ギャラリーみつけで裸婦デッサン教室が開かれた。
教室といってもギャラリーが主催したものではなく、10月の見附市展に向けてその「市展実行委員会」が、市民に出品を喚起するために企画された市民向け講座のひとつ。見附市内ではこの時期、彫刻や工芸などそれぞれの分野でそうした講座が開かれている。主催がそういうかたちだから、私も一受講生として参加したわけだ。
昨年も参加していて、この講座としたら2年連続の出席。その昨年は(本格的に木炭を使って描写する他の参加者を横目に)ほとんどを3色ボールペンで描いていたが、今年は4色ボールペンに替えた。1色増でバージョンアップを計った、なんてわけでもないけれど。
ギャラリーではここのところ連日のように、講座やワークショップがおこなわれている。一昨日の金曜日は、夏休みの小学生向け企画「ギャラリーガーデンスケッチ教室」。 ギャラリーの周囲に花壇があり綺麗だからという発案である。でも庭や草花を描くのが必須ということはなく、建物を描いてもいいし、ギャラリー敷地内で描けるものであれば題材は自由と決めていた。25名ほどの小学生が参加した。


この「ギャラリーガーデンスケッチ」でも先日の「テラコッタ彫刻講座」時と同様、私自身も3分だけ制作に参加した。3分というのがあいかわらずのミソである。 また「何を描いてもいい」という「自由さ」を活かそうと、小学生が誰も描いてないものをと「駐輪場に無造作に停められていた自転車」を描くことにした。デュシャンの車輪を頭に浮かべつつ、画材は手持ちの(ここでも)4色ボールペン。それにクレヨンを少々加えた。薬味みたいだ。

別に小学生ウケを狙うわけもなく、本人はいたって大真面目に描いているのだが、フニャフニャの線を重ねるその描き方は、そもそもの画風としたら小学生に近いのかも。 そんなことを思ったものだから、出来たばかりの「自転車スケッチ」を、ちょうど近くに居た低学年の小学生に意気揚々と見せてみた。しかしあまり反応してもらえず、なぜかと思ってよく見たら、その子の手元のスケッチの花が実によく描かれていた。小学生はうまいのであった。
でも、ギャラリーの女性スタッフに見せたところ、絶句されてしまった数日前のテラコッタ彫刻とは違って好意的な感想。それに気をよくして、描いたスケッチをパソコンに取り込みデジタル処理して展開を計ってみたら、なにやら面白い「作品」にと仕上がった。秋の展覧会に出そうかなと考え始めていたが、とりあえず一足早く拡大コピー版が、駐輪場の看板にと使われ出した。
一番上の画像は本文とは関係なく、魚沼市に出張し秋の展覧会の打ち合わせを終えたあと、作家や関係者と行った割烹。小出駅近く、地元で知られている名店らしい。
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