2020年5月14日(木)13時~14時/於:霜鳥ギャラリー
自宅にあった388冊の美術手帖を自身のギャラリー(&アトリエ・作品保管庫)に並べた画像が今朝フェイスブックに流れてきて、これは実に面白いからと当の霜鳥さんの許可をもらい、「特別展」と称されたその画像を以下転載することにした。



当該フェイスブックは昨日14日の夜8時頃の投稿。つまりその“展示”が終わってからのことで、展覧会で通常ある開催告知はなく、時系列からも事後の報告(のみ)である。
ひたすら数を並べるというのは美術の手法のひとつにあると知ってるものの、さすがにこれだけ並ぶと圧巻だ。かつて美術手帖なる雑誌は、ある時代、美術を志すものからバイブルのように読まれていた。それぞれの号での特集見出しやそこを飾る表紙は歴史の流れのヒトコマヒトコマ、断面の集積とも捉えられるし、そこに読み手としての記憶や自身の活動も深く入り込むわけで、時を取り込んで視覚化したインスタレーションとでもいえそうか。
展示には三日間かけて準備をしたという。
“事前に誰にも告知せず、数日間かけて準備して作り上げた「1時間だけ」の展覧会を、作家ひとりで愉しみ、終わってからFB(SNS)で報告”する、そんなやり方にも、なにか根源的な面白さがありそうだ。
(2020.05.15 pm20:00)