年内閉店ということで、その歴史を垣間見るかのようにパラパラとめくっていたら、ところどころ知人作家の名前や懐かしい作品、実際に観に行った展覧会が出てきて脳裏によみがえったりする。注文したエーデルピルスの生ビールを飲みながら、しばしそんな余韻にひたっていたのであった。 五十嵐さんのこの頃の作風は、新潟でも人気を博した晩年のボックスシリーズとはいくぶん違うが、いい色が出ていてトリッキーな味わい。


現代Heightsに立ち寄る前、この日は渋谷の画廊喫茶、ウィリアムモリスにも寄っている。
ウィリアムモリスKさんとの会話がはずみ、こちらでも五十嵐さんの話にとなっていた。私がこの店で個展をしたのも、ギャルリ伝で20年前に展示をしたのも、五十嵐さんが仲立ちしていて、すでに両店で個展展開していた氏の推薦があってのことだったのだ。
氏の作品がトイレに常設されているのはわかっていて、たまに寄るたびに懐かしく眺めていたが、ビル入口に置かれた「展示案内」掲示板も五十嵐さん制作なのだという。言われてみればごもっともと思ったが、不思議なことに、これまで知らないでいた。当初あった木製の台座は長い年月のあいだに腐ってしまい、かたちや造作など、制作当時のオリジナルのままというわけではないらしいけれど。
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