


昨日は長岡造形大の卒展に。初日の金曜に引き続き再びの訪問。マイスキップ紙の担当コーナーで毎年おこなっている「卒展作品の紹介」で、(金曜には出来なかった)ひとりの学生に対し取材をすることが目的だった。取材そのものはごく簡単なもので、ものの10分もあれば終わるものだったが、 そのあと全会場を再度見出したら、この3日間に作品を微調整していたり、作品を会場で作り続けていた(そのさまを見せつつ「描いた絵」をひたすら床壁に規則的に並べていく)学生もいて、金曜に気付かなかったところも注意して観るようにしていたら、サっと一巡見てすぐ帰るつもりが結局3時間くらい掛かってしまう。 気付いたら昼食抜きである。
「卒展開催中に会場で絵を描き続ける」学生の作品は、初日の金曜朝に見たときと最終日閉幕近くのそれとは、印象がさすがに異なるものだった。本人の、描いているときや所作の佇まいがなかなかいい。そのフェイスブックを見たら「優秀賞にあと一歩だった」と人づてに聞いたことが書かれていた。「悔しい気持ちでいっぱいです。悔しい気持ちが絵にこもっているかもしれません」とあったが、賞を決める審査会は卒展の前だから厳密には作品として未完成型の時点、外部からクールに眺めると審査は難しいだろうなという感想。審査という既存のスキームには合ってないから賞にはなりづらいが、逆に美術としての意味がある、とも言えるわけだ。
珍しく「写真撮影OK」という案内が同作品にはなされていた。卒展では「撮影NG」と書かれているものも多いし、そもそも勝手に「作品」を撮ることはNGだから、デフォルトは撮影不可である。そんななかOKとわざわざ記されていたから、「撮れ!」と言われているが如くで、ではと撮ってみたのが上。自作テントのなかで絵をひたすら描いている。
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