
なんてことのない風景である。角に立つ、新しく出来たセブンイレブン。横浜市港南台の駅近くにあり、同地で開催中の小林真弓展「霧のすきま」の訪問時に撮影した。
表向きはなんてことないと見えるけれど、撮影する理由というか「動機」はちゃんとあって、約1年ぶりに港南台を訪れて「かつてここにあった」セブンイレブンが、綺麗な新築アパートの新店にと変貌していたと見つけたからである。
「かつてここにあった」ものはコンピニ黎明期の初期物件だったのか、画一化統一化されるコンビニ建物では珍しく「味」を感じるものだった。統計をとったわけでもないが入口前に5段の階段があるというのも、バリアフリー以前にコンビニ的発想からすれば、相当に珍しいように思えた。そんな個人的「貴重物件」がもろとも新しくなっていたから、時代の流れとはいえちょっとした残念な思いがあったのである。
建築の専門職にいる知人が最近、全国いたるところにある著名ビジネスホテルチェーンの建築設計について書いていた。どの街でも同じように建つホテルチェーンは規格化標準化設計が徹底され「施工品質の確保やコスト削減といった観点においては、これ程望ましく、そして強力な手法は無い」一方で、そこから生まれる「全国一律の同じ装い」。その是非はともかくも、各地に席巻するコンビニ建物も同じなのである。
CoZAの間の小林真弓展は25日(土)まで開催中。会場へはこのセブンイレブンの交差点を曲がり、やや登り勾配の坂を直進です。
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