
https://gqjapan.jp/culture/
bma/20190220/
farewell-to-our-contemporary-arts
東京・天王洲に新しくオープンしたギャラリー「ANOMALY」に関した内容である。
ANOMALYといえば、やはり想起するのは1992年レントゲン藝術研究所でのANOMARY展で、「芸術のアノーマリー、技術のノーマリティ」と題した美術手帖の記事は痛烈に印象に残っている。余談だけれど、だから5年前くらいに(別のことを書いていたのに)そのページを挙げていて、左の画像はその転載である。
黒瀬氏の論考は、ANOMARY展を「旧世代の現代美術を終わらせ、90年代の現代美術をスタートさせた」と位置づけ、四半世紀後の2018年に生まれたANOMALYと冠したギャラリーは「次のステージを見せてくれるに違いないとする期待」(が当然あって然るべきだが)それに応えているかどうか、という観点ですすめられる。展覧会の会場構成や作品配置がすべてプロの「風水師」によって決められたことは、風水によるキュレーションということよりもそれがネット番組の企画の一環だったというほうに、現代の(良い意味か悪い意味かはお任せするが)事情が透けてみえるようだ。
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