各作家の作品配置をその場で決めて展示をすすめるのですが、配置の調整は今年は難易度が高く、企画者として脳内リソースを相当駆使した感じです。(だから脳も疲れたようで昨日は帰宅後のblog更新をできず)報告が一日遅れですが、無事に、ほぼ展示完了しています。

いま「作品配置をその場で決め」と書きましたが、もちろん各作家からあらかじめ出してもらった作品リストを元にシミュレーションし、配置プランを事前にたて、A案B案と頭に入れたうえで臨みます。でも、会場は二部屋ありそれぞれ空間特性が違うこと、エックス展では「ジャンルで括らずにさまざまな作品が集まる」という特徴のなかでひとつひとつの作品や作家をきちんと見せようとすると、作品現物を前に現場での微調整なり検討が当然必要になってきます。それで最終決定になるのですが、今回は作家都合でシミュレーションできなかった部分や当日のいくつか気になる要因があったことも響いてきて、現場での思考の難易度が一気に増したようです。わたし的にはこの難易度ぶりは、その性質は異なりますが3年前の地下展(地下光学)以来でしょうか。
ただ、実際に会場を訪れてみれば、そうした「難易さの背景」は表面に出ませんので傍目にはおそらくわからないもの。苦労したかいがあり、面白い空間になりました。
ちなみに上の図が配置計画を考えていた際の一枚で、こうした構想図はラクガキやメモのようなものから数値計算して作ったひたすら数字が並ぶものまで私の場合いろいろですが、基本的に必須です。
昨年のエックス展の展示では「作業が佳境に入るとカメラを持ち出す時間もなくなる」と書いてましたが、今年はだからそれ以上で、お昼12時頃になにげなく撮った(本格作業が始まる前の)下の2枚の次は、5時間以上にわたってカメラデーターは空白のまま。アシスタントとか秘書とかいて、作品配置の変遷のもようでも撮っていてくれると面白かったと思うのですが、なかなかそうもいきません。
(2019.12.09 pm18:00)
(2019.12.10 追記)
エックス展は12日(木)開幕です。


エックス展 Ⅹ -若きクリエイターたちの自由表現-
● 詳細:http://atelierzen.blog.fc2.com/blog-entry-5200.html
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